徒然なるお仕事

熊川哲也さんが私の右手をっ!【徒然なるお仕事】


腕時計は左手につけますか?それとも右手?
右利きの人は時計のネジを巻きやすいので左手にはめるということからか、ほとんどの方が左手にはめているんじゃないかと思うのだけど。私は普段から腕時計は右手と決めている。なぜかと言うと、取材してメモをしながら、相手に悟られないように時間を確認することが出来るから。限られた時間の中で、スムーズに取材を進行するためでもあるし、途中で話があらぬ方向にいっちゃった場合は、残りの時間でいろんなことを聞かなければならなくなる。加えて、多忙を極める有名人や財界人の場合は時間内に取材を終わらせないと、多くの人に迷惑をかけてしまうのだ。
世界トップクラスのバレエダンサーとして知られる熊川哲也さんを取材した時も、時計は右手にはめていた。ギリギリまで取材スケジュールが決定しないほどご多忙な熊川さんは、けれど忙しさを微塵も感じさせないような軽やかな足取りで、爽やかな風のごとく私たちの前に登場した。まず目をしっかり見つめて握手をし「よろしく」の一言。取材クルーはもうその時点でノックアウトされている。目ヂカラがハンパない。
取材が始まると、ひとつひとつの質問に対して真摯に考え、丁寧に一生懸命答えてくださった。しかも話は決してぶれることなく、簡潔に情熱とジョークを交えながら。完璧だ。さすが世界トップに登り詰めた人は本当にクレヴァーなのだ。
もっとお話をうかがいたい、と思ったけれど残念ながら終了時間は迫っている。あと何問くらい質問できるかな?と、いつものようにメモするふりして右手の時計をチラ見した時、熊川さんは私の動作を見抜いていた。その直後に最後の質問をすると、熊川さんはそれが最後の質問であることをわかっていて、まるでまとめるかのように終わりにふさわしい話をしてくださった。この日から私が熊川さんに恋したことは言うまでもない。


後日、熊川さんのバレエ公演があると聞いて、ミッドランドスクエアの美人広報と誉れ高い林美保子さんとお邪魔した時のこと。その舞台の素晴らしさはまさに筆舌に尽くしがたく、さらに公演後に林さんが差し入れをお持ちになった際も、やはり最初は握手から。そして目をしっかり見つめて「バレエ楽しんでいただけましたか?」と微笑んでくださった。ハッキリ言って昇天です。


そんなわけで、私がすっかり虜になってしまった熊川哲也さんのインタビュー記事は、名古屋駅前にあるミッドランドスクエア冬の会報誌「Cinderella Story」にてご覧いただけます。会員の方には郵送で、会員ではない方もミッドランドスクエアの館内に置いてあるので、ぜひ手に取って見てくださいませ。


さらに、ミッドランドスクエアのクリスマスが始まる11月9金曜日は、プレミアムデーとして数々のイベントが開催されます。熊川哲也さんがスペシャルトークショーに登場するほか、熊川さんによる点灯式で、クロエのクリスマスツリーやイルミネーションが一斉に輝く瞬間をぜひご覧ください。熊川さんが主宰するKバレエカンパニーによるダンスパフォーマンスも披露されるなど、素敵な晩秋の夜となりそうです。
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