今日の地球

ひげにんにくは、若者のかほり【今日の地球】


半月ほど前のある日、帰宅すると玄関のドアノブに「荷物」が引っかかっていた。これはお隣の由美さんとモノのやりとりをする時の常套手段なので、てっきりお隣さんかと思いきや、それは、FM愛知のパーソナリティー川本えこさんがわざわざ届けてくれたモノだった(ちなみに1Fのエントランスは住民と一緒に入ってこれたそう)。紙風呂敷に包まれたソレは、なんとはじめて見る「ひげにんにく」なるもの。一見するとフツウのにんにくに見えちゃうんだけど、これは発芽した直後に収穫されたモノらしく、名前についている"ひげ"は根っこのもじゃもじゃ部分というわけ。今までは主に四国で生産されていたそうだが、えこさんが親善大使を務める愛知県設楽町の農家さんが正式に生産をスタートさせたので、えこさんが「食べてみて〜」と持ってきてくださったという経緯である。このひげにんにく、匂いはごくフツウのにんにくと同じく香しいのだけど、成長途中だけあって、1〜2個食べた程度では匂いが残らないらしい(個人差ありとのこと)。むしろ大人のにんにくよりも甘みがあるので「にんにくは苦手なの」という紳士淑女にもオススメできそうなのだ。さらに発芽したばかりということは生命力に満ちあふれているということなので、きっと滋養強壮のにんにくパワーも強いんじゃないかな←これは単なる私の予想です。


そんなわけで早速作ってみたのがコレ。根の部分をスライスしてオリーブオイルで炒め、茎とひげの部分もさっと加熱して、ご飯の上に盛りまして、上から伊勢醤油をたらり。さらにフライパンに残ったオリーブオイルを熱めにして上からジャ〜ってかけたもの。


一番ビックリしたのは、ひげの食感だった。素揚げ状態だったのでパリパリになり、ほんのりにんにくの香りもして、上品なトッピングになったのである。さらに上からコリアンダーをみじん切りにして乗っけてみたらば、我ながら美味しかったです〜。


これは友人たちが突然ご飯を食べに遊びに来てくれた時に突発的に作ったメニュー(写真がぶれているのはカメラのせいではなくお酒のせいです、しかも食べかけ写真)。鰹のタタキ、コリアンダー風味。トッピングに、ひげにんにくの素揚げを部位別に食べてみたところ、この時期の繊細な鰹の風味とひげにんにくの上品さがピッタリの調和となって、女子3人で半身の鰹をぺろりとたいらげてしまった(内1名はなんと鰹苦手だったのに!)


発芽したばかりのにんにくは、人間に例えるなら、社会に出て少し経った25歳の青年といったところでしょうか←あくまでも男性での例えです。25歳の青年が醸し出す、まぶしいほどの躍動感、みなぎる生命力。その爽やかな笑顔は印象的ではあるものの、幾日もひきずるほどの執着はない。ひげにんにくってこんな野菜です←どんな説明やっ!


えこさんからいただいたひげにんにくは、実験的に現在冷凍庫で眠っている。あと半月くらいは解凍して調理できると思うので、試してみたい方はどうぞ遊びに来てください。また、ひげにんにくに興味のある方は、下記までお問い合わせを(農家さんは朝が早いので、夜半遅いお電話などはご遠慮くださいますよう)。
ひげにんにく生産者の村松 均さん
愛知県北設楽郡設楽町津具字踊場243
TEL:090-2777-2790


おまけ★最近のお気に入りのフルーツ酢も飲みに来てください〜。これをビールで割って飲むカクテルは、フルーツビールみたいになって美味しいです。炭酸水で割っても美味しい。今日現在、ピンクグレープフルーツ・枇杷・イチジクが漬けてありますが、残りわずか!この夏はフルーツ酢をいろいろ漬けて楽しむ予定です。