暮らしの発見

花まで喰らう女子力【暮らしの発見】


きっかけはお正月気分冷めやらぬ時分に催した女子会だった。日曜日だったこともあってか、お花屋さんの店頭に良いお花がなくて困ったなと思いながらお鍋の材料を仕込んでいたその時、ブロッコリーが目に留まった。「そーいやブロッコリーって確か花の蕾だったよね」そうだ。だったらブロッコリーをテーブルのお迎え花にして、ついでにトマトも一緒に飾ってしまおうと。いたずら心ではじめた「野菜のお迎え花シリーズ」これが意外にも女子のハートをがっちり掴めてしまったのである。


←これがその時のお迎え花。ガラスの水指(ホントは夏の茶会に使用する水指なのです)に、適当にカットしたブロッコリーとトマトをごろんごろんと入れただけ。そしてこの夜のメインは野菜の洋風鍋だったので、この後トマトもブロッコリーもぜ〜んぶ食べちゃいました。テーブルセッティングは女子新年会だったのでピンクをテーマに。ピンクの風呂敷をひっぱりだして、お皿は白、ナプキンはピンクに統一。集まったのはいい歳したアラフォー女子だったのだけど、ま、いちお女子ということで可愛くまとめてみました。


←これは先月開催の丹波しし鍋の会の時のセッティング。若旦那を囲む女子会だったので、グリーンを基調にシックなテーブルにしてみました。そしてお迎え花は、後ほどお鍋に入れちゃう予定の聖護院かぶら、京ニンジン、椎茸をスクエアにカットして盛り込み、最後にセリをお花のようにくるりとあしらって出来上がり。これがまた女子にウケましてね。


←それでもってこれがつい先週末の日曜日。シャラン産窒息鴨のしゃぶしゃぶ会を催した時のテーブル花。前菜で使う予定の菜の花と金柑をボックスフラワーのイメージで生けてみたところ、小さなお花畑みたいに仕上がった。朝のうちに生けておいたので、お昼間に菜の花が太陽に向かって伸びてしまい、お客様がいらっしゃる前にあわてて茎をカットして生け直さなければならなくて、ちょっと苦労したのだけど。


いずれのお迎え花もアラフォー女子及び女子力の強いおじさんに大人気で、facebookでこれらの写真をアップすると結構な確率でお褒めの言葉をいただいた。唯一の難点は、ずっとテーブルに花を飾るわけにはいかないということである。だって途中で調理して食べちゃうんですもの。お花が途中でなくなっちゃうなんて、ま、普通はあり得ませんよね。もしかしたら、花まで喰らう図々しさが、アラフォー女子及び女子力の強いおじさんに人気なのかしら。ね、ななちゃん。


こちらは我が家でさんざん食べて満腹になり、なんとその場で眠ってしまったアラフォー女子。花まで喰らう女子力は、睡眠にも貪欲なのだ。というわけで「野菜のお迎え花」どうぞ試してみてくださいませ。意外に簡単で楽しくて、食卓での話題にもなりますよ。