徒然なるお仕事

南信州の秋を満喫した取材【徒然なるお仕事】


またまた行ってまいりました、大好きな信州に。今回は飯田市を中心にした南信州エリアで、名古屋からは比較的近い信州なのでなんとなく親近感がある。この日は、市田柿の農家さんや、JAの方にお会いし、長野県の、いや南信州の肥沃な大地の恵みについてお話をうかがった。


大地に踏ん張って土を耕し、額に汗を流す人の言葉は、爽やかなのにとても重いものがあった。農業従事が高齢者に依っていて、この先、農業を継ぐ人がいないこと。地球温暖化は都会に住む私たちよりもおそらくずっと身近に、土や果物や野菜を触っていて感じるという話。日本の農業の未来は決して明るくとは言えないけど、この土地が好きでこの土地で採れた美味しい野菜を食べて生きていくんだという強い意思。中には専業農家を営む30代前半の若いご夫婦がいた。「農地を耕して生きていると、お金なんていらないんですよ。自分たちが食べる分は作っている野菜で賄えるし、洋服なんて作業の格好でいいし。電気代とかガス代くらいですかね、現金が必要なのは。だから野菜を作って売らなきゃいけないんですけど、あはは」と屈託なく笑うのである。


ケータイ代が今月は高いな〜とか、12月はパーティーが多いけど洋服どうしよ、とか、そんな悩みを持っている私とは、生活の崇高さが違うのである。若夫婦の奥さんは、化粧っけのない赤ちゃんのような白い肌で、目がとっても綺麗だった。こういう「美しい人」に出逢うと、人間の美しさは生き方に現れるんだなぁということを痛感させられる。一言で言ってしまえば、ピュアなんですね。心も体も生き方もピュア。私みたいにドロドロしてない(多分血液も)。今すぐに農業に従事して田舎暮らしを実行せよ、と言われて、果たして出来るだろうか、と究極な自問自答をしながら、帰路についた私でありました。


早朝の天竜川にかならずかかると言われる川霧!

早朝の天竜川にかならずかかると言われる川霧!

川霧を見た日の午後は、こんなに晴天でびっくり。

川霧を見た日の午後は、こんなに晴天でびっくり。

秘境・下栗の里から見晴らす南信州の大地

秘境・下栗の里から見晴らす南信州の大地

これは宿泊先ホテルのロビーで見つけた奇妙な組み合わせ!
ソフトクリームの横に、電気温風機。
ソフトクリームが食べたいような食べたくないような・・・。
これ、ちなみに朝5時50分の図です。


これが今回取材のおやつ、ではなくて、取材雑費!
疲れた時に甘い物を食べると、とりあえず疲れがとれるので。
この日はキャラメルを購入。
いつもはチョコレートとかね。
ガムは取材前に必ず噛むようにしている。取材する時の一応のエチケットですね。一番下のは、車の中で寝ないように、目ぱっちりにするための居眠り防止ガム!これすべて取材雑費でございます。


これは帰り道、中央高速を走っていて、突如目の前に現れた夕日!
まん丸の太陽が目の前にぽっかり浮かんでいて、それに向かって走っていた私たち。なんともロマンティックでした。
はっと気づいてカメラを構えたら、もう太陽の姿はなく、
こんな残像になってしまったけど、これでも十分美しいでしょう?赤からオレンジ、青とグラデーションしている空は、本当に綺麗でした。これで隣に乗っているのがディレクターとかカメラマンとかじゃなかったらな〜、もっとロマンティックだったんだけど(笑)。