おうちごはん

初体験!【おうちごはん】


・・・初体験してしまった・・・。

一昨日の夕方、ディレクターS氏とカメラマンM氏と共に、一路賢島へ。先週、雨で流れてしまった海女さん取材が昨日の早朝からあったため、前日のうちに現地入りしたのである。


宿泊先の豪華な夕ご飯!

宿泊先の豪華な夕ご飯!

私独占の女性一人部屋!

私独占の女性一人部屋!


お仕事でこんなオイシイ待遇。
ディレクターS氏のご手配でございました。
ありがとうございました。


翌朝の海女さんやら漁港取材のお話はまた後日アップするとして、今回は豪華ご飯と温泉のある宿泊ホテルといい、取材先でいただいてしまったお土産といい、嬉しいことづくめだったのだ。海女さんと一緒に船に乗り、漁が終わった後、海女小屋では平均年齢65歳のガールズトーク!に参加した。「あんた、結婚しとるん?」「いえしてないんです」「結婚なんかしなくていいんよ、でもするなら40までにはしなきゃいかんよ」「あ、40とっくに過ぎてます」「ありゃ〜、若く見えるね、どう見ても30代だと思っとったわ」とすっかりお世辞にのせられ、いい気になった私に海女さんがお土産をくれた。獲ったばかりのナマコと、サザエである。わ〜い、やった〜。ナマコなんてさばいたことないけど、これは頑張ってさばかねば。


冒頭の初体験とは、ナマコのさばきだったのである。ネットで調べて、いざ挑戦!ぐにょぐにょの軟体や臓物に、ひゃ〜と声を上げながら、全部で5個、無事さばききった。これはさばいた後のナマコちゃん。このわたもちゃんと取りましたぜ。


そして今宵は、昨日のいただき物と冷蔵庫の残り物で晩餐♬
一人じゃもったいないので、甥っこノゾムを呼び出した。
さばいたナマコの三杯酢、さんまの丸干し、このわたの塩辛に、
お野菜やら明太子やら。


そして、メインはサザエのつぼ焼き!海女さんに教えてもらった通り、ラップして電子レンジで加熱し、お醤油をたらしてオーブンで再加熱。美味しそうな磯の香りがただよってきたら出来上がり!



私がやってもなかなか出てきてくれないサザエくんたち。なぜだかノゾムがトライするときれいにとれた。彼の前世は海女だったらしい。


んでもって出てきたのがコレでござる。
あまりに姿はキモいキモ!
日本酒にはピッタリでした!


幾つになっても初体験というのは、怖いもの見たさで、ドキドキ感があるものですなぁ〜。にゅるにゅると格闘するのはかなり大変だったけど、ナマコのシンプル極まりない構造のおかげで、予想以上にするりとさばくことができた。さばき終わって、塩もみと茶ぶりを終え、三杯酢でしめたら、いつもお料理屋さんで見るナマコの姿になり、ほっとした。ナマコをはじめて食べた人は偉いな〜。外見から判断するに、とても食べられそうな形相ではありませんもの。
というわけで、いろんな初体験をした二日間でございました。Sディレクター、そして海女さんたち、ありがとうございました〜。


雪のお正月迎え【おうちごはん】

何年ぶりでしょう、こんな大雪。大晦日の夕方に雪をかぶって実家に戻ってきた私は、まるで雪の運び屋さんのようだった。元旦の朝、庭を見てびっくり。真っ白な風景で2010年が明けたのね!と寝ぼけまなこをこすって見てしまった。ノープランのお正月を過ごす私には、もってこいの雪景色。だって外に出掛けない言い訳になりますもんね。


そして元旦の夜は満月。
白い雪、まんまるのお月様、そしてマルが二つの2010年。
まっさらのゼロからスタートするにふさわしいお正月となった。


お庭のつくばいに、
マルを二つ重ねて雪だるまを作り「雪のお正月迎え」。
カワイイでしょ?
おかげで玄関花の千両がかすんでしまった(苦笑)。


というわけで、極めてぐうたらなお正月2日目を送りつつある我が家は、大好きな箱根駅伝を見ながら、おせちでお昼ご飯。父「芦ノ湖は一番東の湖だっけ?」母「私があんなに走ったら心臓が破裂しちゃうよね」と温度差の激しい両親の会話を聞き流しながら、私は東洋大学の柏原クンをひっそり応援。それにしても、家族みんながすでにおせち料理に食傷気味である(はやっ!)。おせち料理って、お重にきれいに詰まっていて美味しそうだけど、少しつまむと飽きてしまうのは何故かしら?ちんたらお酒を呑んだりお茶をいただきながらつまんでしまうから???そんなワガママな意見が飛び出したので、今宵のお夕食は、京都・宮津から届いたばかりのブリでしゃぶしゃぶをしようということになった。


ブリはワタクシがさばきました〜。
チョ〜お嬢様気分がいまだに抜けない我が母は、こういう仕事は一切やらない。上が背側、下が腹側。骨が太くて大変だった。


父はかつお削りの役目。
普段は何も家事をやらない昔気質の父ですが、
知らぬ間に家事分担させられてるみたいですな。
おかげで美味しいお出汁がとれました。


いただき物の柚子。
これを全部搾って、ポン酢を作り〜♬♬♬


父自慢の家庭菜園でも雪が積もり、甘みが増したはずのお大根。きしめん状に剥きました。ブリの旨味をお大根がたっぷり吸って、美味しいしゃぶしゃぶになりました。


明日の夜は、ブリの皮をお醤油に漬けこんでオーブンで焼き、お酒のおつまみに。田作りをオムレツにするとか〜、酢レンコンをきんぴらにしてみたら〜とか・・・おせちアレンジで煮物か揚げ物にできないかしら?といろいろ妄想がふくらんでいる。献立を振り返ってみると、いただき物やら残り物を使って一歩も外に出ることなく食べ続けている我が家。こういうのもエコって言うんだろうか。と、ぶつぶつ独り言を繰り返しながら、今年も過ごすことになりそうだ。今年もワタクシの妄想劇に、どうぞおつきあいのほどをよろしくお願いいたします。


ママの味とパパの味【おうちごはん】

この数年、父が家庭菜園に夢中になっている。実際は家庭菜園をとっくに通り越し、プチ農家と言ってもいいほどの規模と腕前となり、今年はじめて作ったというお大根と聖護院かぶらは見事な出来だった。もともと何かを育てることが好きな性格だからか、土を耕し、育てた野菜に実がなるのが面白くて仕方がないのだと言う。自宅の生ゴミを堆肥にして用い、さらに無農薬栽培に努め、雨の日も野菜の様子を見に出掛けるほどの熱の入れようだ。晴耕雨読を地でいく生活は、ちょっぴりうらやましくもある。この連休、実家に帰り、父母のもとでゆっくりと過ごしてきたが、お夕食は私のリクエストで「ママの味とパパの味で」とオーダーした。


それが、こちら。
父が丹精込めてつくったおネギをたっぷり使った
おネギのお好み焼き!
父が子供の頃に「一銭洋食」で食べた物の再現らしく、
自分でおネギを作るようになってから、その記憶をもとに考案したといつも威張って話す。料理をまったくしない父が唯一作ってくれる献立だ。(と言っても焼くまでの準備は母がするのですが)おネギ・紅ショウガ・桜えび・天ぷら屋さんでいただいてくる天かす・カツオ粉のシンプル具材。私はこれをさっぱりポン酢でいただくのが好み。


一方、ママの味がこちら。写真映りがイマイチ悪いけど、
特製の炊きこみご飯で、具材は、干し貝柱・鶏肉・ニンジン・糸こんにゃく・シイタケ・おあげさん
その時々によって具材は変化するが、子供のころから大好きなメニューのひとつだった。高校生の頃のお弁当にも入れてくれていて、それが楽しみで仕方なかったなと懐かしく思い出す。母の炊きこみご飯や煮物は、一生懸命真似して作ってもなかなか母のような味にはならない。こればっかりは年季のいる仕事みたいだ。コラムでこんな風に紹介したと話せば、もっとちゃんとしたおかずにしてよ(もう少しご馳走っぽいもの)と言うに決まっているので、内緒にしているが、いわゆるおふくろの味というのは、こうしたなんでもない献立のことを言うのではないかと思う。


食後に温かいお茶を飲みながら、くだらない話で笑い合い(会話の中身は人様には言えないほどホントにくだらないんだけど)、なんでもないシアワセをしっかりと噛みしめたせいか、この日の夜は幼い頃の夢を見た。


きのこ、キノコ、茸!【おうちごはん】


日本のきのこと、フランスのきのこが、我が家にやって来ました!
真っ黒なのはフランスのトランペットデモール(直訳すると死のトランペット、真っ黒な色から付けられたらしい)。その右にあるのはフランスのピエブルー(こちらは青い足という意味、下部が青みがかった紫色をしているのです)。左端にあるオレンジのものはフランスのピエドムートン(羊の足という意味)。ネーミングが見た目そのままで分かりやすい。見た通りの名前をつけるのは日本も同じで、お花が咲いたように見えるから花びら茸とか、あわびと形が似ているのであわび茸とか。


この日のメインは、きのこのオンパレード。フランスのきのこをニンニクとシャンパンで蒸していただき、その後にフランスと日本のきのこを混ぜてお鍋をいただいた。お鍋のダシは鶏ガラスープ。前の晩のうちに鶏ガラのダシをとっておき、身の方はバンバンジーで前菜に。鶏ガラスープをとっている最中、我が家の狭いキッチンはさながらラーメン屋さんのような匂いでいっぱいになった。お気に入りの音楽をかけながら料理の下ごしらえをするのが好きで、一人で歌ったりたまに踊ったりしながら狭いキッチンを右往左往している。毎回音楽が変わるからか、それとも踊りながら作るせいか、バンバンジーソースは作るたびに味が違ってしまい、安定しないのはなぜかしら?


さて、きのこ鍋のフィナーレは、お雑炊かおうどんか、いろいろ悩んだあげくにラーメンを選択。きのこのダシが出て真っ黒になったスープに茹で上がった細ちぢれ麺を入れ、黒こしょうをふってみんなで一斉にチュルチュルとすする!これが美味しいのなんの!今迄食べたことのない極上ラーメンが出来上がった。スープは、鶏ガラをベースに、塩、醤油少々、そして大量のきのこのダシだ。見た目は真っ黒なので、味が濃いかと思いきや、コクがあってさっぱりした日本人好みの味になった。う〜ん、病みつきになりそう。


スーパーマーケットに行くと、一年を通してほとんどの野菜が売られていて、便利だけれど旬のない市場になってしまっている。栽培できるエノキやぶなしめじなどは一年中手に入るけど、秋の山ににょこにょこと生える天然きのこだけは、さすがにこの季節しか味わうことができない。この日のお鍋と極上ラーメンも、まさに今の季節だけのもの。もう来年まで食べられないのか〜と思うと、美味しさは倍増するものだ。最後の一滴まで、みんなできれいに平らげたので、お鍋はすっからかんになり、そのお鍋を見て気持ちまで満たされた思いになった。旬をいただくことは、体にも心にも美味しい栄養になるのですね。


偉大なるごはんの力【おうちごはん】

秋のごはんと言えば、何を思い浮かべますか?
いくら、サケ、栗、さつまいも、さんま、松茸、しめじ・・・。
そんなところでしょうか。
今日作ったのはコレ、シンプルな蕎麦茶ご飯。


白米に蕎麦茶の実を入れてそのまま炊くだけのカンタンご飯。炊きあがった時に蕎麦の香ばしさが部屋中に漂うんでございます。ふっくらやわらかなご飯の美味しさと蕎麦の香ばしさの両方を一度に楽しめるので、新蕎麦の季節になると思い出したように炊いている。(もっともこの蕎麦茶は新蕎麦で作られているわけではないので、あんまり季節性があるとは言えないんだけど)


子供の頃から炊き込みご飯が大好きで、母がたまに作ってくれる具だくさんの炊き込みご飯は日本一だと思っているので、今でも必ずおかわりしてしまう。つやつやの白米はもちろん美味しいけれど、ご飯に色がついていたり、上にいくらが乗っていたり、豆やら木の実やら、お魚が一緒に炊かれていたりすると、無性に食欲をそそられる。
私が今迄に一番びっくりしたご飯は、バブル華やかなりし頃のキャビア茶漬けだ。とあるワインラヴァーの会で鳥羽方面に旅行した時のこと。あらゆるレア物シャンパンを飲み、鳥羽の美味しいお魚料理を食べた後、「ご飯」の時間になった。皆のところにお茶碗が行き渡ったころ、おもむろに手元には一人一瓶のキャビアがっっっ!!!ご飯の上にキャビアを存分にかけ、その上にわさびを乗っけてお茶漬けにすると美味しいのだそうだ。早速試してみると、確かにおいし〜〜〜い!いくら茶漬けと同じ要領で、キャビアの塩分と油分が炊きたてご飯にくるまれ、お茶の清涼感でマスキングされて、見事な味になった。


キャビア茶漬けだなんて分不相応なご飯はともかくとして、「ご飯」はどんな場面でもしっかり活躍して、すべての人に想い出を作ってくれる食材である。白米が炊きあがる時の湿り気のある匂いにはなんとも言えないノスタルジーを感じるし、炊き込みご飯はその家庭ごとの味わいがあるはずだし。ご飯の形態が変わって、おにぎりやお茶漬け、お雑炊にしても美味しい。国民食であるカレーライスだって、ご飯がなくてははじまらない。


そういえば、とある大学の栄養学の先生を取材した時のお話。パンと和風のおかずやおみそ汁は合わないけど、ご飯なら和風のおかずはもちろん、ステーキだってスープだって美味しく食べられる。洋風でも中華でもご飯と合うし、アジアンやロシア料理だって合う。ご飯は国籍を問わずどんなおかずとも相性の良い万能選手なのだと。そりゃそうですよね〜、世界中で最も高貴な飲み物とされるシャンパンの最も優れた友と言われるキャビアまで、ぴったりと合わせちゃうんだから!ご飯は世界に誇る偉大な食材なのだ。お米を作ってくださる農家の方々に深く感謝して、今年も新米を美味しく炊こうと思う。


明かりの効能【おうちごはん】

グルメライトという電球があること、ご存知?
名前の通り、食べる物が美味しそうな色に見える魔法のようなライトがあるのだ。普通の電球よりも割高ではあるけれど、そのライトの下でマグロや赤身のお肉を見るといかにも美味しそうに見える。レストランやスーパーマーケットなどでよく使われているらしい。


これ、先日我が家でパーティーした時のローストビーフ。
我が家はグルメライトじゃないどころか白熱球なので、
お肉の色がイマイチおいしそうに見えないけど、
実はいい感じのミディアムレアに上がっているんです。


こっちは、クライアントや代理店の方とお食事会に行き、二次会に我が家へお越しいただき、和ろうそくを灯した時のワンシーン。ろうそくの明かりは、ホコリとか部屋の散らかり具合を隠してくれるので、急なお客様の時のスグレモノグッズであることを発見!


我が家でのろうそく二次会に途中参加してくださったお隣の由美さんからは「急なお客様があってもお部屋が片付いていてすごい!」と褒めていただいたけど、実はろうそくで誤摩化していただけなんですのよ、由美さん!(このろうそくは由美さんの金沢のお土産だったのだ)この夜は窓を開け放していたにも関わらず、和ろうそくは消えにくく、ロウがたれないのでお掃除もらくちん。ずっと前に松江で見つけた燭台が役に立ってよかった〜。


明かりの種類で目に映る光景はこんなにも違うのだから、明かりアイテムをうまく選んで有効的に使えるようになりたいものだ。グルメライトの力を借り、おうちごはんをより美味しく見せるのも料理上手のうち。我が家もグルメライトに変えようかしら。
はてさて、このグルメライト。その光の下に手をかざしてみると、いつものお肌よりもほの白くしっとりして見えた。ビックリ。もしかしたらグルメライトの下だと、女性も「美味しそう」に見えるのかしらん?・・・うひゃ〜。やっぱり変えなくちゃだわ。


食欲のない人生なんて!【おうちごはん】

食欲の秋、である。
年がら年中食欲旺盛な人種であるウチの家系は、秋になるとその様相をさらに深めるらしく、
今週我が家に滞在中の姪っ子ちゃんは受験が終わった途端にすっかり食欲モードだった。



オープン以来、すっかり私のごはん屋さんとなっている
伏見の和蕎楽(わそら)で、秋鮭の新いくらにメロメロ。



いくらの後は、〆鯖、新生姜の天ぷら、ごま豆腐などなどたいらげ、
最後はお蕎麦で。
食べ過ぎてしまい、甘味の蕎麦ぜんざいが食べれなくて残念だった〜。



試験日翌朝は、ブランチ代わりに新さんまの干物をがぶり!



きれいに食べました〜。



そして姪っ子アユミの希望で、名古屋名物ひつまぶしを。



お〜いし〜〜〜〜〜。


この半年でちょくちょく我が家に泊まりに来ていた姪っ子ちゃん。
他に何食べたっけ?とケータイの写真データを探してみると・・・.



円頓寺商店街の「はね海老」にて。



我が家でプチパーティー♪



我が家ではまぐりしゃぶしゃぶ♪


この他にも数えれきれないほど共に食卓を囲んだ。
食べる楽しさを与えられたら、無条件にガンバルのが我が家系。
受験結果が吉報であることを祈るばかり。


ついでにケータイに残されていた昨年春の桑名のはまぐり屋さんでのショット。
あ、やっぱり血はつながってる〜。
大口あけて食べるところは、姪っ子とそっくりかも。
(ちなみにこれは天然の焼きはまぐり。すごい大きさでしょ?)


そして、こんなところでも食欲は活動していた!
友人・高木麻里の所に最近やってきた招き猫の「宝輪」(ほうりん)。
ものすごい勢いで哺乳瓶に吸い付いている。
(まだ片手にのるくらいの小ささですがパワーはすごい!)


こうして立ち飲みするあたり、かなりなオヤジぶり。
でも女の子ちゃんなんです〜。
今日はオチもなんにもない内容で失礼しました。
あまりにも食のバラエティが豊かなケータイ写真だったので、
ほんのお裾分けでございました。


コピーライター操縦術は馬のニンジン作戦【おうちごはん】

今週は姪っ子ちゃん滞在週間。
というのも、大学生の姪っ子アユミが、
とある試験を受けるため、遠路はるばるやって来て我が家で寝泊まりしているのだ。
今日と明日が本試験ということで、こちらまで緊張感が伝わってくる。
本当は外食したいところだけど、一生懸命お勉強している姪っ子ちゃんを少しでも元気づけようと、今日は彼女の大好きな子羊を焼くことにした。


メインは子羊のロティ。
付け合わせはラタトゥイユに焼きチーズリゾット(これは先日とあるお店でいただいて美味しかったので早速真似っこ)。
それと和洋折衷だけど、ナスの煮びたし、大根葉の煮物。
これにワイン、といきたいところだけど、なんてったって試験なのでお酒はガマン。と思いましたが、ガマンしきれず、一本だけビールをいただいた。


今日、一次試験から帰って来た彼女は開口一番「今日のご飯な〜に〜?」そうくると思ってたので、すかさず私は「今日はラムを焼くよ〜」と伝えると、案の定、彼女のまんまる眼はくるくるとまわり、キラキラと輝いた。口が卑しいのはどうやら家系の遺伝らしく、私も小さい時は必ず「ご褒美のごちそう」を目当てに勉強していたらしいのだ。オトナになった今もこのクセは治らず、未だに労の多いお仕事を終えると「自分にご褒美」と称して美味しいものを食べに行く。簡単に言うと、ニンジン目指して走る馬、というわけだ。お仕事先の皆様、馬のニンジン作戦はとっても効果があります。お試しになってみませんか?
というわけで、姪っ子アユミにもニンジンをたっぷり提供した。もちろん合格したあかつきには、とあるレストランのディナーを約束している。さぁ、美味しいディナー目指して、頑張れ!アユミ!


マンゴーの残香【おうちごはん】

一番好きなフルーツを挙げよ、と言われたら、すかさず「マンゴー」と答える。
もともとマンゴーが大好きで、フィリピンやメキシコの物をオトナ買いするのが、自分で仕事をするようになってからのささやかな楽しみだった。

国産マンゴーの美味しさに目覚めたのは今から9年前。
一部のフルーツショップに、国産マンゴーが登場した頃だと思う。
とあるイタリアンのシェフが「マンゴーがそんなに好きなら、沖縄マンゴーを食べてみるといいよ。値段は高いけど、びっくりするくらい美味しいから!」と教えてくださった。
翌日、教えてもらったフルーツショップで、沖縄マンゴーを求め、完熟した甘さに感激したことを覚えている。

以来、毎年5月から8月にかけては、まるでマンゴーのために仕事をしているかのように、せっせとマンゴーを買って食べている。


沖縄と宮崎を食べ比べてみると、沖縄の方が甘みが強く、ひとつのデザートとして完成されているように思う。中でも、ヤンバルマンゴーの甘みと香りは忘れがたいものだった。
一方の宮崎は酸味と甘みのバランスが素晴らしい。フォワグラなどの料理と組み合わせたり、フルーツドレッシングにするなら絶対に宮崎がいい。
その時のメニューによって、宮崎か、沖縄か、を判断するのが理想的ではあるが、そんな贅沢な食べ方をしていたら、マンゴーでお財布が空っぽになりそうなので、妄想だけで我慢しているワタクシである。


さて、そのいただき方。
個人的なこだわりをここで披露させていただく。
こちらは宮崎マンゴー。右側が上部で、左側が下部である。
木に成っている間に、甘みは引力の法則で、下へ下へと移動する。


こちらが皮をむいたもの。よぉ〜く見ると、右の色が薄く、左の色が濃いことがおわかりでしょう?
当然ながら、下部である左の方が、右よりも甘みが強いわけ。
だから、右から食べ始めて、左でフィニッシュすれば、旨味も甘みも段々濃くなり、マンゴーの美味しさをより堪能することができる。コース料理が、さっぱりした味から濃い味へと変化するのと同じ理屈でございますね。
ちなみにこれはメロンやイチゴなどフルーツ全般に共通することなので、ぜひお試しくださいませ。


その大好きなマンゴーの季節も、もう終わり。
来年までお預けとなる。
マンゴーの甘ったるい残香に、夏が終わる切なさを想うのであります。


あさりとはまぐりのしゃぶしゃぶ〜【おうちごはん】

いやはや、やっぱり忙しい。
ここのところ、忙しすぎて、まともに食べていない。
食べていないというのは、食事を摂っていないという意味ではなく、
私の場合は「きちんと作ったご飯」を食べていないという意味である。
「ぱぱっとご飯」の日々が続くと、頭に栄養がいかなくなる。


せめて、頭の中だけでも「美味しい記憶」でいっぱいにしたくて、
ケータイに残されている食事の写真を眺めていたところ、
ありましたありました〜。
あさりとはまぐりのしゃぶしゃぶの写真。

4月から6月まで、合計7回も催した我が家の「あさりとはまぐりのしゃぶしゃぶ」。
あさりは日間賀島のもの、はまぐりは桑名のものを、お魚屋さんにお願いして仕入れていただく。
もともと、このお鍋料理を思いついたのは、桑名にある有名なお店にお邪魔してからだった。
びっくりするほど大きくてジューシーなはまぐりにうっとり〜としたものの、
出汁のお味が個人的には好みでなかったため、
無謀にも自分で作ってみようとトライしたのが始まりだった。
はまぐりだけで作ろうとすると材料費がとってもかかってしまうので、
はまぐりの前座にあさりを登場させた。
名古屋は、伊勢湾と三河湾の間にあるということで、
日間賀島と桑名の名産を一度に食す鍋に仕上げてみたのだ。


この写真は、5月に催した時のもの
(写真はプロカメラマンのケータイによるものです)。
日間賀島のあさり〜。
ぷりぷりのオデブちゃんでした。


そしてこちらが桑名のはまぐり。(この時はまだ身が小さく、この後どんどん大きくなっていった)
最初にあさりでしゃぶしゃぶをやると、それだけで美味しくて、はまぐりなんて要らないのでは?という声が必ず挙がるが、実際にはまぐりを食べてみると、
比較にならないほど、はまぐりの味が濃厚だということがよくわかる。


4月から5月はあさりの旬。5月後半から6月がはまぐりの旬。
3ヶ月に渡って、この二つの食材を同じ条件で食べていると、
最初のうちはあさりがオデブちゃんで、後半ははまぐりがオデブちゃんになっていくのがよく判る。
また、はまぐりは、大和種と呼ばれる日本古来種が、今は桑名でしかとれないのだそうだ。
大和種のはまぐりと、千葉あたりでとれる朝鮮種の違いは、形にある。
大和種は貝の形がいびつな三角形になっており、朝鮮種は二等辺三角形になっている。
我が家がお魚屋さんにお願いするのはもちろん大和種の方。
食事をしながら、貝の形をみんなで確認し合うのも、楽しい話題だった。


最後は、あさりとはまぐりの出汁がたっぷり出たスープでお雑炊!
じっくり弱火で煮込んで、卵を入れて火を切る。
フタをしてゆっくり蒸らし、とろっとろになったらみんなで奪い合うようにして食べる。
う〜ん、思い出しただけで頭が満腹になってきた。


そして、最後に・・・。
5月のお鍋に来てくれた友人イラストレーターからのお礼イラスト。
こんなん添付してきました〜。