今日の地球

イチジクの王子様あらわる!【今日の地球】


以前このコラムでご紹介したセミドライの冷凍イチジク。覚えていらっしゃいますでしょうか。
イチジクなんて冷凍できないじゃん、という定説を覆し、セミドライにしてからゆったり真空パックという技法で冷凍イチジクを実現しちゃった商品。その出来ばえに感動し、貴重な冷凍イチジクを使ってフルーツサラダレシピをここでも紹介したところ「食べさせろ〜」と多くの方からメールをいただいた。出来ることなら個人的に入手したい、こんな発明をした作り手さんに会ってみたい。そう念じていたら、願いが叶ったのである。そう、人呼んで「イチジクの王子様」。三州フルーツ工房の鈴木誠さんだ。いい笑顔ですね!


王子様に会わせていただけたのは、某局の某H氏が主宰する名前なきグルメ会。毎回、名前を決めなくちゃね〜と言いつつ名前が決まらないという面白い会は、美味しいモノ好きの集まりだ。マスコミや広告業界の割合が多いにも関わらず、自己主張の強い人がいないからか、なかなか名前が決まらない。業種(NAME)を超えて集うという意味にもなるので、こうなったら名前のない会、NO NAME会でもいいんじゃないか?と個人的には思うのだけど、イマイチ主張が苦手なので言い出せないでいる。
今回はその会でのゲストが三州フルーツ工房の鈴木さんだったというわけだ。鈴木さんは「農家のこせがれネットワーク」を務めていることもあり、そのお仲間の加藤秀明さんと共に、農業への熱い想いを語ってくださった。あのイチジクがどんな風にして生まれたのか、農家経営の裏話(経営がとても大変だという話がほとんど)や若手農業家の可能性について、お話をうかがった。完熟イチジクをセミドライにするのに、なんと花火を作る技術が応用されているというのだから、ビックリ仰天。そんな面白いネタを聞いた途端にインタビュアー気質がスイッチオン。花火の応用技術について聞きまくってしまった。私みたいなインタビュアーが多いからか、それともただ単にみんな食いしん坊だからか、女性陣の質問は矢継ぎ早!イチジクに愛情を傾ける鈴木さんもタジタジの様相で、なかなか充実した秋の夜長となった。


鈴木さんの冷凍イチジクは、樹の上で完熟したイチジク(傷みが早いため、本来なら流通にのらず幻と呼ばれたイチジク)を、花火を作る時の技術を応用してセミドライの状態にし、実がつぶれてしまわないようにゆる〜い真空パックにして冷凍される。解凍する方法を間違うと、味を損ねてしまうため、まだ一般では流通しないということらしいが、来年のイチジクの時期には業者オーダーするつもりなので、ご興味のある方はご一報ください。あるいはイチジク狩りにも出掛けたいとも思っているので、希望者を募ります。何を隠そう、イチジクは私の好きな果物ベスト3に入るのですよ。


鈴木さんのイチジクを使ったフルーツサラダレシピは、こちら
鈴木さんたちの団体「農家のこせがれネットワーク」は、11月19日に名古屋市内にて異業種交流会を開催される。ご興味のある方はご連絡くださいませ。


この日の会場は我が家から歩いて行けるイタリアン「トラットリア ケイヤ」。お隣の由美さんやカメラマンの岡村さんと一緒に歩いて帰路につきながら、女性同士の会話ってのは終わらないもんですね〜。マンションについてから「うちでお茶してく?」と由美さんを誘いいれ、とうとう日付が変わるまであれやこれやと話に花が咲いた。この日はブーツを履いてた由美さん。我が家の玄関で「隣の部屋に帰るだけなのに、またブーツを履くの面倒だわ」とブーツを手に持ち、靴下姿のままお隣へお帰りになる様子は、ホント、ウケました。真夜中にも関わらず、玄関でしばらく笑っていたのは、ワタクシでございました。我がマンションの同じ階の皆さん、失礼いたしました。