徒然なるお仕事

野菜の味を誤解していました【徒然なるお仕事】


薫風香るこの時期は、緑の野菜がもこもこと成長する季節でもある。春に旬を迎える野菜は数々あるけど、キャベツほど多くの家庭で使われていてさらにお値打ちな野菜はないのではないかしら。キャベツを美味しく食べるメニューを幾つも知っていれば、料理上手といっていいかもしれない。
そのキャベツ、生産量が全国でいちばん多いのは、なんと我が愛知県。田原市や豊橋市あたりが大規模農業地帯として発達しているのだ。冬キャベツと春キャベツが並んで栽培されている風景を取材するため、1月のまだ寒い時期にお邪魔した。


その時の様子はこちらで。
http://www.chuden.jp/koryu/recipe/tanoshii/201403/deai.html
ここでも何度かご紹介している中部電力の広報誌KORYUのweb版。
料理家のワタナベマキさんと中部地方の食を巡る取材シリーズで、愛知県のキャベツ畑と農家を取材したものだ。
冊子のKORYUでは書ききれない楽しい話、面白いネタなどをweb版KORYUで詳しく書いているので、ぜひぜひクリックしてご訪問くださいまし。


これは取材した農家さんからいただいたキャベツくん。
左が堅くきつく巻いている冬キャベツ、煮込みに向いているそう。
右が柔らかくてゆるゆる巻きの春キャベツ、生食がジューシーだそう。


もちろんweb版KORYUでは、愛知県野菜を使ったワタナベマキさんのレシピも紹介されています。キャベツ、大葉、うずらの卵などが愛知県は生産高1位。すごいでしょー。
http://www.chuden.jp/koryu/recipe/tanoshii/index.html


これは取材農家さんからいただいた春キャベツを、その日のうちに低温で煮込んで、とろとろになったところをバーミクスしただけの簡単スープ。味付けはほんの少しの塩だけで、あとはキャベツの甘みがたっぷり出ていて、我ながら優しくて美味しい味でした。キャベツ1個分作ったので、大きなお鍋にいっぱい!ご近所のお友達にお裾分けして助けてもらったのだった。
それにしても、畑で農家さんに食べさせてもらった生のキャベツの甘みは忘れられない。青くささがなく、まるでジュースみたいに甘いのだ。とれたてがいかに美味しいか、流通して暖房がきいた店頭に置きっぱなしの状態がいかに野菜を傷めているか、痛感せざるをえなかった。もちろん自分で野菜を作らない限り、とれたて野菜を料理することはないのだろうけれど、わたしたちが野菜の味わいを誤解していることは、どうやら間違いなさそうである。