200字で綴る美味の想い出

ピエールガニェール 東京・フレンチ【200字で綴る美味の想い出】

パリの本店よりも好きだった青山のピエールガニェールが閉店した時はショックを受けたが、ANAインターコンチネンタルホテル内に再オープンしたというニュースを聞いた時は本当に嬉しかった。厨房スタッフはほぼ変わらず、食材を部位ごとに視点を変えて料理するという哲学はそのまま。ガニェールの創造性は相変わらず新鮮な感動を与えてくれる。願わくば、ホテル然としたサービスが青山時代にフィックスするともっといいのだけれど。


天ぷら はやし 日本橋【200字で綴る美味の想い出】

江戸前の天ぷらと言えば、ゴマ油を使って黒く香ばしくあがったものだと思っていた。日本橋のはやしに行くまでは。はやしの天ぷらは、ヒマワリ油を使っている。決して黒くもなく必要以上に香ばしくもない。上品そのものだ。素材ごとに衣の厚さと火加減を替え、丁寧に仕上げる技から、これこそ上町の江戸前なのだと教えられた。綺麗に磨かれた白木のカウンターと掃除の行き届いたお鍋まわりは、ご亭主の仕事の丁寧さを物語っている。

※いわゆるグルメブログは、多くのブロガーの方々にお任せするとして。ここでは、愛してやまないお店、あるいはたった一夜の素晴らしい記憶について200字の文章で綴りたいと思います。お店や写真のデータは記載いたしませんので来訪希望の方は申し訳ありませんがご自身でお調べください。


Guy Savoy Paris【200字で綴る美味の想い出】

日本の会席料理を彷彿とさせる繊細さと軽やかさが、伝統フレンチの技法とコラボレーションしたお料理。ヌーヴェルでもなければもちろんクラシックでもない、現代のフランス料理、と表現していいと個人的に思う。スペシャリテの「牡蠣の海水ゼリー寄せ」は幾つでも食べられそう。特別オーダーの市松模様ライヨールナイフはヴィトンみたいだし、渋かっこいいムッシュギーサヴォワは三国連太郎みたい、とミーハーコメントも付け加えておきたい。


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Royal China London・広東【200字で綴る美味の想い出】

おなかいっぱい食べてもそこそこの値段でおさまるので、気兼ねなくアワビやフカヒレを頼むことができる広東のお店。北京ダックなど他地方の名物も揃っている。何より美味しいのは点心で、香港あたりのお店と同じく、くたびれ気味(失礼!)の年齢不詳おばさんが、ゆっくり点心のワゴンをひいて回ってくれる。あ、これ何の味だっけ?と考えながら食べるシュウマイや浮粉クレープは絶品。こういうお店に出逢うと、中華万歳と言いたくなる。

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高台寺 和久傳 京都・日本料理【200字で綴る美味の想い出】

毎年、蟹解禁のニュースを聞くと、ひそやかに和久傳貯金と呼んでいる貯金を始める。高台寺 和久傳では、京都・間人の蟹を、焼きと3年熟成の蟹味噌ビスク(と勝手に呼んでいる)、蟹の爪酒なる美酒でいただける。大胆さと贅沢さは、素材の用い方だけではなく、切り方や盛りつけ方にまで現れていて、納得することしきり。もちろん蟹の季節以外も、予想をはるかに上回る次元で楽しめるが、高台寺の本店に出向くのなら、やはり蟹がいい、と思う。

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ピエールガニェール・ア・東京(archives) 東京・フレンチ【200字で綴る美味の想い出】

個人的に三ツ星を献上していたので、先月末の突然の閉店情報は本当にショックだった。ひとつの食材を部位ごとに異なる調理をし、結果、何皿もの組み合わせとしてメニューを完成させるフレンチの新しい技法が、東京のフレンチにおいて最も象徴的に試されたお店だと思っていた。ガニェール氏がインスパイアされたと言う日本料理のエッセンスそのものだった。パリの本店よりも東京の方が好みだと思ったのは、私が日本人だからかもしれない。

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すきや橋次郎 東京・寿司【200字で綴る美味の想い出】

全20カンのお寿司は、交響曲のごとく、完璧な組み立てとなっている。スタートで軽やかに、中盤には変化に富んだ味わいを、後半はシンプルなネタで満ち足りた想いにさせてくれる。はじめて伺った時は、食べ方をじっと見られるので緊張して味がわからなかった。三ツ星シェフになられてからはコース仕立てとなり、メニュー表がいただける。ひとつひとつのネタには、かのロブション言うところの「ピュア」な想いがかけられている。

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夏のひとし 名古屋・ふぐ【200字で綴る美味の想い出】

夏になると、ひとしのメニューは様変わりする。夏のふぐは、それはそれで滋味があって美味しいが、お客を寄せるためには当然ながら別メニューが必要だ。おこぜ、あわび、はまぐり、かわはぎなどを、丁寧に調理するので、ひとしの日本料理店としての真骨頂は夏の方が味わえる、と言ったら過言だろうか。ふぐで鍛えられた技術で、それぞれの魚の身、肝、皮が見事なまでに仕込まれ、美味しさを最大限に引き出した逸品となる。



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川原町泉屋 岐阜・鮎料理【200字で綴る美味の想い出】

鮎の昆布巻きや一夜干しなどの加工品の生産を岐阜の地で長く商う泉屋が、長良川沿いの古い街に鮎料理のお店を出した。個人的には日本一だと思っている和良川や長良川上流の鮎を、独自の方法で約30分かけて焼く。焼き台はわずかに傾斜し、頭が低く尾が高い。身の脂が頭に流れ、鮎自らの脂で頭部分がいぶされるように工夫されているのだ。頭から骨まで食べられる絶品の塩焼きとなる。締めには、一夜干しがのった鮎ラーメンを是非。



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ルマルタンペシュール 名古屋・フレンチ【200字で綴る美味の想い出】

ひと皿の料理に一杯のワイン、その芸術的一致に陶然とする瞬間がここに在る。ストイックなまでに追求された料理とワインのハーモニーは、前菜で軽やかに、魚や肉でインパクトを、そして最後のデザートでもしっかりと印象強く味わえる。例えば魚や肉に白と赤の2種類、デザート3種にワイン3種、というワガママな注文に嬉々として応えてくれるので、ついつい調子にのってしまうのだ。自分なりの楽しみ方を見つけるのが、このお店の醍醐味だと思う。



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