徒然なるお仕事

そうめんな日々【徒然なるお仕事】


今日は11月29日、いい肉の日、じゃありませんか。それなのに私は相変わらずそうめんの日々なんです・・・。というのも実は現在、とある製麺メーカーさんのお仕事で、そうめんを使う新しい料理レシピの開発に携わっているのだ。なんでコピーライターが料理レシピ???とお思いですよね。そうなんです、なぜかコピーライターとしての近藤マリコではなく、普段から食の実験が好きで、人を呼んでは実験料理を作って食べて喜ぶという私の個人的な趣味を、とある人が評価してくださり、コピーライターとしてではなく、食の実験家としてお仕事を依頼されたのだ。今迄にも、何か一つの食材をテーマにして、その効能や賢い使い方やその食材で作るチョ〜簡単レシピを書いてよ、と主婦の知恵的な内容でコピーを書いたことは何度もあり、とあるwebでは私の身勝手な実験料理コーナーが定番となったこともあったんだけど。それは、あくまでもコピーライターである私にいただいたお仕事の依頼だったし、本業はコピー、でもついでに料理のレシピも書いちゃって、みたいなノリの内容だった。でも今回は違う。コピーらしき仕事は料理のネーミングぐらいのもので、あとは純粋に料理レシピ、なのである。


私なんかでいいのかしら。と迷っているうちに、そうめんの箱が2箱もどど〜んと宅配便で届いた。早速、そうめんを開けてみると・・・上記の写真のように、手打ちの立派な麺がこよりで結ばれ、入っているではありませんか。むむむ、なんだか美味しそう。というわけで速攻で季節はずれのそうめんをいただいてみると、お、美味しい。手打ち麺ならではのコシ、加熱しても変わらないモチモチ感。これはイケル。そう思った瞬間、このお仕事を受けることを決めていた。半生麺であること、コシの強さはそうめんの域ではないこと、好きな分だけハサミでカットして食べる麺であること、これらの特徴を活かしたレシピがいくらでも出て来そうだ。そうめんイコール夏、というイメージが定着しすぎて、秋から冬は売れゆきががくんと落ちる。それを打破するためには、真冬でも美味しいそうめんの食べ方をメーカー側が伝授する必要があるのだ。そういう意味では、ものがなしい晩秋の寒い日に、このレシピ開発ができたのは私にとってもラッキーだったと思う。


そんなこんなで約3週間。大好きな食の実験を繰り返し、洋風、和風、中華風、スイーツと、思いついたメニューを限りなく試し、その実験も終盤に近づいてホッと安心しているところである。それにしても、約3週間はおうちごはんでそうめんばっか、というのも、なかなか辛いもんですね。


段ボールで2箱も届いたそうめんは、まだまだたくさん残っているので、近々我が家にいらっしゃるご予定の皆様、メニューに一品は間違いなくそうめんが入ることになりそうです。どうぞご勘弁を。
ちなみにこのそうめんレシピ、やがて完成してブックになったら、このコラムでもご紹介するので、是非その商品をご購入くださいまし。料理レシピブックも一緒についてくるはずですので。