今日の地球

朝の来ない夜はない。【今日の地球】

二回目の成人式を迎えたのがもう数年前のこと。
40歳を過ぎてはじめての「徹夜」をしてしまった。

最近はお盆休みを交代でとる人が多くなったせいか、この数年、お盆休みをフツウにとれた試しがない。そして、「ボクはお盆は休むけど、休みあけには原稿欲しいんだよね」という代理店サマの一言により、我々コピーライターは汗水流してお盆休みにパソコンに向かうことになるのだ。
同業者の友人たちが、やはりお盆休み返上で仕事に向かっていると聞くと、「私だけではないんだ、良かったぁ」と少しホッとしつつも・・・、なにも徹夜することはないでしょ?と一人つっこみしたくなる。
夜中は電話の邪魔も入らず集中できるので、お昼間にちんたらしながら原稿を書くよりスラスラと筆が進むことが往々にしてあるのだ。


もう朝になっちゃうなぁ、早く仕上げなくちゃ!と思いながら、
ふと空を眺めると、えも言われぬ美しい朝の光が空を染めていた。
これ、夜と朝の間くらい、5時の西空。


そしてわずか15分後、すっかり朝を迎えた西空がこちら。
メナードビルのガラスに、美しい朝の光が映りこんでいたので、
思わず窓を開け放して、カメラを向けてしまった。


我が家は南西の角のお部屋なので、東の空が見えないが、朝のこの時間、東から昇るお日様を見ることができたなら、もっときれいだったと思う。
こんな早い時間帯に起きていることが珍しいので、しばし仕事の手を休めて、朝の空をじっくり眺めてしまった。

そう、朝の来ない夜はない。

でも、ちんたらしていると、原稿はいつまでたってもアップできない。朝が来ようがお昼になろうが、止まった筆は進まないのだ。

夜、私が眠っている間に、
働き者の小人がどこかからやって来て、Macの中で勝手に原稿を仕上げてくれないかしら。

いけない、また逃避行の妄想癖がはじまっちゃった。

真面目に原稿に向かいます、今夜もまだまだ・・・。


勝沼のワイナリーにて 土に還る【今日の地球】

今朝は早くから起きて、一路、山梨県勝沼のワイナリーへ。
このワイナリーには4年ほど前にプライベートでお邪魔したことがあり、
日本のワインの可能性について情熱的に語ってくださったオーナーの想い出と共に強烈な印象が残っていた。
今日は取材でお邪魔するとあって、あの情熱がどんなカタチ(ワイン)となって現れているのだろうと楽しみで仕方がなかった。


期待をはるか超えたレベルでワイナリーは進化し、しっかりと大地に根をはって、日本人にぴったり合う葡萄酒が生産されていた。醸造責任者の方の、熱く、けれど決してぶれることのない考え方に触れ、すっかりファンになってしまう。

ここのワインは、葡萄酒という言葉の方が似合うのではないか、と思った。

たった一種類の品種で、ここまで多くのバリエーションを創出するぶどうはないと思う。いや、実際ないのだそうだ。・・・・・。うぅぅぅぅぅ。書きたいけれど、これ以上はここでは書けません。ご興味がおありの方はご一報ください。後日作成する本が出来上がりましたら、ご笑読いただきますので。(これじゃあ何が言いたいのかわかりませんよね。すみません)

作り手の熱き思いを、素晴らしい葡萄酒のレベルを、日本のワインの可能性を、きちんと言の葉に表現することができるかしら。感動した想いが深い分だけ、心配になってきた。

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今日、最も心に残った言葉は「土に還る」。本当に持続可能なものは、すべてが土に還ることができるのだと。私の言の葉も、人さまのお気持ちに留まり、心で消化され、いつか想い出という土に還ることができますように。名古屋の空に小さく煌めくお星様に願いをこめて、今夜は眠ることにする。



こちらはワイナリーの外塀で見つけた「ぶどうの葉」。
かわいいでしょ!!!???


折りたたみ自転車!【今日の地球】

この自転車を買ったのは、なんと20年近く前!
当時はかなり珍しい「折りたたみ式の自転車」でイタリア製のなかなかカッコ良いヤツだった。

資料や原稿の入った鞄をナナメがけにし(当時は打ち合わせと言えば必ず会って話すもの、電話では済まされなかった!)
これで軽やかに街を駆け抜け、次から次へと仕事をこなし、
遠方に行く時は、この自転車と共に電車に乗って、次の街へ〜。
と一人で妄想に励んでいたものだった。

と・こ・ろ・が!

軽いはずの自転車は、階段を上るにキツく、
折り畳めるはずの自転車は、ロープでぐるぐる巻きにせねばならず、
さらに盗難が心配で、おちおち街角に停めておけない。

そ・の・後!

必然的に、マンションの隅に追いやられて以来、なんと20年!
あぁ、なんという宝の持ち腐れでしょう!

マニアの間ではレアものとしての扱いだけに、
「捨てる」だけはしたくない。
愛情を持って使ってくださる方を何年にも渡って探していたところ、

やっとお嫁入り先が見つかり、無事にもらっていただく事になりました。

自転車置き場から我が家のお風呂に運び、
スポンジと手でやさしく洗ってあげて、写真は、いざ旅立ちの朝です。

新しい持ち主は、月のののうさのミカコさん
ナチュラルな人だから、がんがん走りまわるかも。
きっと可愛がってもらえるさ〜。

これからはミカコさんと共に地球を走っておくれ〜。