今日の地球

ルイヴィトン、紺碧の晩餐会【今日の地球】


先週末、名古屋・栄のルイヴィトンで、レセプションパーティーが開催された。地下にメンズフロアが拡張された、そのお披露目である。栄のルイヴィトン路面店が出来た時も華やかなパーティーが催され、名古屋駅のミッドランド店の時もスマートなパーティーが話題になった。そのルイヴィトンすべてのパーティーをプロデュースしているのが、泉1丁目仲間のKさん。今回もKさんのご縁で、パーティーにお邪魔することができた。↑はその招待状。個人名の招待状なんて素敵ですよね。


こちらが招待状の表面。ギョーカイ風に観察すると、立体的に見える特殊印刷でシンプルなのにオシャレ、一見お金がかかってなさそうで実はかかっている。なんでもフランスで印刷して運んだのだそう。さっすがルイヴィトン、スケールが大きいデス。


当初はルイヴィトンのお店でのレセプションパーティーにお邪魔する予定だったのだけど、いろいろな事情で別会場にて開催された晩餐会に参列することになった。まずはお店の前でテープカット。夕暮れの久屋大通に人だかりとTVカメラが並ぶ中、俳優の内藤剛志さんやモデルのカリナさん、ルイヴィトンの社長がオープニングカットをする。その後、私たちは、メンズフロア専用のエントランスから入って、地下のメンズフロアでウェルカムシャンパンを楽しみながら内覧した。メンズを対象にジャズクラブをイメージしたとあって、バーカウンターに似たショーカウンターやスツールが置いてあり、店内はシックで確かにクラブっぽい雰囲気だった。


この夜、私をエスコートしてくださったのは、左官職人、最近は左官詩人とも呼ばれている挟土秀平さん。すっとぼけた顔の私とは違って(苦笑)、オーラ感じますよね。ストイックな生き様がそのまま顔に出てますよね。左官の域を時に超え、アーティストとして有名な彼は、店内でいきなり内藤剛志さんからお声がかかり(番組で挟土氏のVTRを紹介したのだそう)、ヴィトンのデザイナーの方や建築関係の方からも次々に話しかけられていた。ご一緒した私はビックリ仰天。やっぱり有名人なんだ〜、挟土さん!私はと言えば、シャンパンをひたすらいただき、知り合いとご挨拶。この日は酷暑だったので、夏物江戸小紋の薄緑のお着物に、帯だけは秋物でススキとお月様を選び、翡翠の髪飾りとバッグは祖母の形見。


会場で会ったヘアメイクの村上由見子さん。
カリナさんとは名古屋時代に仕事でよく一緒になったそうで、
話しかけたら覚えててくれた〜と喜んでました。


内覧が終わると、栄からタクシーで徳川園へと移動した。ルイヴィトンのパーティーと徳川園のレストランという組み合わせにイマイチ感を持っていたのだけど、そんなアンニュイは会場についたら吹き飛んでしまった。いつもの徳川園のレストランとはまったく違うのである。お庭が見えることがウリのはずのお店は、すべて壁で仕切られている。到着したゲストはお庭の見えるテラスに案内され、そこでシャンパンをいただいた。


そして壁の奥はこんな感じ。
ブルーの壁にブルーのバラ、照明はほとんどなく、
キャンドルの光が不思議な揺らめきを見せていた。
徳川園のレストランに行かれた方はお解りだと思うけど、
いつもと全然違うでしょ?


お料理2品目。これを見れば「もしかしてロブション???」と思いますよね?それがホントに大当たりだった、もうビックリ。この日のためだけに、ジョエルロブションからシェフがやってきてお料理を作ってくださったのだ。


そしてワインのセレクトも状態もなかなかのものだった。70名という大人数の晩餐会に、最適な状態でワインをサーヴィスするのは難易度が高い。ラインナップは、ルイナール ブランドブラン、ニュートン2006、シュヴァルブラン2002、テイラーヴィンテージポート2000。特にシュヴァルブランは2002だとちょっと若いなぁ〜と思っていたのに、飲んでみるとこなれた味わい。サーヴィスの方に聞いてみたら「数時間前に抜栓してデカンタしておいたんです」とのこと。こういうサーヴィスができるソムリエなんて、私が知る限り名古屋では数人、東京でもわずかしかいない。しかも70名のパーティーですよ!さすがロブション、というよりもさすがヴィトン、なのでしょうね。ショコラに合わせたポートもトレビアンで、最後まで驚きと満足を味わった晩餐会となった。あ、ここまで書いたのに紺碧の晩餐会というタイトルの意味に到達できていない(泣)。パーティーの感想をだらだらと書いていたらこんなに長くなっちゃった。ぐぐぐ、すみません、紺碧の意味は、次回のコラムにて書くことにいたしまする。