200字で綴る美味の想い出

Chez Maître Paul パリ ジュラ地方料理【200字で綴る美味の想い出】

オデオンに行くとどうしても食べたくなる物がある。ジュラ地方の料理を出すレストランに、いつ行っても必ずある名物メニューがそれだ。その度におなかのお肉とよくよく相談するが、結局は誘惑に負けてしまい注文してしまう。フォワ・ド・ヴォー、子牛の肝臓のクリーム煮である。お肉はうっすらピンクめいた乳白色。ソースはこってりクリーム色。実に恨めしく艶かしい白い献立だ。これに麦わら色のジュラワインがとてもよく合う。



※いわゆるグルメブログは、多くのブロガーの方々にお任せするとして。ここでは、愛してやまないお店、あるいはたった一夜の素晴らしい記憶について、200字の文章で綴りたいと思います。お店や写真のデータなどは記載いたしませんので、来訪希望の方は申し訳ありませんがご自身でお調べください。


胡蝶庵 仙波 岐阜・蕎麦【200字で綴る美味の想い出】

数寄屋の構えに静謐な粋を見て、蕎麦の味に期待すると、たいていのお店の場合は拍子抜けする。しかし、胡蝶庵だけは、期待を遥かに超えた入魂の蕎麦をいただくことができる。かつて仙波さんが修行していたお店でも、ここまで研ぎすまされた味わいは出ていなかったように思う。歳月を経るほどに、蕎麦の味がピュアになっていくように感じるのは私だけだろうか。荒めに挽かれ打たれた十割蕎麦は、皮の甘みまで味わうことができる。とろとろの蕎麦湯は言うに及ばず。



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Miramar パリ・広東【200字で綴る美味の想い出】

ガイドブックにも載っているのでかなり有名になってしまったけれど、広東料理を手早く安価に食べられ、なにより12〜24時という営業時間が旅行者にとっては便利この上ない。特に焼鴨が有名で、圧倒的に焼鴨湯麺を注文する人が多いが、個人的には蟹卵湯麺もマストである。もう20年以上通っているけど、いつ行っても満席に近く、お店のスタッフの顔ぶれがまったく変わらないのと、いっこうに年をとらないのが不思議でならない。



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HemingwayRestaurant(archives)【200字で綴る美味の想い出】

パンテオンにほど近い通りにひっそりと佇むお店で、名前の通り、ヘミングウェイ好きな主人が営んでいたレストランだった。メニューは前菜・主菜・デザートのセットで100フランのコースのみ(2000〜2500円程度)。座れば自動的に食事が運ばれてくるというシンプルな仕組みだ。壁にはヘミングウェイの安っぽい肖像画が飾られ、夜が更けると店主は客と呑み始め、酔っぱらいたちがいつも理屈をこねてくだを巻いていたっけ。



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開化亭 岐阜・中華【200字で綴る美味の想い出】

四川料理の看板が出ているが、実際は中華というジャンルを超え、中華ベースの美味しい料理というジャンルに仕上がっている。上湯をしっかり含んだフカヒレを熱い鉄板で焼いたフカヒレステーキは名物でもある。その歯ごたえと香りと深い滋味に、はじめて食べた時の驚きは今でも忘れない。同じく名物となった冷製ビーフンは、ビーフンの上にキャビア・アサツキがのせられ太白胡麻油で和えたもの。フレンチやイタリアンの食材を惜しげなく用いる発想には脱帽だ。



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勝手屋 名古屋・居酒屋【200字で綴る美味の想い出】

居酒屋史というものがあるとすれば、個人的には史上最高の居酒屋、と思っている。毎日仕入れる新鮮な魚、自慢の美山鴨や牛タンメニュー、とりどりの野菜。それら素材の良さが料理にあますことなく表現されているのだ。何十年も変わらぬ定番料理があれば、新素材や新たに研究した調理法が黒板メニューに登ることもあり、飽きることがない。そしてパリのミラマーよろしく、大将もスタッフの男性たちも顔ぶれが変わることなく、年をとらないのだ。



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香蘭園 名古屋・中華【200字で綴る美味の想い出】

香蘭園と言えば、何個でも食べられちゃいそうな餃子と、キョーレツキャラのおばちゃんの顔がパッと頭の中に浮かぶ。おばちゃんはお幾つになられたのだろうか。いい加減にこちらの顔は覚えているだろうと思われるほど通っているのに、餃子を頼むと必ず寄って来て自家製ラー油の説明を始める。かの高倉健さんも大好きなラー油なのだと。一口サイズの餃子は、焼き、揚げ、水の3種類があり、肉とニラ中心のシンプルな味わいが楽しめる。



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MiTho パリ・ベトナム料理【200字で綴る美味の想い出】

ご承知の通り、パリにはベトナム料理が数えきれないほどあるが、ミトーだけは特別だ。すべての麺が手作りされ、中でもミコと呼ばれる不思議な麺は何度食べても飽きることがない。薄茶色の歯ごたえのある麺に、どろっと甘いソースがかかり、上にエビせんべいと香菜がのっている。黒酢とチリソースを好みでかけ、エビせんべいをくずしながら食べる。決して美味しそうに聞こえないけど、とにかく美味しいとしか言いようがないのだ。



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徐州 名古屋・中華【200字で綴る美味の想い出】

コックさんがおばあちゃん、サービスがその娘さん。元々お肉屋さんだったというだけあって、肉の新鮮さ、種類の豊富さ、中華とは思えないようなメニュー構成が面白い。肉の扱いを知っているから、焼き加減も半端なくうまいのだ。おばあちゃん手作りの餃子やシュウマイは、野菜の甘みがしっかり前面に出た味わいで、女性の作り手そのものだ。たった二人で数多くの客をこなし、テーブルごとに気配りをする姿には、本当に頭が下がる。



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あやめ 名古屋・天ぷら【200字で綴る美味の想い出】

一見して、天ぷらの衣に使われる卵の量が多いかなと思ったが、口に入れた途端に、それが素人判断の間違いだったと分かった。天ぷらは、素材の味を最大限に引き出すために、衣の厚さと火の加減をどこまで調節できるかにかかっている。あやめの場合、断熱性と加熱性のバランスは卵で調整しているのではないだろうか。そして最後の締めは、卵の天ぷら。それをご飯の上にかけ、卵ご飯に仕上げてくれる。何杯もおかわりしたくなるほどの絶品だ。



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