今日の地球

海の力【今日の地球】

海の上にぷかぷかと浮かんできた。と言っても、もちろん冬の海の上ではなく、海水を使ったアクアトニックプールに浮かんだのである。お仕事先のS藤さんが、蒲郡のテルムマランの体験チケットをくださったのだ。そう、あのラグーナのすぐ近くにあるタラソテラピーの施設のことだ。タラソテラピーとは、海洋療法のこと。海の力を借りて、疲れをとったり運動をしたりして、体を癒し、海からパワーをもらうことである。


テルムマランに到着してすぐにヘルシーなランチをいただく。これが前菜。バイキングで豊富なラインナップの中から好きに選ぶ。この後、メインをいただくので割とすごい量になるけど、ヘルシーに仕上げてあり、おなかもたれは全くなかった。カロリーコントロールしてあるので、気楽にいただけるのが女性には嬉しいですね。もちろんデザート付きだ。


この後、水着でアクアトニックプールで好きなだけ歩いたり座って海水の流れを感じたりして遊ぶ。プールといっても、三河湾から海水がひかれているので、海に浮かんでいるのと同じ効果が得られるのだ。全面窓からはラグーナやヨットハーバーが見えて気持ちイイ〜。首筋の打たれ滝みたいなのがあったり、足裏にジェットが当たるようになってたり、全身のツボにピンポイントで海水ジェットがびゅんびゅんと響く。マッサージマニアの私にはドストライクな所だということがわかってきた。


そして極めつけは、この後のピシーナリラクゼーションだった。トレーナーの指導のもと、海水に全身を浮かべて眠るのである。最初は耳に水が入っちゃうじゃん(これは耳栓でカバー)とか、眠れるわけないじゃん、などと思っていたのに、トレーナーの方に身を任せて言われるがままにしていたら、ホントに海水に浮かんだまま大の字で眠ってしまったのである。ハッキリ言って、枕が変わろうがベッドが変わろうが、どんな所でも眠れるタチではあるけど、まさか水の上で眠ることになるとは思わなかった。そして耳栓の奥から聞こえてくる水の流れやざわめきがものすごく心地よいのである。人間は海から生まれたとか、海は母親の胎内に似ているなどと言われるのがよぉ〜くわかった。


メニューの最後に、アルゴパックという海藻パックをマッパになって全身にほどこしてもらった。海藻クリームみたいなのをたっぷりと塗られ、ビニールで体を覆われて温めてもらう。まるで自分が昆布蒸しされているような気分になった。この時の私の体をこのままローストしたら、さぞ美味しい昆布締め風の焼豚ができたことと思う(笑)。


さらにこの後も、もう一度アクアトニックプール内のチェアに寝そべり、西陽のさす海を眺めながらのんびりしていたら、お隣に同じく寝そべっている紳士が、なにやら私のことを凝視している様子。
すわっプールサイドのナンパかっ!結構古い手だぞ!と思いきや。昆布締めパックの後、水着を着直した時に胸元のファスナーを上げきらないままプールに入ってしまったらしく、さらに中途半端なファスナーに海水ジェットが入り込み、私の胸元は半チチ状態になっていたのだ!うわ〜やっちゃった〜。仕方ないので素知らぬふりでプールを退去し、そそくさと着替えて帰路についた。
それにしても、海の力ってホントにすごいんですね〜。普通のプールではあんな体感できないですもの。名古屋から約1時間のテルムマラン。まる一日をゆったり過ごすにはとっても良い所でございます。皆さん是非ご体験を。S藤さん、またチケットよろしくお願いいたしますっ!!!


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そして土曜日の今夜は、数回前のコラムでご紹介した、友人の井戸えりちゃんが衣装を担当しているお芝居「さくら城に沈む月」を見て来た。歌うように唱えるお経の"声明"とコラボしながら、お寺の本堂という特殊な空間に舞台を作り、桜を小道具に素敵なお芝居が繰り広げられた。もちろん井戸えりちゃんの衣装は創意と工夫に満ちたもので、お寺の本堂という舞台と時代考証をとてもうまくミックスさせて仕上がっていたと思う。明日日曜の夜は最後の公演になるので、お時間のある方は是非ご覧になってください。お寺で見るお芝居、新鮮なのにどこか懐かしくて、いいですよ!

「さくら城に沈む月」 劇工房MAKOプロデュース
3月28日曜18時30分
入場料/当日2800円
お問い合わせ/劇工房MAKO企画 09017520168(浜島)
www.md.ccnw.ne.jp/makokikaku/
会場・浄土宗 宝亀山 相応寺本堂


お寺の本堂の前には
五部咲きの桜の樹がライトアップされていた。
きっっれ〜い。
今年初の夜桜を思わず写メっちゃいました。