徒然なるお仕事

山本容子さんが私の名前をっ!【徒然なるお仕事】


賢い読者の皆さんはお気づきだと思いますが、同じパターンのタイトルが続き申し訳ない!有名人の方のお名前をタイトルに用いるとSEOになるんですの。ごめんなさいませ。
さて、残暑厳しかった去る9月、憧れの山本容子さんを取材することが叶った。山本容子さんは銅版画家として活躍されているほか、グルメやワイン通としても知られている。ワインバーをプロデュースしたり、フランス・モメサン社のボージョレイヌーヴォーのエティケットを描いていることでも有名だ。クライアントは名古屋駅前のミッドランドスクエア。数々の一流レストランや高級料亭が入っていることでも知られており、グルマン垂涎のエリアである。そのビルの会報誌クリスマスバージョンで、ワインやお食事に精通されている素敵な女性をインタビューしようということになり、真っ先にお名前が挙がったのが山本容子さんだったのである。


新幹線のホームにお迎えに上がった時、大勢の乗降客でごったがえす中、山本さんはいわゆる"オーラ"を放っていらっしゃった。女性の素敵オーラっていいなーと、この時点で山本さんにメロメロな私。ミッドランドまでご案内し、取材の段取りを整えていると、いろいろなお話をしてくださる。おそらく、私たちスタッフが緊張しすぎないように、適度な距離感で接してくださっているのだ。とっても気さくで、でも意志は強く、美しいものを見定める眼力がすごい。熊川さんのインタビューの時も感じたことだけど、というか、いわゆる第一線で活躍されている方とご一緒するといつも思うことなんだけど、やっぱり一流の方というのは人間性も優れているんだなぁと。↑の写真は、この取材が終わった後、ミッドランドスクエアの美人広報・林美保子さんとご一緒に撮ったもの。


というわけで、山本容子さんをインタビューした記事は、ミッドランドスクエアの冬の会報誌「Cinderella Story」でお読みいただける。ミッドランドの館内に設置されているので、是非お出掛けいただき、冊子を手に取り、ついでにお買い物やお食事していらしてください。ちなみに山本さんを撮影したお店は、42階のエノテーカ ピンキオーリで、山本さんが召し上がった料理やおすすめのワインも冊子に記載されている。


それでもってこのお着物の写真たちは、取材後数週間してから、山本容子さんがご親戚の方々と名古屋にいらっしゃった時のもの。市川海老蔵さんの舞台を観るためにわざわざ来名され、撮影したレストラン・エノテーカ ピンキオーリでお食事されたのだ。ミッドランドの林さんと一緒にご挨拶でお邪魔して撮影させていただいた。え?プライベートなお食事の席なのになぜ写真なんか撮ったのかって?それは山本さんを含めた3人様がなんと山本容子さんが描かれたお着物と帯をお召しになっているからなのだ。大コーフンして写真撮影会にしちゃいました。容子さん、そしてお店のスタッフの方々、あの時は大変申し訳ありませんでした。それでも容子さんはにこやかに「これ、私が描いたのよー」と言って見せてくださった。今度はきっと、着物姿の山本さんを着物ネタで取材したいと思っていますので、よろしくお願いしますっ!


もともと山本容子さんのファンだったので、パティパタパンシリーズは版画を持っているし、日曜美術館に出演される時は必ず見るようにしている私。今回取材できただけでも感激なのに、なによりも嬉しかったのは、このお食事会にお邪魔した時の出来事だった。ご挨拶しようと山本さんのお部屋に入った瞬間、山本さんは「あらー!」と微笑みかけてくださり、その席にいらっしゃったご親戚の方々に「この前インタビューしてくださった近藤マリコさんよ」とフルネームでご紹介してくださったのである。マリコ、カンゲキ!


今までに何度も、いわゆる有名人や文化人の取材はしてきたけれど、インタビュアーの名前を覚えてくださったことなどほとんどない。インタビューが終われば顔さえ忘れてしまって次の現場へ行くというのが彼らの常だし、あくまでも黒子である私たちにとってはそれが当たり前である。山本容子さんの場合は、3度もお会いした(取材の前にとあるワイン会でご挨拶だけしているので)ということもあるのだけど、それにしてもフルネームって感激ですよね。ううむ、やっぱり一流で活躍する人はすごいのだ。人の名前どころかお顔さえ覚えていない私は、どこまでいっても一流にはなれそうもないけど、山本さんに少しでもあやかって、これからは人様のお名前とお顔をきちんと覚えるようにしなくちゃ、と思う今日この頃である。
※お写真は、ミッドランドスクエアの林美保子さんより借用いたしました。林さん、ありがとうございました!