今日の地球

嗚呼、栗・・・【今日の地球】

いよいよ秋も終わり。今年も秋の味覚をたくさんいただいたな、日本に生まれてよかったな〜と思いながら、晩秋の夜更けを過ごしている。特に今年は栗のお菓子に恵まれた秋だった。デパートに今日から並んだよ!と友人が駆けつけ差し入れしてくれた「栗きんとん」をはじめとして、毎年お取り寄せする丹波の栗納豆。国産栗で作ったという和菓子屋さんのモンブラン、かのパリ名店アンジェリーナのモンブラン・・・。


そして、こちらは食いしん坊ディレクターのS氏からいただいた
「栗きんとん羊羹」なるもの。味は栗きんとんなのに、ねっとり感は確かに羊羹。お煎茶でいただきました。はじめての食感でございました。S氏、どうもごちそうさまでした!!!


我が家にてキノコ鍋をした時のデザートは、
なななんと栗のオンパレード!
左下が小布施堂の栗羊羹。左上が同じく小布施堂の栗かのこ。
右の大きいのがS氏からの頂き物、すやの栗きんとん羊羹。


こうして書き連ねてみると「栗のはじめて体験」の、なんと多いことでしょう。中でも強烈な印象に残っているのが、中津川の「すや」本店でいただいた、できたての栗きんとんだった。「すや」には、ある女性キャスターの取材の一環でお邪魔した。その女史が秋になると必ずお世話になった方々に贈る品が栗きんとん、ということで、その本店を訪ねたのだ。


そこで、お店の方からの特別のお計らいにより、絞りたての栗きんとんをいただく栄に浴すことができたのである。ほの暗い店の奥から、絞りたての栗きんとんがお盆に載せられ運ばれてくる。すると、どうでしょう!手元に栗きんとんを出していただいたその瞬間に、蒸した栗の甘い匂いがふわ〜っと香るではありませんか。その香りに驚きつつも、栗きんとんを口にすると、今迄味わったことのないしっとりした舌触りに再び驚きの声をあげてしまった。水分が蒸発していないので、ビロードのような繊細な舌触りが保たれるのだ。


おそらく、栗きんとんが販売されている期間中に、午前の早い時間帯にお店にうかがい、「絞りたてが欲しいのですが」とお願いすれば、なんとか売ってくださるのではないかと思う。どうしても食べてみたいという方はご一報ください。私もあの感動をもう一度味わいたいので、早起きして一緒に中津川まで行こうではありませんか。あとわずか残された日本の秋を、満喫しつくしましょうぞ。