一杯の幸せ

女の友情【一杯の幸せ】

女の友情はハムより薄い・・・って言いますよね。
まさにそれ然り、と思う方と、いやいや意外に分厚いものよ、と感じる方と、おそらく両極端に分かれるのではないだろうか。確かに女性は男性と比べると現実的、である。現実的→目の前の物事にしか心を動かされない傾向にある→女友達が自分と交わらない環境に置かれると一気に付き合いが薄くなる、という図式が=女の友情はハムより薄いと言われる所以なのではないか?と個人的考察を繰り返す今日この頃。昨夜はヴァレンタインデーであることをすっかり忘れていて、とある美人と二人でしっぽりお食事と会話を楽しんだ。


その美人とは、こちら。
大好きなお蕎麦屋さんの大好きな美人女将・恵子さんである。
お店の方が気を利かせて、ネタケースまで写してくれた!
ふと気づけば周りはカップルばかり。
そりゃそうですがな、ヴァレンタインですもの。


周りのカップルのしっとり具合とは裏腹に、食べることにも呑むことにも貪欲なわたしたちは、黒龍を片手に「お〜いひ〜」と感激しながら、肴をつまみ続け、しゃべり続け、途中で右手がにごり酒を握っても、やはりしゃべり続けた。約4時間あまりしゃべって呑んだにも関わらず、まだ足りなくて、我が家近くのスペインバル「バル・ラバノ」へ移動。次は山内シェフを相手に、再びおしゃべり。かくして日曜のヴァレンタインの夜は更けていった。


恵子さんとお話していてつくづく感じたのだけれど、女の友情はやっぱり厚いです。厚いと言ってしまうと語弊はあるけど、一旦心の底から信頼しあった女性同士は、静かに、けれど深く、そしてゆっくりと友情を醸成していくのだ。男性の場合、学生時代の親友と一年に一度ぐらいしか会わないのに、会えば瞬間に学生に戻った気分で何でも語り合える、という話をよく聞くけれど、女性の場合もまったく同じなんじゃないかな。お互いの仕事や家庭、環境などを超えて、笑顔で過ごす時間や、時に涙で語り合う時間が宝物のようになる。


恵子さんとは知り合って8〜9年になるけれど、一緒に食事したのは今回がはじめて。でもはじめてとは思えないほど、お互いをよく理解できたし、話せば話すほど恵子さんの魅力を発見できたことがとても嬉しかった。


そして日が明けて今日、このコラムではもうおなじみの友人イラストレーター・多喜田保子から、プレゼントが届いた。私がメンソレを鞄の中に必ず入れていることを知っていて、「マリモッコリ」模様のメンソレ袋を手作りでプレゼントしてくれたのである。


ほら、マリモッコリ顔(彼女に言わせると、この顔が私そっくりなんだそう)がちゃんとパッチワークしてあるでしょ?
目や口の輪郭は刺繍なんです!!!手先の器用さにはビックリ。
そしてなによりもウレシかったです!


気の置けない女同士で美味しくお酒をいただくことが楽しみで仕方がない、ヴァレンタイン2010を過ごしたワタクシでありました。