花を摘んで愛で、葉を摘んで食す【今日の地球】
黄金週間まっただ中、皆様いかがお過ごしですか?私はと言えば、知人宅や実家を彷徨い歩き美味しいものをつまみながら、その合間にちょこっと仕事する、みたいな能天気な日々を過ごしている。仕事のメールや電話もさすがに連休中はほとんど入らないので、安心してお昼からお酒を楽しめるというわけ。ところが、お昼からお酒をいただくと、真昼の太陽の眩しさに慣れていないからか、脳と体がついていかず、妙に酔っぱらってしまうのは私だけだろうか。
連休の最初にお邪魔したのは、O先生の山荘。名古屋市の中心部から車を走らせて1,5時間ほどで、ビックリするほど冷涼な場所に辿り着く。山と川を見晴らすように建てられた山荘は、O先生のお仲間が時々ワイン会を開催するための広いリビングがあり、地下のセラーには何十年もかけて集められた銘醸ワインがたんまり。むふふ。

川をお散歩して酔いを覚ましてきたら?とO先生の奥様にうながされ、お散歩しているうちに、レンゲを発見。小さい頃の想い出が重なり合って夢中になって摘んでしまった。お友達と、レンゲで王冠つくって楽しんだっけ。
O先生の山荘には常滑焼の山田常山さんの作品がずらりと並んでいるので、レンゲは常山さんの花器(絵夢さん時代の作品)をお借りして生けてみた。こうして野の花を摘んで、家で生けて愛でるという暮らし、いいですね。我が家じゃ、お花はお花屋さんで買うもの。野花が欲しい時は、野花を扱う遠くのお花屋さんまで地下鉄に乗っていかなきゃいけないんです。
そしてこちらは、由美子さんちで開催されたガーデンパーティーのひとこま。祖父江由美子さんは、色彩学の先生でありカラーアナリスト。暮らしを楽しむことにかけては、ご主人ともどもエキスパートと言ってもいいくらい素敵な毎日を送っていらっしゃる。
これが由美子さんちのお庭にあるピザ窯の全景、なんと手作り窯。
レンガで蓋をして、パンを焼いている最中。
ちゃんと温度管理もできて、煙突もくっついていて、本格窯です!
この立派な窯で焼かれたのは、パン、ハム、ピザ、お肉、etc・・・。
日差しを浴びながらいただくワインと共に、絶品ガーデングルメでした。
そしてこれがご主人特製の天ぷら。なんと、お庭の柿の木の若葉を揚げたものなんだそう!はじめて食べたのだけど、やわらかくて風味があって、滋養に満ちた感じのする味わいだった。そういえば柿の葉寿司というのがあるくらいだから、天ぷらもアリなんでしょうね。ふうううううむ。それにしても、お庭で採れた葉っぱを天ぷらにするなんて!なんて贅沢な話なんでしょう。私の日常はコンクリートに囲まれていて、家の中で向かうのはパソコン。取材や撮影で外に出掛けてはいるけど、自然はいつも取材か撮影の対象で、それを愛でるとか楽しむという余裕がないまま仕事に没頭している。窓から山や川が見えること、お庭にお花が咲くということが、こんなに心に美味しいものだなんて。この連休で、そんな暮らしをかいま見てたら、なんだか仕事を辞めたくなっちゃいました。いけない妄想・・・・・。O先生ご夫妻、そして由美子さんご夫妻、美味しいものいっぱいご馳走になり、ありがとうございました。私の現実逃避が始まらないよう、また呼んでください!(爆)