伝統工芸の職人たち

宗達とウォーホル【伝統工芸の職人たち】


東京国立博物館「栄西と建仁寺」展と、森美術館「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」に連続して出掛けてきた。建仁寺展の方は俵屋宗達の「風神雷神図」が揃っているから。ウォーホル展の方は過去最大の展覧会だから。どちらも行かなくてはいけない、のである。
まずはウォーホル展から。ウォーホルは私にとって特別な作家である。ウォーホルが亡くなったのは1987年2月。学生だった私はその時パリのポンピドゥセンターにいた。シュルレアリズム、ダダイズム、ポップアートという順番で観ていて、ウォーホルの「10人のリズ」の前に来た時、ウォーホルが亡くなったことを学芸員から知らされたのだ。何がどういう状況だったのかはっきり覚えていないのだけど、観覧者が集まってざわざわ話していたので、何があったのですか?とかなんとか聞いたんだと思う。そうしたら学芸員らしき人から訃報がもたらされた。人々は深い溜め息をつき、胸元で十字をきって祈っていた。私は目の前にある作品が、コンテンポラリーアート(同時代の)からモダンアート(現代の)に変わる瞬間に居合わせたことになる。そういう意味で、特別な作家なのである。


そして建仁寺展。こちらは言うまでもなく、国宝・風神雷神図。私が好きな絵や意匠が数々あれど、こと和物に限って言えば、風神雷神図はベスト3に入るほど好きだ。しかも今回の展覧では、俵屋宗達と尾形光琳の両方の風神雷神図が揃って観られる希少な機会ということがあって、もうこれは行かなくてはいけない十分な理由になる。


これが俵屋宗達

これが俵屋宗達

こっちが尾形光琳

こっちが尾形光琳

これは雷神図の帯。
お気に入りでよく締めるので
見た事があるお友達はたくさんいると思う。
大好きな絵が帯になってたら、買っちゃいますよね。


建仁寺展では、風神雷神図の他、油滴天目など多くの名品があるが、お茶好きの方には四頭茶会の空間が会場に再現されているので、ぜひおすすめ。建仁寺を開創した栄西禅師の生誕を祝して毎年おこなわれる四頭茶会の様子が、映像でも空間でも見る事ができるのだ。僧が立ったままお茶を点てるのはちょっとビックリしたけど、どんなにうまく点てる人でもお茶が着物に飛んじゃうだろうなーなんて考えちゃうのは小市民の証ですね。


ミュージアムグッズの紙ものに弱い私が買ってきたシリーズ。
これは先にお出掛けした友人のお土産でマリリンのポストイット。
私はクリアファイルやチケットファイル、メモにハガキを買いました。


風神雷神図の紙ものグッズはいっぱい買っちゃった。
便箋、封筒、メモ、ポストイット、
クリアファイル、チケットファイル、
これ以外にもハガキ各種にシールにノート。
完全に買い過ぎです。


こういうミュージアムグッズの紙ものを購入しても、もったいなくて使えないので、新品のまま机の引き出しに何年も入れておくクセがある。たまに引き出しを開けては眺めて、やっぱりもったいないなーと言ってしまい直す。これを繰り返すから、ミュージアムグッズ専用の引き出しはもうてんこ盛りになってしまった。仕方ないので、10年ほど前に購入したハガキや便箋を惜しむようにして使っているのである。我ながらなんとビンボーくさいことか。


これは思わず買ったユニクロ×MOMAのウォーホルTシャツ。
服っていいですね、どんどん着るから、もったいなくない。
引き出しに入れっぱなしということがないもの。
カジュアルデーはこのTシャツに決まりです!
今夏はウォーホル着て出歩きましょ。