一杯の幸せ

もっと地酒の会〜第2回定例会【一杯の幸せ】

昨年クリエイター仲間ではじめた「もっと!地酒の会」。日本文化の源でもある日本酒をもっと知りたい。日本酒離れをくいとめたい。オヤジが飲むお酒は日本酒がやっぱり似合うじゃないか。そんな思いをそれぞれ語り合ううちに自然発生的に発足した会だった。その第2回定例会が、来月、おひな祭りの夜に開催される。

今回の蔵元は、北海道の高砂酒造さん。
高砂酒造さんは、前身である小檜山酒造店時代から一世紀の長きにわたり、旭川で地酒を生産し続けていらっしゃる。淡麗辛口の「国士無双」と言えば、日本酒好きな方はピン!とくるのだそうだ(お恥ずかしながら私は無知でございました)。国士無双、なんて名前からしていかにもオヤジっぽくていいじゃないですか。オヤジが何もしゃべらず、黙って飲むのに似合いそう。かく言う私も、実はピチピチの若いお嬢さんだった頃、日本酒を飲んで息が臭くなるオヤジが大嫌いだった。それは日本酒が嫌いだったわけではなく、日本酒を飲んで愚痴っぽくなったり説教くさくなるオヤジが嫌いだったんだと思う。だから、やっぱりワインよね〜などとしゃらくさいことを言っていたわけだ。だけど、今となっては、日本酒を飲んで愚痴りたくなる気持ちも、説教したくなる気持ちもよぉくわかるお年頃になってきた。それに、日本料理にはなんといっても日本酒が一番よく合うということも、数多くの体験から(失敗も含む)学んだのである。日本酒は、人生をちょっとわかってきた頃に飲むと似合うのかもしれませんね〜。飲む方も熟成が必要なのかもしれない。というわけで、こんな話もしつつ、盃を傾けようではありませんか。今回から地酒の会専用のおちょこやグラスも用意しているので、乞うご期待!

日時/3月3日(木) 午後7時30分〜9時30分頃
場所/手打ちそば・小料理「和蕎楽」(わそら)
※詳細・申込はホームページよりご覧ください。(あるいは私に御申し込みいただいてもOKです)


ドンペリニョン×ウォーホル【一杯の幸せ】


はたと気づけばもう10月も終わり。秋を一気に飛び越えて冬がやって来ちゃった今日このごろ、いかがお過ごしですか?そんなわけで、すっかり冬に先を越されてしまった感のある秋。この季節は、芸能や美食に恵まれる季節でもある。秋深まればなんとやら・・・で、何かとかこつけて●●の秋とか銘打って、イベントごとが開催されるからだ。先週お邪魔してきたのは、美食ならぬ美飲の秋ということで、日本ではシャンパンの代名詞にもなっちゃったドンペリニョンのパーティーだった。ウォーホルが作品で用いたポップな6色をドンペリニョン2002のエチケットのベースカラーにしちゃうという、ウォーホル好きな日本人にはたまらない企画ものであった。↑ワインクーラーもこんな感じでポップな色が変化する。


ほらほら、グリーンとピンク。
少したつと、ブルーやオレンジに変わってゆく。
ウォーホルバージョンの限定品なんでしょうね〜。


会場には、かの有名なマリリンモンローや、キャンベルスープのポスターなどが映像と共に展示され、それを鑑賞しながらドンペリニョン2002をいただくという贅沢な催し。


グラスもウォーホル仕様。
よぉく見ると、ドンペリニョンのエチケットがプリントされていて、
その色がウォーホルカラーになっていた。
脚元にはチャームがついていて、
来場者にプレゼントされる携帯ストラップ。


このパーティー、ドレスコードが「カラフル」で、それはウォーホルカラーの6色をイメージさせる言葉だったのだが、残念ながら来場者のほとんどはダークカラーのスーツ族ばかりだったので、会場となったレストランの真っ黒なソファやテーブルにすっかり馴染んでしまい、あまりカラフルないでたちではなかったのだけれど。受付を済ませると、一人ずつ写真を撮影していただく。その写真は帰る時にプレゼントしますよ、と係の方がおっしゃったので「イマドキ写真のプレゼントなんて・・・」と少々訝しんでいたのだけど。その実ビックリするプレゼントとして渡されたのである。


こちらがそのプレゼントされた写真。
ドンペリニョンのロゴマークがくっきりとぉ〜!
なによ、これみよがしに・・・と思ったのも束の間。


中身はコレだったんであります。
思い切り、ウォーホルの作品に私の顔がっっっっ!
Macでちょちょいのちょいっと仕事すれば簡単なこととはいえ、
これが実際に手渡しされると感動するもんであります。
撮影してくださったカメラマンの後ろで難しい顔してMacを触っていた方達はこれを作ってくださっていたのか〜。ね、ね、ね、すごいでしょぉ〜!?さすがドンペリニョン。さすがウォーホル。
それにしても我ながら感じたことは「なんか白っぽい画面多くね!?」そうなんです、顔の凹凸がないあまりに、肉肉しい感じが強調されてますよね???ご一緒してくださった紳士の方々に聞いてみたところ「確かに〜白っぽいよね」「肉肉しいでしょ?」「ふむ、ほっぺたのあたりが肉肉しい」「なんか肉まんみたいじゃね?」「・・・・・」
というわけで、私がウォーホルとコラボすると、こんな風に肉肉しい肉まんみたいになっちゃうらしいです。そんなことを教えてくれたドンペリニョンはやっぱり素晴らしいメゾンなのかも。ドンペリニョン×ウォーホルの2002は、今秋からいろんなレストランでいただけるそうです。ドンペリニョン2002に出逢った方は、是非、ワタクシの肉肉しい顔を思い浮かべて美酒をあおってくださいまし!


ロ・ブーの中国茶会【一杯の幸せ】


名古屋・覚王山にある中国茶のお店「ロ・ブー」さんからお誘いを受けて、秋の茶会に出掛けてきた。場所は白鳥庭園の清羽亭。先々月にお茶会でお邪魔したばかりだったので、和そのものの日本建築で中国茶のお茶会を開催されるなんて、一体どんなしつらいになるのかしら。どんなご接待をされるのかしら。床の間の軸やお花はどんな風なのかしら。と、お邪魔する前からいろいろな想像をして楽しませていただいた。ロ・ブーのオーナーの岩崎さんとは、取材がきっかけで知り合いになり、その後イベントなどをご一緒したり情報を交換したりするようになった。前述のコラムで登場していた青木シェフのフランス料理を、岩崎さんの中国茶を飲みながら楽しむ、という企画ランチを催したこともあり、料理やお菓子とお茶の相性について何度も意見を交わしたことがある。用事があって携帯にお電話すると「今、福建省の山奥なんです。ドロドロの格好でお茶の摘み取りやってます〜」とお答えになることがある。つまり、中国茶ブームになるずっと前から中国茶の輸入や栽培に力を注いでこられた方なのだ。岩崎さんの中国茶の知識や経験はもちろんだが、アイデアと味覚に脱帽すること度々だったので、この茶会は期待感が相当つのっていたというわけだ。


そして、その期待はまったく裏切られるどころか、完成度の高さに驚かされたというのが正直な感想である。しばらくお会いしない間にすっかり進化を遂げられて、岩崎流と呼べるほどの素晴らしいお点前を拝見することができたのだ。
もともと岩崎さんは、日本に中国茶を紹介した第一人者ということもあり、中国茶を適温・適香で美味しく飲むためのお作法のようなものを編み出した方である。ロ・ブーにお邪魔すると、岩崎さん独特の美しく無駄のないお点前で、美味しい中国茶をいただけるので、熱烈なファンの方もきっと多いだろう。その岩崎流はこの茶会で、お点前、お作法、お菓子との相性など細部に至るまで行き渡り、完成されていた。3つの茶会の会場には、それぞれテーマが設けられ、中国茶・お菓子・音楽が見事な融合でプレゼンテーションされていたのだ。その一部を拙い写真でご紹介しようと思う。


紅の席。床の間のしつらい

紅の席。床の間のしつらい

アップにするとこんな感じ

アップにするとこんな感じ

お茶は文山包種茶の冷茶。お菓子はスイートポテト。BGMはアイソトニックサウンド「オーロラ」より。お茶を飲んだ後の舌に残る甘みと、ポテトの甘みがピッタリで、チョ〜ビックリ!

お茶は文山包種茶の冷茶。お菓子はスイートポテト。BGMはアイソトニックサウンド「オーロラ」より。お茶を飲んだ後の舌に残る甘みと、ポテトの甘みがピッタリで、チョ〜ビックリ!

茜の席。立礼の茶席でした。

茜の席。立礼の茶席でした。

完成された中国茶点前!

完成された中国茶点前!

お茶は坦洋工夫、お菓子はケイクキャラメル、BGMはもののけ姫。

お茶は坦洋工夫、お菓子はケイクキャラメル、BGMはもののけ姫。

紫の席。日本の伝統建築で中国の香り。

紫の席。日本の伝統建築で中国の香り。

お茶は白葉単樸、お菓子はガトーマロン、BGMは郷情。

お茶は白葉単樸、お菓子はガトーマロン、BGMは郷情。


この日の茶会は、「槿花一日(きんかいちじつ)」と名付けられていた。槿とは朝顔のこと。強くたくましい命も、儚く小さな命も、同じ命。一服のお茶と共に、美しい自然の中ですべての命の声に耳を傾けていただければ、という岩崎さんの願いが込められている。お茶の作法に東西隣国の差こそあれど(もっとも中国茶の点前は岩崎さんが作り上げたもので中国本土にもないと思うけど)、お茶を愛でる心は同じ、ということですね。岩崎さんとロ・ブーの皆さんの志と精神性の高さに、すっかり心を奪われた秋晴れの一日だった。


もっと!地酒の会【一杯の幸せ】

先日このコラムで発表した逸品もっとよくなるプロジェクト。その活動スタートを飾るイベントが決定したので、ここにご紹介させていただく。

その名も「もっと!地酒の会」。

なぜ日本酒か、なぜ地酒か、というと・・・。我々プロジェクトの「日本の地方」の魅力を掘り起こしたい、もっと地方の良さをアピールしたいという切なる思いに端を発する。地方の面白さを知れば知るほど、日本酒文化と出逢うことになるからだ。そう、日本酒は昔からハレの席のものだった。神事はもちろん、冠婚葬祭、祝事、特別な寄り合いの場に、昔のオジサンたちは一升瓶をぶら下げて出掛けたのである。それはビールでもワインでもなかった。

「じゃあ、そんな日本酒文化を身近に楽しむ会を始めてみようか!」プロジェクト主宰者の岡田氏のこの呼びかけに、地酒の会開催が決まったというわけ。(単純といえば単純な理由ですけどね)

とは言っても、私たちがやりたいのは、よくある「利き酒の会」でもなければ「蘊蓄を傾ける会」でもない。日本酒がその地の文化にどんな風に根ざしつつ発展したのか(つまり商品コンセプト)、その地域の特性を日本酒づくりにどう活かすのか(つまり商品開発)、広告屋の視線を入れつつ、そんなことを皆で意見しながら、季節の料理と地酒を楽しみたいのである。

そして、そんなプロジェクトの考えに早速共鳴してくださり、第一回の会合に日本酒をご提供いただくことになったのは、岐阜県各務原市の酒造メーカー・小町酒造さん。長良川の伏流水で仕込み、蔵内にシンセサイザーの自然音楽を流し、酵母を育てるという「清音発酵仕込み」でも知られている。

どうです?面白そうでしょ???なんだか参加したくなってきたでしょ???
そんな視点で日本酒を味わってみるっていいな〜、楽しく面白い話をしながら日本酒を知りたいな〜、しかも美味しい季節の料理も味わえるなんて素敵だな〜、と思った方、ぜひぜひご参加くださいまし。あくまでも初心者向けの会なので(なんてったって主催者自身が初心者ですから)、皆様のお気軽なお申し込みをお待ちしております。(万が一、定員になっちゃってたら申し訳ござりませぬ)

日時/10月22日(金)、午後7時30分〜9時30分
場所/手打ちそば・小料理「和蕎楽」(わそら)
   (伏見駅より徒歩5分程度)
会費/5,000円
申込/プロジェクトホームページより申込ください
   (或いは私に直接メールくださっても結構です)
http://www.episword.co.jp/jizake/mail.html




食べる飲む笑う!の健康法【一杯の幸せ】

どうです?このフォルム!なんとも言えない曲線美ですよね。これは、叔父叔母や両親と共に訪れたふぐ料理屋さんでのワンショットで、ひれ酒の次酒用のとっくりである。このお店は、冬のふぐはもちろん絶品なのだが、夏の料理もびっくりするほど逸品だ。ふぐをさばき調理する技術が夏だけ他の魚に応用されるので、その高度な技術と繊細な魚さばきがしっかり味に現れていて、私は夏の料理がかなり好きなのだ。でも、ふぐはないとは言え、やはりこのお店に来たら、ひれ酒を飲みたくなる。5年ほど寝かせたひれを使うので、独特のコクがあって美味しい〜のだ。もし私が男性だったら(オッサンだったら)、次酒の度にこのとっくりを撫でまわして喜ぶだろうな〜と考えていたら・・・。


ななめ前に座っていた叔父がぽつり「いぃ形だなぁ」。すると隣の叔母が「でもさ、おなかがちょっと出てるよね、コレ」すかさず叔父は「いやいや、このふくらみがいいんだよね。ぺっちゃんこの痩せぎすでは魅力がない。おなかのふくらみは色っぽい」昔は名古屋の錦三(大げさに言えば東京で言う銀座みたいな所)で結構ブイブイ言わせていた叔父も今や70を過ぎ、好々爺に近くなってきている。そんな叔父がマジメな顔で女体のふくらみについて語っているのを聞いていたら、なんだか可笑しくなってきた。「そっか〜痩せぎすでは魅力ないんだ」と私が追い打ちをかけると、さらに酔った叔父は「そうそう、やっぱりふくらみとへこみのバランスだね」と解説を続ける。




するともう一人の叔父が真っ赤な顔をして、この笑顔。
やっぱり女体とっくりがお気に入りのご様子。


解説する叔父も、にやにや笑う叔父も、要するにただの酔っぱらいで、私も含めてまぁよく飲みました。女体とっくりをネタに、延々と飲み、しゃべり続けるのもさすがに我が身内と妙な納得をしてしまった。お店の人をビックリさせるほどたくさん食べ、飲み、笑った一夜。朝起きたら、声がかれていた。ただの笑い過ぎである。ただなんとなくだけど、何かが吹っ切れたような気がした。
両親も叔父叔母もなにかしらの病気を抱えていて、決して胸をはって健康などとは言えないのだけど、一緒に飲んで食べて笑っていると、みんながとても良い笑顔になる。もしかしたら病気なんてどこかに吹っ飛んでしまうのではないか?というほどよく笑った。こんな時間がたくさんあれば、人は健康になっていくのではないか?と思った。笑う健康法が最近取沙汰されて、吉本とお医者様がタッグを組んでいるとかいないとか、そんな噂を聞いたけれど、そんな夢のような話が現実になるかもしれない。よく食べて飲んで笑えば健康でいられる!そう信じることにした私は、この日を皮切りに、食事会&飲み会週間へと突入したのであった。


グラノラシェイクで朝食【一杯の幸せ】


四月とは思えないほどの寒さが続いたかと思ったら、今月に入って突然の真夏日が続き、気候に身体を合わせていくのが難しいと思う今日この頃。気候のせいか、年齢のせいか、はたまた体調のせいか、ここのところお酒をいただくと調子を崩すことがちょくちょく起きている。外でお食事とお酒をいただいていると、突然ふらっと貧血っぽい雰囲気になるので、慌ててタクって帰宅する、というパターンが数回続いた。


広告代理店R-martを主宰する、
我らが「りっちゃん」のお誕生日パーティーの時も、
盛り上がりの最中に失礼するという失態をやらかしてしまった!
あの時はごめんね、りっちゃん。


帰宅してからたっぷりお茶を飲み、一晩寝ればけろっと治ってしまうので、心配するほどのことではないけど、そんな風に迎えた朝はさすがの私も食欲がない。ちなみにいつもは、ご飯または冷凍してあるおにぎり・お味噌汁・前夜の残り物系おかずという典型的な日本の朝ご飯に、絞りたてフルーツ&ベジタブルジュースを食している。この絞りたてジュースのことは以前のコラムに書いたので、よろしかったら見てやってください。


というわけで、貧血の翌朝はジュースだけの朝食がちょうどカラダにやさしい感じがする。ニンジン・トマト・オレンジを定番に、キウイやバナナ、はっさくなどのフルーツをブレンドするのが毎朝の楽しみになっていた。とはいえ、人間は贅沢なもので、ついつい「新しい味」を求めて、新素材にチャレンジしてみたくなるのだ。


それで私が挑戦したのが、先日フレーバーの岩田社長から教えていただいた新商品「マーナズ・グラノラ」である。これはシリアルをぎゅっと固めた感じ。噛み締めるほどに自然の甘みを味わえるビスケットで、もちろんそのまま食べて十分においしい。


これをばらばらに手で砕いてヨーグルトに入れたり、牛乳をかけたりして食べていた。この前ふと思いついて、牛乳200ccほど・バナナ一本・マーナズグラノラ2個をミキサーにかけてぐるぐる回したところ、こんなつぶつぶ感の残るシェイクが出来たのだ!グラノラの粒がどうしても下部に溜まってしまうので、ストローでかき混ぜながら飲まないといけないけど、コクも旨味もあって、バナナの甘みを損なうことなく、胃にやさしく満腹感も得られて、これひとつで十分な朝食になった。前の晩に食べ過ぎちゃった〜とか、イマイチ胃腸の調子が良くないのよね〜とか、私みたいに体調不良〜という時にピッタリ。あ、もちろん3時のおやつにもピッタリだと思う。


食の実験が趣味なので、マーナズ・グラノラのように応用性の高い食材は大好きだ。ついつい、いろいろ試したくなる。ま、もちろん大失敗だ〜と叫びたくなるほどの代物に仕上がってしまうこともよくあるんだけど。それでも、食のチャンレジャーは懲りることなく、これからも飽くなき実験を続けるのだ〜(バカボンパパ風に読んでください)。


女の友情【一杯の幸せ】

女の友情はハムより薄い・・・って言いますよね。
まさにそれ然り、と思う方と、いやいや意外に分厚いものよ、と感じる方と、おそらく両極端に分かれるのではないだろうか。確かに女性は男性と比べると現実的、である。現実的→目の前の物事にしか心を動かされない傾向にある→女友達が自分と交わらない環境に置かれると一気に付き合いが薄くなる、という図式が=女の友情はハムより薄いと言われる所以なのではないか?と個人的考察を繰り返す今日この頃。昨夜はヴァレンタインデーであることをすっかり忘れていて、とある美人と二人でしっぽりお食事と会話を楽しんだ。


その美人とは、こちら。
大好きなお蕎麦屋さんの大好きな美人女将・恵子さんである。
お店の方が気を利かせて、ネタケースまで写してくれた!
ふと気づけば周りはカップルばかり。
そりゃそうですがな、ヴァレンタインですもの。


周りのカップルのしっとり具合とは裏腹に、食べることにも呑むことにも貪欲なわたしたちは、黒龍を片手に「お〜いひ〜」と感激しながら、肴をつまみ続け、しゃべり続け、途中で右手がにごり酒を握っても、やはりしゃべり続けた。約4時間あまりしゃべって呑んだにも関わらず、まだ足りなくて、我が家近くのスペインバル「バル・ラバノ」へ移動。次は山内シェフを相手に、再びおしゃべり。かくして日曜のヴァレンタインの夜は更けていった。


恵子さんとお話していてつくづく感じたのだけれど、女の友情はやっぱり厚いです。厚いと言ってしまうと語弊はあるけど、一旦心の底から信頼しあった女性同士は、静かに、けれど深く、そしてゆっくりと友情を醸成していくのだ。男性の場合、学生時代の親友と一年に一度ぐらいしか会わないのに、会えば瞬間に学生に戻った気分で何でも語り合える、という話をよく聞くけれど、女性の場合もまったく同じなんじゃないかな。お互いの仕事や家庭、環境などを超えて、笑顔で過ごす時間や、時に涙で語り合う時間が宝物のようになる。


恵子さんとは知り合って8〜9年になるけれど、一緒に食事したのは今回がはじめて。でもはじめてとは思えないほど、お互いをよく理解できたし、話せば話すほど恵子さんの魅力を発見できたことがとても嬉しかった。


そして日が明けて今日、このコラムではもうおなじみの友人イラストレーター・多喜田保子から、プレゼントが届いた。私がメンソレを鞄の中に必ず入れていることを知っていて、「マリモッコリ」模様のメンソレ袋を手作りでプレゼントしてくれたのである。


ほら、マリモッコリ顔(彼女に言わせると、この顔が私そっくりなんだそう)がちゃんとパッチワークしてあるでしょ?
目や口の輪郭は刺繍なんです!!!手先の器用さにはビックリ。
そしてなによりもウレシかったです!


気の置けない女同士で美味しくお酒をいただくことが楽しみで仕方がない、ヴァレンタイン2010を過ごしたワタクシでありました。


これ血筋なり【一杯の幸せ】

先日、叔母から一枚のハガキが届いた。
どうやら絵手紙を習っているらしく、
ふぐの絵が描かれたなかなか可愛らしい手紙である。
短い単語と絵から、あの夜の楽しい思い出が鮮やかに蘇った。


あの夜とは、我が親戚の集いである。それは祖父母が亡くなってから自然に始まった会で、母の兄弟3人がそれぞれの連れ合いと共に合計6人で飲んで騒いで楽しむ「兄弟会」を年に数回催している。今回の兄弟会は、私の大好きなふぐ料理屋さんで開催するとあって、私やいとこが特別参加させてもらったのだ。この兄弟会、叔父叔母全員が既に60を軽く超え、70代やジャスト80歳がいるにも関わらず、そのお酒の量たるや、驚くべきものなのだ。最初にビール5本をオーダーし、ビールをついだと思ったら、すぐ次の瞬間に「ひれ酒8杯!」。やっとこさ、ひれ酒が来たかと思った瞬間に今度は「次ぎ酒5本!」。運んでくださるお姉さんもビックリ仰天である。


確かにここのひれ酒は格別に美味しいんでございます。
なにしろ、5年間熟成させたひれを使っているので、
味になんとも言えない深みがあるのだ。
ぐいぐい呑んでしまう気持ちは分かるんだけどね。


飴色のてっさも、醤油焼も唐揚げも、白子も、くちばしも・・・書いているだけでまた記憶が蘇ってきてしまった。どれもこれも美味しかったデス。


そしてこの日のメンバーのうちの5人が1月生まれ、1人が2月生まれなので、バースデーケーキに6人の名前を入れてもらってお祝いした。(自分の名前の入ったケーキを自分で買ったのはワタクシはじめてでございました、ハハハ)


そしてケーキのお供はお茶ではなく、なぜか日本酒。我が身内ながら、この人たち、ホントにすごいです。従姉妹がお化粧室に中座した時、お部屋の横には、まるでボーリング場のピンのようにずらりと並んだビール瓶があったそう。お店の方々、本当にビックリさせて申し訳ございませんでした。おまけに女将からは、直々に食べさせてもらう例の「あ〜ん」をしてもらって喜んでる叔父がいたりで、はっきり言ってただの酔っぱらい集団である。


怒濤のふぐの会の後、週が明けて、4月から名古屋で大学院生となる姪っこアユミが新居を探すためにやって来た。甥っこノゾムと共に3人で、おなじみ和蕎楽へ。相変わらず何を食べても美味しかったのはいいんだけれど、ノゾムは和蕎楽の美人女将の恵子さんにゾッコンになるし、ノゾムもアユミもお酒はよく呑むし食べるし。あれ〜?、これ先週も同じような光景を見たなぁ。なんだったっけ?と思い出してみたら、それはくだんの「ふぐの兄弟会」だった。


そうなんです、やっと気づきました。食事するのが大好きなのも、お酒をたくさん呑んでいろいろしでかすのも、これみんな”血筋”なんでございます。DNAってやつですな。これからお酒をいただく時は、良くも悪くも、我がDNAをしっかり認識していただくことにいたしまする。


DNA話とは無関係ですが、こちらは別のメンバーで、同じくふぐ屋さんに行った時にいただいたワインたち。95年の横飲みで、どちらも秀逸な味わいだった。個人的には、ポン酢との相性でニコラ・ジョリーさん万歳かな。ふぐにはシャンパン、とおっしゃる方が多いそうですが、こういう白ワインでふぐをいただくと、あまりのドンピシャ度に驚かれますよ。是非お試しあれ。


美味しいワインは2度香る【一杯の幸せ】

怒濤の忘年会ウィークが過ぎ、首までアルコール漬けになったまま、また新しい週があけた。せっかく首まで漬かったのだから、いっそのことアルコール漬けになってどこかの化学実験室にでも飾ってもらおうかしら。

ところで、いきなりですが、少々シモネタを失礼いたします。

美味しいワイン、特にシャルドネ種で作られ熟成した白ワインを飲んだ後、数時間後あるいは翌朝に、自然の導きにより体から液体を排出する時、シャルドネ種独特のナッティな香りを感じることはございませんか?

ご不浄で自らの香りを嗅ぐなんて!とお思いでしょう。でも是非一度お試しになってみてください。シャルドネ種に由来する熟成香は、体を通過した後でも香しさを残しているのです。

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そのことを久しぶりに体感する夜が先週末にあった。とある場所にて、とあるメンバーとさんざんワインを飲んだ後「今からシャンパーニュのブラインドやるよ」の一言が。


卓を囲んだのは(実際には横並びだけど)このメンバー。
私以外のお三方は皆ワインのプロフェッショナルだ。
ブラインドなんて当たるわけないじゃん、とぶつぶつ言いながら
手元のグラスを引き寄せると、
なんとも言えない香しさが鼻をくすぐるではありませんか。


うっとりする香りに吸い寄せられるように一口いただく。
すると今度は熟成したシャンパン独特のお漬け物系の味わいが舌上に。
さて、これどんなシャンパーニュでしょう?
私の浅い経験では「AYのあたり?」としか答えられない。


答はこちら。MOËTだったのでございます。しかも80年代。正直申し上げて、モエシャンドンって「ちゃらけたシャンパン」くらいにしか思っていなくて(関係者及びモエ愛飲者の方々、大変ご無礼いたしました)熟成したモエがこんな味わいになるなど、露程も思っていなかった。この右奥にある瓶は同じくモエの70年代で、この日はお預けとなった。エチケットが禿げはげでいわくありげ。


隣にいたワインのプロフェッショナルの説明によると、結局はシャルドネ種が熟成するとこういう味わいになるのだそうだ。故に、シャルドネ種に由来する熟成味なのだと。ふ〜ん。ということは、久しぶりにあの熟成香がご不浄で香るはず・・・と密かに心躍る私。
翌朝、ご不浄にて鼻をくんくんしたのは言うまでもない。決して変態ではございませんが、美味しいワインは2度香る。これ本当です。


メヂカラ!【一杯の幸せ】

アイライン、アイシャドウ、マスカラ、エクステ・・・。女性の目の周りを縁取り、目を大きく見せる道具は進化を続けている。その昔は、泣けばマスカラがはげ落ちて悲惨な状態になったものだが、ウォータープルーフが出現してからは安心して泣けるようになったし、つけまつげの代わりにエクステが登場したおかげで、プラスティック感ばりばりのまつげから、エクステのナチュラルな長いまつげで、流し目ができるようになった。こうして、技術と科学の進歩により、女性の美が飛躍的に進化していることを、男性諸氏はどこまでご存知なのだろうか。


最近は特にメヂカラを特集する女性雑誌が多く、メヂカラのある女性イコール魅力的という方程式が出来上がりつつある。確かに大きな目で見られたら、男性はたまんないですよね〜(嗚呼、オヤジ発言)。で、ところで果たして、メヂカラって何でしょう?ただ単に目及び周辺のアイラインまでが大きければ、メヂカラがあるというのか?目は小さくても、きらっと光る愛らしさがあればいいのか。あるいはうるうるしっとりした目が最大の美なのか・・・。


実は今日は、お仕事でご一緒している女性と二人きりのお食事会で、その女性の目を見ていて、メヂカラあるなぁ!と実感したので、メヂカラについてコラムを書くことにした。その女性は、先月にご結婚されたばかり。そのお祝いを兼ねて、ラブい話を聞くために久々にお会いしたのだ。以前から可愛らしい優しい目をしていた人だったが、ご結婚されてからシアワセオーラが出まくっていて、以前以上にほんわかした雰囲気と癒され目になっていたのだ。メヂカラとは、強い力のある目だけを言うわけではないなぁと、その女性、美奈さんと話していて思った次第である。


そのシアワセオーラばりばりのメヂカラ美人がこちら。
ご結婚されて、栗原美奈さんから水谷美奈さんに。
ケータイを向けると、さっと左の指輪を見せてくださった。
う〜ん、シアワセな女性はやっぱり美しい〜〜〜〜。
こういう時、ほんの一瞬だけど私も結婚したくなるっ!


まったく前の記事とは関係ないのですが、
こちらは友人のソムリエ尾崎氏の長女の里音(リオン)ちゃん。
あまりの目の大きさに驚きますよね!?
この時もメヂカラあるなぁ!と感動したので思わずパチリ。
私に抱かれて少し不安げなお顔をしてますが・・・



尾崎パパに抱かれると、安心しきった顔になる里音ちゃん。
イケメンパパと美人ママの子だから、将来が楽しみです。
モデルエージェンシーの方々、モデルハントするならご一報を!


美奈さんや里音ちゃんと並べちゃいますが(失礼!)、
こちらは友人の高木麻里のところにやってきた招き猫の宝輪。
これはまだ赤ちゃんのころの写真で、
生きるぞ!というメヂカラにあふれている。
今は立派な中猫になり、野獣のように動き回っているそうですが。


シアワセオーラに満ちているとメヂカラは自然についてくるものなのだな、
と実感した今宵、私のお供は「蕎麦焼酎の蕎麦湯割り」。
いつもの和蕎楽で、美味しいお食事と共に。(今日もホントに美味しかった)
私のメヂカラは、一杯のシアワセをいただいている時に、
もしかしたらキラリ!と光っているのかも。皆様、お見逃しなくね。