徒然なるお仕事

個人のブランディングは名刺から【徒然なるお仕事】


「逸品もっとよくなるプロジェクト」を信頼できるクリエイター仲間たちとスタートさせて、もうすぐ一年になろうとしている。このプロジェクトは地域の逸品や埋もれてしまった良品に視点を注いで、本来の魅力を引き出したり、売れる仕組みを考えることが目的だ。その対象はモノだけでなく、個人のブランディングにも向いている。企業の経営者や個人店の店主などに、ご自分の魅力の発信方法(ひいては企業の魅力や商品の売れ行きに通じる)をわたしたちプロジェクトのメンバーが、それぞれの得意分野を生かしてブランディング構築してさしあげるのだ。
・・・とエラそ〜〜に言ってる割には、自分のブランディングが出来ているかと聞かれると、実はまったく手をつけていないことにはたと気づいたのが数ヶ月前。プロジェクトの主宰者である岡田氏からも「近藤サン、自分の売り方が下手すぎるよ」と苦言を呈されていた。そういえば、名刺のデザインなんてもう10年くらい変えてなかったなぁ。「ブランディングの第一歩として、メッセージ性の強い名刺を作りましょう」などと提案している割には、まったくの灯台下暗しだったのだ。


そこで、今回、名刺のリニューアルをおよそ10年ぶりに行ったのである。広告業界にいるのに10年もデザインを変えていなかったなんて!我ながらなんてズボラなんでしょう・・・反省。で、名刺リニューアルをお願いしたのは、「逸品もっとよくなるプロジェクト」のメンバーである池上貴文氏。私と同年で、いわゆる渋みの効いたイイ男。コピーライター泣かせの名文をよく書くご仁である。彼にかかると、上品の中にも強いメッセージ性のあるデザインに仕上げてくれるので、今回の名刺リニューアルにはピッタリの人選だったと思っている。↑の写真も池上氏が撮影してくれた。


↑写真をよ〜く見ていただくとお解りだと思うけど、今回から名刺の裏面に肩書きや営業項目を一気に増やすことにした。今までは「コピーライター」としか書いてこなかったから、肩書きばかりをこんなに並べると正直言ってこっぱずかしいのだけど。「コピーライター」と書かれているだけではどんな分野を得意としているのかが伝わらず、話も広がりにくいと判断して、思い切って肩書きを増やすことにしたのだ。今までに実際に手掛けてきた実績を新しい肩書きとしてアピールしている。広告プランニング・ブランディング構築・商品プロデュース・講師業・コンサルティング・伝統工芸コーディネイト・ショッププロデュース・食にまつわるコーディネイト。
そのかわり、表面には名前と一番多く使う肩書き(つまりコピーライター)とwebアドレスのみの表記にした。だって名刺のとっかかりは名前を覚えていただくことですもの。住所や電話番号が必要な時だけ、裏面を見てもらえばそれでいい。さらにそこにいろいろ肩書きが書いてあれば、どんな人物なのか?と興味を持ってもらえるかもしれない。つまり表面は出来る限り情報を削り、裏面は可能な限りの情報を詰め込んだというわけデス。
池上氏が3種類も面白いデザインを考えてくれたので、お渡しする相手によって、合いそうなデザインの物を渡そうと思う。いちおう、この3枚が揃った方にはビンゴとして、愛の抱擁が待っています。どうぞご期待くださいまし。