徒然なるお仕事

ペンより大切、シューズの力。【徒然なるお仕事】


以前このコラムでも書いたことだけど、職業は何かと聞かれてコピーライターと答えると、かなりの確率で「原価がかからず、ペンだけあればいい仕事っていいね」と言われることがある。ところが実際に私たちがお仕事をするのに必要なのは、ペン(考える頭)よりも先にシューズ(過酷な取材や執筆に耐えうる体力)ではないか?といつも感じている。真夏の太陽や厳冬の夜露の下で取材をするには、体力が必要最低条件なのだ。普段の生活で、地下鉄3駅分くらいなら歩いちゃうし、結構な距離を自転車で暴走したりしているので、体力はある方だと信じ込んでいた私が、今回のロケでは完璧に体力不足を思い知らされることとなった。まさにタイトル通り、ペンよりもシューズの力が大切な取材だったのだ。お邪魔したのは、上田市に五百有余年に渡って伝承されているお祭りだった。詳細はまた広報物が出来上がるタイミングでご紹介させていただくこととして、このコラムでは過酷なロケの内容をメモ代わりに記すことにする。


●過酷その1。取材の集合時間は、午前3時30分であった。三大欲である食欲・○欲・睡眠欲の中で、一番プライオリティが高いのは睡眠欲だと公言してはばからない私にとって、午前3時30分集合という数字がすでにプレッシャーだった。おかげで前夜は10時に床に入ったものの緊張して眠れず、ほとんど徹夜状態で3時30分を迎えた。
●過酷その2。そのお祭りは山頂で神事をおこなうため、夜明け前に1000kmを超える山に登らなければならなかった。途中までは軽トラに乗せてもらって険しいでこぼこ道を行き、途中からは前夜までの梅雨でぬかるんだ急斜面の山道を登るのである。
●過酷その3。山登りなどしたことがない私は、動きやすい靴ならいいと思い込み、あろうことかスタンスミス(テニスなんかしないくせに)で行ってしまったのである。朝、私の足元を見てディレクターのS氏は「絶対に滑るよ、その靴。トレッキングじゃないと!」と断言した。え〜事前に教えておいてよ〜!と心の中で叫びつつ、登山に臨んだが、S氏の予言通りに滑る滑る。こりゃ過酷だ。
●過酷その4。山頂について神事が終わると、地元の皆さんは御神酒を飲み始めた。下りの山道のことを考えるだけでぞっとしていた私は、さすがにお酒は控えた方がよいと判断し、丁重にお断りすると「なに言ってんだ、御神酒をいただかなきゃ神事は終わらないよ。下山する時はちゃんと俺たちがついていてやるから、飲め飲め飲め飲め飲め」と勧められ、そこまで言われたら・・・と御神酒をちびちび。お酒が好きな私でも、さすがにこれは過酷でございました。


●過酷その5。さて帰り道。登りの途中まで軽トラだったけど、下山は最後まで自分の足、である。地元の皆さんは幟(のぼり)を持っての下山なので、私よりもずっと過酷だったはずだけど、なぜだかスルスル〜っと降りて行く。その方たちの靴を見せてもらうと、慣れた人は地下足袋。若い人はトレッキング、そうじゃない人はシューズにフックのような金具をつけていた。滑る靴でのぞんだ私は再び悲鳴をあげながら、転び、滑り、子供に追い越され、周りに迷惑をかけながらも第一ポイントまでなんとかたどり着く。全身に草と土をつけて降りてきた私の悲惨な状況を見て、ディレクターのS氏が「軽トラ乗せてもらいなよ」と優しい言葉をかけてくれたので、迷うことなくおじちゃんが運転する軽トラへ。他の人々に申し訳なさを感じつつも、軽トラででこぼこ道を下山した。
●過酷その6。まだまだお祭りは終わらない。下山すると、お囃子、獅子舞や少女の踊りと共に、街中を練り歩く。梅雨明けしたばかりの酷暑の中、足腰はふらふらだし、膝は笑うし、おまけに取材はしなくちゃいけないしで、遠のく意識と闘いながら、酷暑の中をひたすら歩く、歩く、歩く。

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十何年にも渡って(苦笑)取材を続けているルマン24時間レース。あの取材は、スポンサーブースではお酒や食事がいただけ、タイミング良ければうたた寝くらいはできるし「レースを楽しむ」要素も十分に含まれているが、基本的には36時間くらい起きっぱなしでサーキットを巡りっぱなしなので、まさに体力勝負の取材である。はじめてルマンを訪れた時、最後の打ち上げパーティーで、重鎮のカージャーナリストの人と話していて、私が「こんなキツい取材ははじめてでした。来年は、ない、かな」と本音を漏らすと、その重鎮氏はこう言った。「はじめての人はそう言うんだよね。でもね、来年の4月くらい(ルマンは6月)になると今年のルマンはどんなんだろう〜って、心のどこかがうずくと思うよ。ま、キミがルマンに魅せられていたら、の話だけどね」そして翌年、本当に重鎮氏の言う通りになったのである。春先3月、今年はスポンサーからまだオファーが来ないけど、やっぱり行けないのかな。仕事で行けないなら思い切って自費で行っちゃおうかなぁ・・・と考えていたのである。
取材魂をゆさぶられるって、こういうことを言うんでしょうね、きっと。というわけで、今回のこのお祭り取材も、本当にキツくてキツくて大変だったけど、終わってみれば印象はとっても楽しかった。まさか、ルマンのように、来年の5月ころになるとあの山登り取材がしたいなぁ、なんて思うんでしょうか?・・・・・・・まさか、ね???


そうそう、冒頭のこの写真は、今回のロケに必要だった取材の道具たち。ビニール軍手は、山道を登る時に使ったもの。熱さまシートは、酷暑のロケでいつもモデルちゃんたちが首や腋に貼っているのを思い出してコンビニで買って用意したもの。軍手の方は、転んだり滑ったり木の幹にしがみついたりした時に怪我から守ってくれたし、首に貼った熱さまシートは体温の上昇を適度に留めてくれた。ね、取材にもいろいろ原価がかかるわけなんです。ペンだけでは出来ない仕事でしょ?わかっていただけました?


ハーモニカ電車【徒然なるお仕事】


信州は別所温泉へとロケハンに出掛けてきた。早朝から既にむしむしの名古屋を後にして、中央高速の移りゆく景色を楽しみながら、ディレクターS氏・カメラマンM氏と共に名古屋から車で約4時間のドライブ。信州の鎌倉と呼ばれる別所にたどり着いたのはお昼前だった。取材協力先である観光協会の方に信州弁で迎えられると、一瞬で和やかな気持ちになる。方言というのはホントに良いものだなぁと改めて実感した。
今回は本番のためのロケハンで主な目的は撮影の下見であり、インタビューはなかった。そんなわけで私担当の仕事はほぼお昼過ぎに終了。S氏・M氏とは別所温泉駅でわかれて、私一人で電車に乗った。夕方から名古屋で所用があるためだった。「車窓の風景、ロケハンしてきてね」とディレクターS氏からのミッションを受け、カメラ片手に電車の中でスタンバっていると・・・。


車内にハーモニカの音色と歌声が聴こえるではありませんか!
それは上田電鉄のハーモニカ電車だったのだ。上田駅長さんが自らハーモニカを吹き、童謡などの歌詞が書かれた紙が配られ、車内のお客さんがハーモニカに合わせて合唱する、という電車。


その光景をビックリして見ていた私に、
駅長さんはハーモニカを吹きながら、この紙を手渡してくれた。
一緒に歌いましょう!と。
S氏のミッションは果たさなければいけないし、歌も気になるし。


ということで、景色を撮影しながらも心は車内のハーモニカ合唱。おじいちゃんとおばあちゃんの団体が、とても気持ち良さそうに歌っていて、その光景は出来過ぎなほど周りの風景と馴染んでいた。なんかいいな〜こういう旅。と思っていたら、ハーモニカ合唱は「シャボン玉」になった。
♬シャボン玉飛んだ〜屋根まで飛んだ〜屋根まで飛んで〜こわれて消えた〜
 シャボン玉消えた〜飛ばずに消えた〜生まれてすぐに〜こわれて消えた〜
 風 風 吹くな、シャボン玉飛ばそう〜♬
ご存知、野口雨情の歌である。これは野口雨情が自分の子を亡くした哀しみを歌にしたものと言われている。子供の頃は、その意味を知らずに歌っていたっけ。そして次のハーモニカ合唱は「ふるさと」。♬うさぎおいしかのやま♬の、ふるさとである。そういえば子供の頃は、「兎追いしかの山」ではなく「兎美味しいかの山」だと思い込んで歌っていたっけ。
おじいちゃんたちの優しい歌声に癒されたのか、雨情の子を亡くした哀しみを思ったのか、それとも故郷へのノスタルジーを刺激されたのか、なぜだか涙が浮かんできた。すると次の合唱は「上を向いて歩こう」。♬上を向いて歩こう、涙がこぼれないように♬はい、これまた出来過ぎなタイミング。歌詞の通りに一人ぼっちの旅だとしても、仕事の不安感があったとしても、おっしゃるように上を向いて歩いていこうじゃありませんか、えぇ。電車はほどなくすると上田駅に到着し、名残惜しいハーモニカ電車に別れを告げた。


長良川鵜飼【徒然なるお仕事】


いよいよ東海地区独特の蒸し暑い夏が佳境となってきましたねぇ。冷房を持たない昔の人がこの季節をどうやって乗り切っていたのかというと、涼を川辺に求めて船遊びをしたり、住まいの中に風の通り道を作ったりして、工夫して生活していた。私もそれに倣って、今年も暑い名古屋のコンクリート生活を冷房なしで暮らそうと実践している。
さて、時を遡って5月。毎年5月11日から始まる長良川鵜飼の取材にお邪魔してきた。鵜飼は一千有余年の歴史を持つ伝統漁法であり、同時に涼を求めた人々の川遊びの場でもあった。今回取材したのは、長良川といっても岐阜市ではなく、その上流の関市小瀬の鵜飼である。小瀬の鵜飼にはじめてうかがった私は、地元である岐阜市の鵜飼と比較しながらも、鵜匠さんや船頭さんのお話を聞いていたら、一瞬にして半世紀くらいのタイムスリップ気分を味わった。


小瀬の鵜飼はすべて手こぎ。
船頭さんの人力によって船が動き、観客たちが運ばれて行く。
護岸工事も最小限に留められており、
周りに高い建物がほとんどないので、
この風景は何十年もおそらく変わっていない。


この風景を見ていてふと思い出したのが、こちらのお椀。
先のコラムで紹介した実家納戸の荷物で、
なななんと50年以上前の母のお嫁入り道具である。
母が祖母から受け継いだお椀で、祖母はさらに祖母の母から受け継いだ物らしい。つまりこれまた百年くらいは経っている。


これが蓋の内側。
表の蓋は、船頭さんが船を引っ張っている様子。
蓋の内側は、その船に鳥が乗っている川辺の様子。
なんとも粋な図柄である。夏のお椀ってことですかね?
使っていないということもあるけど、傷みがまったくないのにも驚き!


私は岐阜市の出身なので、鵜飼イコール岐阜と思い込んでいたけど、長良川にはこんなに風情たっぷりの小瀬鵜飼があったんですねぇ。そしてさらに、小瀬の風情を見てから、実家の納戸にある陶器や漆器類には、小瀬と同じく長良川河畔の街ならではの図柄がたくさん残されていることを、思い起こさせてくれた。


たとえば、コレ。
鮎の塩焼きをのせるためだけの専用鮎皿。
昔から我が家では、鮎を食べる時には必ずこのお皿を使ってきた。
鵜籠が描かれている織部皿。これも母のお嫁入り道具だ。


この日は、平目の押し寿司をのっけて、ちょっと前菜風に仕上げてみました。お皿にどかんとのっていると食べる気が失せてしまう父母も、こうしてちょこんとのっていれば、美味しいね〜と食べてくれる。これこそお皿マジック!


川の恵みと共に暮らしを営んできた私たちのご先祖さま、その生活を彩るために美しい工芸品を生み出した地元の職人さんたち。今よりも随分不便ではあったはずだけど、日々を大切にするそんな暮らしぶりっていいなぁ〜。そんな昔日に思いを馳せながら、この日は鮎話を酒の肴に父母と杯を重ねた。そう、もちろん母の果てしない思い出話と共に。


※小瀬鵜飼を取材した文章は、とあるクライアントの広報誌にてお読みいただけます。
写真がとても素晴らしいのでぜひご覧ください。ご希望の方は下記アドレスにメール送信してください。
Sassi-ko-ryu.Koe@chuden.co.jp
1.郵便番号・住所、2.氏名(ふりがなを添えて)、3.なぜ欲しいと思ったか、を記入の上、お申込くださいませ。


信州への憧憬【徒然なるお仕事】


新緑あざやかな軽井沢へ取材に行ってきた。朝7時にロケ車は名古屋・栄を出発し、約4時間で軽井沢に到着。ぶり返した寒さは軽井沢も同じだったので、寒がりの私はホッカイロを背中に貼って車を降りた。すると気温とは裏腹に、景色はすっかり信州の春。青空と新緑のコントラストが目に眩しく、清々しい空気を吸い込むと、身体の淀みが流されたような気分になるのは私だけでしょか?と思っていたら、エディターのN氏が「やっぱ信州ってええですねぇ。信州の景色を見ると思わず住みたくなるやないですか」と関西弁でつぶやいた。やっぱり誰でもこの圧倒的な自然を前に、心洗われる気持ちになるんだな。


今回はとあるガーデナーの取材で、その彼が作った美術館の庭にて撮影とインタビューがおこなわれた。その土地に根ざした自然の植生を基本に庭を作るその人はイギリス人。シャイな人なのでは?という予想とは違ってとても親しみやすく、独特の自然感と庭づくりの考え方が面白くて、ぐいぐいと話に引き込まれてしまった。インタビューしたというよりも彼の話を聞きにいったという感じ。滞りなく撮影も終わり、時計を見たら終了予定時刻より随分早い。取材に同行していただいたクライアントのMさんと「楽しかったですね〜」と盛り上がることしきり。楽しかった〜と言える取材って意外に少ないものなのですよ。


育成中の庭、ほんの一部

育成中の庭、ほんの一部

てんとう虫を発見

てんとう虫を発見

同じくてんとう虫にコーフンして撮影するエディターN氏は、なぜだか坊ちゃん刈りになっていた

同じくてんとう虫にコーフンして撮影するエディターN氏は、なぜだか坊ちゃん刈りになっていた

これはオヤマボクチ。
昔、お蕎麦のつなぎとして使われていたもので、
話には聞いたことがあるけど、実物を見たのははじめて。
木曽福島に、オヤマボクチを使った蕎麦のお店があったな〜。


これもそのお庭で見つけた春。
こごみ、ですね。
てんぷらにすると美味しい、あれです。
名古屋あたりじゃもう"名残"だけど、
軽井沢では"走り"なんですね〜。


普段コンクリートに囲まれているからか、信州に行くと特別な空気感を感じてしまう。とりわけ"軽井沢"の響きには、皇室の恋が実ったという両親の青春時代の擦り込みがあるからだろう、無条件に憧憬の念を抱くのだ。オヤマボクチだって、こごみだって、てんとう虫さえも、"高尚"な植物や"数奇"な虫に見えてくるから不思議である。


これは夕暮れ時に名古屋に戻ってきた時の一枚。左に見えるタワーが、庄内川沿いに建つ積水ハウスの超高層マンション。名古屋高速に入り、右手に名駅のビル群、左手にこの高層マンションが見えてくると、あぁ〜帰ってきたんだな〜といつも安心する。軽井沢の特別な空気感にわくわくしつつも、やっぱりホーム・スウィート・ホームというわけで、慣れ親しんだ街が一番の落ち着きどころなんですね。
この日のロケ車はアルファード。座り心地の良さ、車内の広さ、静かさにはびっくり。おまけに運転はプロのドライバーさんだったので、とってもお上手な運転に安心しきって、行きも帰りも熟睡しちゃいました。ご手配くださったOさん、ありがとうございました〜。


メナードビレックでエステ体験【徒然なるお仕事】

我が家から徒歩たった数十秒の所に、日本メナード化粧品のエステサロン「メナードビレック」がある。白亜のビルはいかにも美肌の殿堂といった趣で、ここに車を横付けするマダムはさぞ"セレブ"な方々なんだろうなぁといつもセンボーのマナザシで眺めていたところ、なななんと、こちらのエステを体験させていただけるチャンスに恵まれたのである。メナードビレック広報の方に連絡をとると「コピーを書くのに必要でしたら体験してください」とのお言葉が。そんなチャンスをスルーするはずがなく、ホントは締め切りに追われる日々だったけど「うかがいますっっっ。日にちも時間もいつでも大丈夫です」と速攻でレスするワタクシ。


というわけで、期待で胸をいつもの2倍くらいに膨らませながらビレックへと向かった。館内を案内していただいた後、お肌の状態を知るためにカウンセリング、そしていよいよベテランのエステティシャンNさんによるフェイシャルエステを受けた。ビレックにはものすごい技術を持つエステティシャンがいて、その人のフェイスとボディの両方の施術を受けると、えも言われぬ気持ちよさに恍惚となるという都市伝説を聞いた事がある。Nさんがもしかしてその伝説の方かも!と思うほど、その施術は気持ちが良かった。何が気持ちよいって、指の腹がまるで白玉のようにやわらかく弾力があるのだ。エステティシャンは指先までお手入れしているとはよく聞く話だけど、Nさんの場合、お手入れ以前にもともと白玉指を持っていらっしゃる生まれながらにしてのエステティシャンなのだと思う。施術をしていただきながら、お肌の話、商品の特徴などをいろいろ教えていただいた。


メナードビレックにはスパもある。

メナードビレックにはスパもある。

Nさんがびっくり仰天するほど、野性的なお手入れをしてきた私。エステが終わりメイクをしようと、下地クリームを両手のひらにぐるぐると塗って顔に伸ばそうとしたその時、Nさんの悲鳴のような声が。「そんなこと毎日していらっしゃるんですか!ダメダメ!指に小豆大のクリームをとって、そっとやさしくお肌に伸ばさないと!」手のひらでぐるぐる伸ばしは繊細な肌が傷ついてしまうのだそうだ。そーなんだぁー、なるほど。さらにNさんのわかりやすい説明は続く。皮膚科学について徹底的に研究を重ねる化粧品メーカーならではのアドバイスに、いちいち納得しながら、自分の無知を恥じた。


エステとメイクが終わると、ケーキタイム。
数あるブランドの中から好きなティーカップ&ソーサーが選べる。
私は大好きなヘレンドをチョイスした。
(ヘレンドのディナープレートとクリストフルのカトラリーを持ってお嫁に行くのが未だに果たせていない夢なんですの)


取材であるにも関わらず、心地よい体験ですっかり"似非セレブ"になった私。優雅に紅茶を楽しんでいたら、その横を本物のセレブがっ。とあるクラブの小ママで、スッピンなのに実にお美しい。あの方も通うエステサロンだったんだ〜とセンボーのマナザシで館内を惜しむように眺めておいた。こんなサロン、価格が気になりますよね?価格表を見せていただいたけど、思ったよりも高くない。メンバー価格(メンバーになるには入会金と年会費が必要)なら、むしろ街場のエステサロンよりお値打ちかもしれない。ご興味がある方、とりあえずビジター価格でお試しされてはいかがでしょう?抜群の技術によるエステを受けながらメイクのいろいろ、教えていただけますわよ。
エステの効果については、なんと一週間後くらいにお肌の調子がめきめきと良くなっていった。皮膚が生まれ変わるタイミングがあるので、エステに行ったからといってすぐに調子が良くなるわけではない、ということはわかっていたけど、一週間後に効果があったってことは、ホントに肌の奥にNさんの施術が届いていたということですよね。ホントに貴重な体験でした。Sさん、ご手配くださり、ありがとうございましたっっっ!!!
そうそう、この日、エステが終わった時にNさんが「全身につけてみてくださ〜い」と渡してくれたのが、ボディクリーム。お肌に塗るとさらっとしていてほんのり良い香り、さらに女性ホルモンを活発にする成分が入っているとか。女性ホルモンがどんな風に活発化するのか、とっってもドキドキしながら一日を過ごしたけれど、一週間たっても二週間が過ぎてもうんともすんとも活発化してくれなかった。ボディクリームはつけ続けなければ効果がないみたいだ。


職人技!【徒然なるお仕事】

先々週のこと。とあるシンポジウムに参加するため、ディレクターのS藤さんと印刷会社のSさんと共に蒲郡へと向かった。名古屋から蒲郡は車で約1時間。渋滞にはまってしまうといけないからということで少し早めに出発したため、途中のサービスエリアで一服する余裕ができた。上郷SAのTULLY'Sにて、三者三様にコーヒータイム。私はこっそり豆乳ラテだ〜い。


オーダーしながらカウンターで見つけたのがコレ。TULLY'Sが発行しているタブロイド版の情報誌である。何か目新しい印刷物が目に入るとついつい手に取って見てしまうのは職業病の一種だろうか。その企画や内容が面白かったり、デザインや写真がきれいだったりすると、仕事の資料になるので、いただいて持ち帰るのがクリエイターの常套である。


この情報誌のデザイン処理が面白くて、私がじっと見つめていると、S藤さんもカウンターから2部頂戴してきて、同じくデザイン検証しはじめた。「これって紙の地色?それとも平アミ?」と私。「この白窓が紙の地色だから、この色は平アミだね。凝ってるなぁ」とS藤さん。さらに紙は特殊紙かどうか。写真はどこまで手が入れられているかなど話していると、横から印刷会社のSさんが「これは特殊紙じゃなくて普通のニューエージだね。輪転かけてるから表面がぱりぱりになって特殊紙に見えるんだ」さらにSさんは情報誌の端をびりびりと破り始めた。紙の裏表と折を検証しているのだと言う。他の人から見れば、ただのヘンな人々に違いないが、私個人的には、こういう会話が大好きだ。それぞれの専門職が知識と経験を総動員して、あーだこーだと考察するのって、地味だけどなんとも言えない楽しみがある。いかにも職人って感じがするからだ。はっきり言ってただの自己満足に過ぎないけれどね。



そんなこんなでショートドライブの後、無事に蒲郡に到着し、S藤さんが連れて行ってくれたのは美味しいラーメン屋さん!お魚のダシで、ほとんど化学調味料が使われていない真っ黒くろすけなおつゆと昔ながらの麺。それに手作り感あふれるギョウザとシュウマイ。カウンターの中はおじさんとおばさんがずらりと並び、麺、スープ、シュウマイとそれぞれ担当に分かれて、均一のリズムを刻みながら無言で体を動かしていた。何十年も変わらない動作でずっと同じ味をキープしているんだろうな、この人たちは。おかげさまで、これまた職人技による美味しいランチを堪能した。S藤さん、Sさん、ごちそうさまでした!


さて、いよいよ目的のシンポジウムが始まった。テーマは「ECOH tourism in三河湾プロジェクト」。三河湾は美しい海と山に恵まれた観光地で、このロケーションを背景に健康的な時間の過ごし方を提唱するという活動がスタートしたのである。その基調講演をされたのが、中嶋聞多先生。法政大学大学院の教授であり、地域活性学会(こういう学会があるんですね!)の副会長を務めている方である。中嶋先生の講演が始まってものの数分で、私は中嶋先生のお話のとりこになってしまった。とにかく面白いのである。地域を活性化させるために必要な要素や、地域のブランディング、そうした活動を継続させることの難しさと重要性を、わかりやすくお話してくださった。マミムメモ魔の私は、逐一必死でメモしまくったおかげで、講演が終わった頃には右腕がかっちんかちんに固くなってしまったほどである。そしてさらに驚くことに、その日のスケジュールを見ると、中嶋先生の基調講演は50分と書かれていて、時計を見たらぴったり50分で講演が終了していた。こんな神業、見たことないっす。これもある意味、職人技ですよね。「多くを聞く」と書いて「聞多(もんた)」と名付けた先生のご両親のセンスの良さには脱帽だけど、お名前の通りに多くの人の話を聞き、人に多くを伝えることのできる中嶋先生には感服いたしました。


というわけで、この日は、とても有意義で面白くて楽しくて、多くの「職人技」に触れることのできた一日だった。名古屋からわずか1時間、風光明媚で海風が気持ちよい蒲郡では、これからヘルシーなイベントが盛りだくさんとなっている。名古屋周辺からならワンデイトリップにぴったりな場所。皆さん、是非お出掛けくださいませ。


くっそ〜、Macめ!【徒然なるお仕事】


と、お下品な言葉を吐きたくなるようなプチ事件が金曜日に起こった。水曜日にインタビューした仕事を木曜の夜のうちにさっさと原稿にまとめて、一晩寝かせて金曜の朝に見直し、微調整をほどこして代理店へと原稿を送信するはずが・・・。

金曜の朝、パソコンを立ち上げると、なぜだかその原稿が見当たらないのである。普段、制作途中の原稿ファイルはデスクトップで保存することにしているので、いつも新規原稿を保存する時の場所指定は「デスクトップ」にしている。その日の原稿も同じ作業をした覚えがあり、さらに原稿の形式を2004年wordに置き換えた(代理店の方が2008年バージョンを持っていないといけないので)記憶もある。つまり、間違いなくそのファイルはMac上で保存されているはずなのだ。

なのに、ない・・・・。ないったら、ない。

もちろんファイル名と内容の両方で検索を何度も試みるが、検索結果はゼロを表示する。おかしい。おかしいったらおかしい。


金曜の朝一番に代理店の方から原稿アップの確認電話があったので、「もうほとんど出来上がってますよ〜。午前中には間違いなく送ります」と軽口をたたいてしまったというのに、その原稿がどうやって探してもないのである。時間を見たら10時半。・・・・焦る。焦るったら焦る。

今から必死で原稿を作成しなおすか、それとも検索作業をこのまま続けるか、あるいは代理店に電話して事情を説明して時間の猶予をいただくか・・・。

その日は、我が家近くのスペイン料理レストラン「ラ・フエンテ」にてビジネスランチという名のガールズトーク(ガールズって年齢じゃないけどっ)の約束があり、幹事の私は5分前には行かなくてはならない状況だった。どうしよう・・・と考えていたらあっという間に11時になってしまった。


というわけで、恥をしのんで代理店に電話し、正直に事情を説明することにした。代理店のKさんは一瞬「えっっ?」と驚いていたが、「いいですよ〜夕方までで」と優しくおっしゃってくださった。ふ〜、冷や汗たっぷりかきました。

インタビュー内容と自分が書いたコピー構成を思い出しながら、再度作成に挑むことになったのである。ビジネスランチをはさみ、焦る心をおさえながら、なんとか前日に書いた内容とほぼ同じ原稿をアップさせ、無事送信・・・。Kさん、ご心配おかけして、おまけに時間の猶予もいただいてしまって、本当にすみませんでした!


それにしても、どうしてなくなってしまったんだろう。「ゴミ箱」の中にも、「昨日使った書類」の中にもその原稿ファイルはなかった。消えた、のである。どなたかMacに詳しい方、私の消えたファイルについて、教えていただけないでしょうか。
もしも、これからも原稿ファイルが消える可能性があるとしたら、怖くて原稿書けなくなるじゃありませんか。まぁ、毎日マメにバックアップをとればいいんですけど・・・。


というわけで、日本全国の人々が真央ちゃんの銀メダルに涙している頃、私は必死にMacに向かって、二度目の原稿作成をしていたわけなんです。これから何度も繰り返し映像が流れるであろう真央ちゃんの演技は、普通の人々とは違った感慨となって私の記憶に留まることになるでしょうね。「あの時、私は二度目の・・・涙・・・焦り」という感じでね。

それにしても残念でした〜真央ちゃん。私の妄想によると、キムヨナ側の隠密からゴルゴ13に依頼があり、真央ちゃん演技中のスケート靴に「氷で出来た弾丸」を狙撃してジャンプを失敗させたに違いない。私の姉によると、キムヨナ側の隠密は審査員全員に高級キムチを手渡したんじゃないかと言っていた。さて、妄想の姉妹対決、どちらに軍配が上がるでしょうか。

フィギュア話題でついでにもう一つ。
私の個人的なアスリート好みとしては、4回転ジャンプを飛ばずに金メダルをとったライサチェク選手よりも、「本当は自分が金メダルのはず」と豪語しているというプルシェンコ選手よりも、4回転に挑んで失敗したけど銅メダルの高橋大輔選手が、日本人というひいき目を差し引いても、一番カッコいいと思った。皆さん、いかがお感じでしたか?


バレンタインに白練りショコラ【徒然なるお仕事】

数回前のコラムでご紹介した「白練りショコラ」。
1/28から名古屋・栄の丸栄百貨店で販売が開始されたので、
どんな感じかな〜と様子を見てきた!
すると、なななんと見本以外は売り切れではありませんか!
嬉しい反面、これはいけない!と慌てて泉屋物産店の泉社長に電話すると、


「明日11日には納品しますので大丈夫です」とのこと。さらに11日夕方のTBS系名古屋地区CBCの「イッポウ」というニュースでも紹介されるとのことで、どうやら売り切れ続出、ブレイク間違いなし!の様相である。嬉しい話ではありませんか!
商品プロデュースやネーミングを担当した者にとって、その商品の売れ行きが良いというニュースほど嬉しいものはない。わたしたちのお仕事は制作が終わればそれでおしまい、ではなく、その後の広告効果が良くなければ制作した意味がないからだ。いくらコンクールで制作物が賞をとったとしても、広告効果がなければ賞の意味なんてまったくないと思っている。


というわけで皆さん、今年のバレンタインは、是非、丸栄百貨店の地下1階、バレンタインコーナーの隅っこで販売されている「川原町泉屋」の「白練りショコラ」をどうぞお買い求めくださいませ。木箱に入ったモダンなパッケージで、6個入り、1500円でございます。お酒呑みな男性にはピッタリ。デザートワインがお好きな女性にもオススメです。皆さんがお買い求めくださればくださるほど、ワタクシもシアワセ度が増してゆきますゆえ、うふふ。


レインブーツで取材敢行【徒然なるお仕事】


ディレクターのS氏が打ち合わせの最後にこう言った。「で、このロケ、海を歩いて船に乗ってもらうんで、長靴、持ってきてね」ロケハンの写真を見ると、海女さんは裸足で波打ち際から歩いて渡って船に乗り込んでいる。膝下くらいまでは水に浸かりそうな深さだった。このお仕事は、海女さんたちの仕事風景を訪ねる取材と撮影なのだ。


ところが「は〜い、わかりました」と答えたものの、我が家に長靴はない。長靴って使わないですもんね。早速ネットにて「長靴 通販」で検索したら、すごい数のアドレスがずらり。最近のレインブーツ流行で、女性向けの水玉や花柄デザイン物から、クロックス系のカジュアル路線まで、本当に豊富な種類が揃っている。長靴持ってきてね、と言われた時は、お魚屋さんが履いているような白いワーキング系の長靴を買わねばならぬのか?と想像して、ちょっぴりブルーになっていたけれど、あまりの豊富なラインナップに選ぶのが楽しくなってしまった。


仕事そっちのけで時間をかけて選んだのが上の写真のレインブーツ。ちょっと軍隊っぽくもあるけど、がっつり体力勝負の取材シーンにはこのくらいのラインが妥当ではないかしら?花柄とか水玉のガーリーな物を履いていったら、キャラとのギャップに、現場でスタッフに思い切り笑われそうだし。これなら、取材が終わった後も、雨の日のお散歩用に使えそうだし。
というわけで、海や川に入る取材(ただし膝まで)、田んぼの取材、雪道の取材、なんでもお受けする準備が整いました。お仕事先の皆様、レインブーツが必要な取材はよろしくお願いいたします。
明日は早朝から鳥羽伊勢方面に出掛けてきます!海女さんたちと一緒に、海に浮かんできま〜す。なまこ漁とのことでございまして、楽しみ〜♬


白練りショコラ、誕生!【徒然なるお仕事】


皆さん、今年のバレンタインのチョコレートはもうお決まりだろうか?甘いチョコレートがお好きな方にも、甘い物はちょっと苦手という方にもおすすめのチョコレートを今日はご紹介させていただく。これは、ワタクシが商品プロデュースに関わったチョコレートで[白練りショコラ]。なんと原材料は「鮎」である。お魚の鮎が原材料のチョコレートなんて想像できませんよね?これは岐阜市で鮎の加工品製造販売を長く商う「泉屋物産店」の商品で、鮎の熟れ寿司のご飯をチーズに見立てるという面白い発想が、開発ストーリーをスタートさせたもの。


鮎の熟れ寿司は、鮎の旨味成分が魚からご飯へと移っていく。その熟成した味わいがチーズに似ていることから(両方とも発酵食品だから当たり前と言えば当たり前ですよね)、それを材料に新しい洋風商品として開発できないか?と発想したのだそうだ。[白練りショコラ]は鮎を材料にしたその洋風商品開発プロジェクトの内のひとつ。泉屋物産店の社内で試作品が作られ、それを本格的に商品化するために、総合プロデュースをワタクシが担当させていただくことになった。(こうやって書くとすんごい大げさですが、実際は食べては考え食べては考えひたすら食べて〜と繰り返しただけだった・・・)プロのフランス料理のシェフによる商品開発及び技術指導とレシピづくり、そしてプロの(一応ね!)コピーライターによるネーミング、パッケージデザインなどが、そのプロデュース内容だった。写真は、水引風に赤いゴムをかけた木箱とシンプルデザインの紙袋。和モダンでオッサレ〜、なつもり。


制作段階では、いろんな苦労話があるのだが、ここでは割愛させていただくとして、とにかくオススメの味わいに仕上がっているので、機会があれば是非試してみていただきたいのだ。熟れ寿司などの発酵食品が苦手な方でも大丈夫!まったく臭みを感じることなく、どちらかと言えば、ここのところ流行している「塩味スイーツ」の感覚で、お酒のお供にチビチビかじると、これがまたオツな味なんでございます。この[白練りショコラ]は、泉屋物産店の外食部門「川原町泉屋」(岐阜市)で購入することができるほか、明日1月28日木曜日からは、名古屋・栄の丸栄百貨店の食品売り場でも販売がスタートする。もしかすると某大手百貨店にも並ぶかもしれないとのこと。ブレイク間違いなし!と勝手に信じているので、ご興味のある方は、丸栄へお急ぎを!
また、鮎を材料にした洋風商品開発プロジェクトはまだまだ進行中でございます。新たなお酒のおつまみ系も登場予定ですので、どうぞお楽しみになさってくださいませ。