徒然なるお仕事

『KORYU』の表紙展【徒然なるお仕事】


今日から『KORYU』の表紙展が、名古屋・栄のラシックで始まった。KORYUとは、中部電力の広報誌で、環境・エネルギー・地域の3つのキーワードのもと、地球環境をよりよいものにするため、地域に活力をもたらすために活動している人々を応援する冊子である。実は私も、このKORYUに拙文を書かせていただいている。そのKORYUの表紙を約2年に渡って担当していたのが、カメラマンの渡辺裕之さんとイラストレーターの遠山敦さんで、渡辺さんが撮影した中部電力のある風景写真に、遠山さんがイラストをコラボさせていた。毎回かなりの産みの苦しみを重ねて表紙になっていることもあり、採用された案だけではなく、日の目を見なかった作品にもスポットをあてて、表紙の展覧会を中部電力サマが主催してくださったのである。


いっつもブツブツ言ってる割には、ビシッとカッコいい写真を取る渡辺さん。いっつもくだらない冗談ばっかり言ってる割には、思わず微笑んじゃうような優しいイラストを描く遠山さん。この異色コンビの作品は、それぞれ単体で見ても十分にひとつの作品になっていて、圧倒感のあるものなのだが、これが二人のコラボとなると新しい魅力が発見されるのだ。冊子のタイトルであるKORYUは「交流」を意味していて、お二人のコラボぶりは、まさに文字通りのコミュニケーション作品だったというわけ。そして表紙だけでなく、冊子全体のKORYU制作チームは、時に厳しく(仕事だから当たり前だけど)、しかしそのほとんどがほんわか仲良し組といった雰囲気で、共に新しい発見をし、取材した人の魅力に夢中になり、次なるコミュニケーションを探している。KORYU制作チームのほんわかぶりも、この展覧会になんとなく表現されているような気がしてならないのは私だけかしら?


今回の展覧で、私のお気に入りはこちら。
渡辺さんが撮影した屋内のデモ機。
遠山さんにはそれがパイプオルガンに見えたらしく、
いろんな音色が聴こえてきたのだそう。
かわいいでしょ〜? これは日の目を見なかった作品です。


栄まで行かれた折にはぜひラシックにもお立ち寄りいただき、表紙展をご覧くださいまし。会場では、KORYUの最新号が無料配布されております。
『KORYU』表紙展
渡辺裕之×中部電力×遠山敦
〜8月22日(日)11:00〜21:00
LACHIC(ラシック:名古屋市中区栄3-6-1)1F ラシックパサージュ
入場料:無料
主催:中部電力株式会社