おうちごはん

あさりとはまぐりのしゃぶしゃぶ〜【おうちごはん】

いやはや、やっぱり忙しい。
ここのところ、忙しすぎて、まともに食べていない。
食べていないというのは、食事を摂っていないという意味ではなく、
私の場合は「きちんと作ったご飯」を食べていないという意味である。
「ぱぱっとご飯」の日々が続くと、頭に栄養がいかなくなる。


せめて、頭の中だけでも「美味しい記憶」でいっぱいにしたくて、
ケータイに残されている食事の写真を眺めていたところ、
ありましたありました〜。
あさりとはまぐりのしゃぶしゃぶの写真。

4月から6月まで、合計7回も催した我が家の「あさりとはまぐりのしゃぶしゃぶ」。
あさりは日間賀島のもの、はまぐりは桑名のものを、お魚屋さんにお願いして仕入れていただく。
もともと、このお鍋料理を思いついたのは、桑名にある有名なお店にお邪魔してからだった。
びっくりするほど大きくてジューシーなはまぐりにうっとり〜としたものの、
出汁のお味が個人的には好みでなかったため、
無謀にも自分で作ってみようとトライしたのが始まりだった。
はまぐりだけで作ろうとすると材料費がとってもかかってしまうので、
はまぐりの前座にあさりを登場させた。
名古屋は、伊勢湾と三河湾の間にあるということで、
日間賀島と桑名の名産を一度に食す鍋に仕上げてみたのだ。


この写真は、5月に催した時のもの
(写真はプロカメラマンのケータイによるものです)。
日間賀島のあさり〜。
ぷりぷりのオデブちゃんでした。


そしてこちらが桑名のはまぐり。(この時はまだ身が小さく、この後どんどん大きくなっていった)
最初にあさりでしゃぶしゃぶをやると、それだけで美味しくて、はまぐりなんて要らないのでは?という声が必ず挙がるが、実際にはまぐりを食べてみると、
比較にならないほど、はまぐりの味が濃厚だということがよくわかる。


4月から5月はあさりの旬。5月後半から6月がはまぐりの旬。
3ヶ月に渡って、この二つの食材を同じ条件で食べていると、
最初のうちはあさりがオデブちゃんで、後半ははまぐりがオデブちゃんになっていくのがよく判る。
また、はまぐりは、大和種と呼ばれる日本古来種が、今は桑名でしかとれないのだそうだ。
大和種のはまぐりと、千葉あたりでとれる朝鮮種の違いは、形にある。
大和種は貝の形がいびつな三角形になっており、朝鮮種は二等辺三角形になっている。
我が家がお魚屋さんにお願いするのはもちろん大和種の方。
食事をしながら、貝の形をみんなで確認し合うのも、楽しい話題だった。


最後は、あさりとはまぐりの出汁がたっぷり出たスープでお雑炊!
じっくり弱火で煮込んで、卵を入れて火を切る。
フタをしてゆっくり蒸らし、とろっとろになったらみんなで奪い合うようにして食べる。
う〜ん、思い出しただけで頭が満腹になってきた。


そして、最後に・・・。
5月のお鍋に来てくれた友人イラストレーターからのお礼イラスト。
こんなん添付してきました〜。