facebook

イタセクスアリスを読む女子高生【facebook】

まあまあ混んでる朝の地下鉄。森鴎外のイタセクスアリスを読む女子高校生、もうそれだけで美少女に思えるというのに、隣の女子高校生はケータイ片手にメイク中。そんなことさせるためにオトーサンは働いてるのではありません。ったく。


地下鉄のおばあちゃま【facebook】

地下鉄にて。隣に4歳くらいの男児を連れたお母さんが座った。
何が気に入らないのか、男児は座席を蹴って泣き叫んでいた。男児をあやしながら、お母さんは申し訳なさそうに周囲に頭を下げている。確かに子供の泣き叫ぶ声は耳にうるさい。なんともならないんだよねぇこういうの、という空気感が車内に漂う中、反対側の席に座っていたおばあちゃまが男児に声をかけた。「ボクいくつ?梅干し食べる?」鞄の中からごそごそと梅干しを取り出して勧めている。子供は梅干し食べないでしょ〜という空気感が車内に漂うが、おばあちゃまは構わず、泣いている子供の口元にぽいっと梅干しを入れてしまった。「すっぱ〜!」と男児。するとおばあちゃまがこう続けた。「そうでしょう、すっぱいでしょう。人生はすっぱいことだらけ。泣きたいことだらけ。大人になって泣かなくてもいいように、今のうちにたくさん泣いておきなさい」と。男児はピタッと泣き止み、おばあちゃまの顔を不思議そうに眺めていた。おばあちゃま、すごい。何者なんだこの人というリスペクト感が車内に漂う中、私は後ろ髪をひかれながら目的地で降りた。地下鉄は人生の縮図のようです。皆さん、地下鉄に乗りましょう。


夜中のコンビニ【facebook】

夜中のコンビニで買い物してたら、小学校低学年の男児が一人でうろうろしていました。お買い物するでもなし、雑誌を立ち読みしたりね。老婆心ながら、さすがに心配になって、「こんな夜中に出歩いちゃ危ないから早くお家に帰ろうね」と声をかけたら、「おばさん酒くさいよ」と言い返されてしまいました。な、おばっ、おまっ!うろたえる私です。


料亭で料理以外を楽しむには【facebook】


今宵は両親の接待のお席にくっついて、
約一年ぶりに実家近くの料亭へ。
古い街には古い料亭が多くありますが、
そこは職人さんの手仕事の宝庫でもあります。
薄暮の光の中で職人の手仕事に見惚れていたら、父からお叱りを受けてしまいました。もうちょっとマジメに接待せー、と。
玄関を入ったところの三和土は、左官職人の技術。赤い三和土に装飾が埋め込まれています。表面が漆のように光っているこの三和土は、大津磨きと呼ばれる技術で、時間と手間と高い技術が要求される素晴らしい仕事です。こういう一つひとつに粋がこめられているんですね。料亭は日本文化の玉手箱です。



イケメンか、オジイチャンか【facebook】

地下鉄にて。
イケメン高校生がずらり座席に並ぶ風景はなかなか見ものねー、と一人微笑んでいたら、そこに杖をついた老人が乗車してきた。車内に空いている席はない。当然ながらイケメン高校生の誰かが席を譲るだろうと思ったのに、彼らはおしゃべりに夢中で老人に気がつかない。
見るに見かねて、あなたたち、席を先輩に譲りなさい!と注意してしまった。ダントツイケメンが、先輩なんですか?って聞いてきたから、この方はあなたがたの先輩ですよ、と悟したら、へーそーなんだーと言いながら素直に席を譲ってました。
わたくし、実はイケメンよりも老人に弱いのであります。彼らが素敵な紳士に成長して、いつしか私に席を譲ってくれますように。


大阪の底力【facebook】


そおいえば大阪の電車でこんな女性に会いました。目をみはる存在感だったのですが、なによりビックリしたのは、その女性を見てもごく普通の表情で驚いたそぶりさえ見せない大阪人でした。すごい街です。


路傍のタンポポ【facebook】


花屋さんで買った花を生けるのは好きなんですが、野の花をなにげなく飾る母にはとてもかないません。利休七則でも「花は野にあるように」と諭していますが、なかなかその境地になるのは難しく。路傍のタンポポを生けてみましたが、やっぱりどこかよそよそしいんですね。母は、花がないと生きていけないと言っています。いつか母のようになりたいと想う春の日。


叔父を泣かせたエイプリルフール【facebook】


何年か前のエイプリルフールのこと。
「とうとう結婚します」と叔父叔母にメールしたところ、すっかり騙されたらしく、我が両親に泣きながら「本当によかった。おめでとう!」と電話をかけてきたことがあった。その後、泣いた叔父からも、両親からも、それはもうこっぴどく怒られたので、以来この日に嘘をつくのはやめた。
その代わりというわけではないのだけど、なにか新しいものを暮らしに揃えて新年度を迎えるようにしている。まっさらなフライパンで作った今朝のメインディッシュは、椎茸ステーキ。大きいのが春子、小さめが原木なのだそう。舞海さん、美味しい椎茸ありがとうございました!


幸せな日曜のfacebookはてんこ盛り【facebook】


今日は行かなきゃいけないところがいっぱいある日曜日。まずは、先日5年ぶりにお仕事をご一緒させていただいた山本益博さんから教えていただいたとんかつ屋さんへ。「名古屋には、日本有数といっていいとんかつ屋さんがあるよ」と教えてくださったので、これはすぐに行かなくてはと思い立ったのである。今まで食べたとんかつの中でいちばん美味しく、感動という言葉が陳腐に思えるほど筆舌に尽くしがたい味わいだった。衣の薄さ、火の通り方、完璧でした。サイドメニューの串カツや蟹クリームコロッケも抜群。背筋がぴんと伸びて、丁寧に一つひとつの仕事をしていくご主人の姿が忘れられない。嗚呼、また来たい。とんかつ好きの方、ぜひご一緒しませんか?


とんかつで満足したまま向かったのは、青木良太さんの陶芸展@松坂屋。
今回のテーマは「ジュエリー」と聞いていたので、一体どんな作品がやって来るのか興味津々だったのだけど、驚き過ぎて「わー」という言葉しか出なかった。お茶碗の底に透き通った水面が見えて、その下に銀の雫が広がっている。また別のお茶碗は、まるでオーガンジーのような薄い金色の絹の布で包まれているかのように見える。良太さんのジュエリーとは、焼き物で宝石のようなものを作るということだっただ。これは写真で見ているだけでは絶対に伝わらない美しさ。良太さんには会場で見つけた瞬間にハイタッチして、そのまま作品説明していただいた。どうもありがとうございましたー。14火曜日まで名古屋松坂屋本店で開催されていますので、ぜひお出掛けくださいませ。


良太さんの新作に驚いたまま向かったのは、
高北幸矢 百椿展@スペースプリズム。
高北先生の椿の作品が、なんと百点も集まっていて、椿の凝縮感が凄いです。コピーライターの私は、作品につけられたタイトルについ目がいきましたが、どれもストーリーを感じる素敵な作品ばかり。その中でも一点、忘れられない作品がありました。それは過去と未来の両方を感じさせるものでした。思わず高北先生にも質問しちゃったのですが、私が感じた通りの思いだったので、とても嬉しかったです。さて、それはどの作品でしょうか。19日曜日まで開催されていますので、椿の作品を通して、私と会話してください。これも、アートの楽しさですよね。
スペースプリズム/東区泉1-14-23 ホワイトメイツ1F (ふじ原の一階)
         火曜定休 052-953-1839


そして幸福な日曜日のフィナーレは、ふぐ屋の女将がお寿司屋にお連れくださった。はじめてのお店に食いしん坊のSキャラが6人。とうとうお寿司屋のシャリがなくなるとこまで食べて、お寿司屋の大将が降伏するという珍事にいたったのである。お店を開業して以来はじめてのことですって。あー面白かった。今日はおいしい物を食べて、美しいモノを味わった1日でした。さーて、明日は仕事!


きゃらぶき風味のポン酢【facebook】


黄金連休まっただ中、我が家もご他聞にもれず、姉夫婦や姪っこ1号2号が揃っているので、にぎやかな日々を過ごしている。一昨夜は、姪っこ1号がフォワグラムースをお土産に買ってきてくれたので、ロゼシャンパンを飲みながら、フォワグラムースとイチゴをバゲットにのっけて大宴会。そのかたわらで、大量の"きゃらぶき"つくりに勤しんだ。山蕗を茹でて筋を剥き、醤油・日本酒・みりんで、ことこと煮ること2時間あまり。無事きゃらぶきが煮上がったのはいいのだけれど、同時に大量の煮汁も余ってしまった。そこでモッタイナイ精神がむくむくと頭をもたげ、そこからふき風味の調味料づくりが始まった。
翌日の晩餐は常夜鍋をすることになったので、ホントはレモン醤油を用意するところなんだけど、きゃらぶきの煮汁を酢で割ってみたらば、ふき風味のとびきり美味しいポン酢の出来上がりとなったのである!醤油・日本酒・みりんがバランスよく煮詰まっているので、そのまま炒めものなどのタレになるほか、おそらくお湯で割れば素麺やうどんのおつゆになるし、酢で割ればポン酢に、そのポン酢にオリーブオイルを加えれば和風ドレッシングに、と限りなくレシピが広がっていく。日本のもの同士で作れば、相性が良いということなんでしょうか。日本の調味料、アッパレである。