徒然なるお仕事

野菜の力とアラン・パッサール!【徒然なるお仕事】


じゃじゃ〜ん。かの三ツ星シェフ、アラン・パッサール氏とツーショット撮影しちゃいました。えへへ。ミーハーですみません。これはとある企業の広報誌制作で、日本に来ていたパッサール氏を取材した時のもの。アラン・パッサールと言えば、パリの三ツ星レストラン「アルページュ」のオーナーシェフとして日本でも知られ、さらに肉の魔術師と言われていたのに突然野菜料理のスペシャリストとして変貌したことでも有名な人だ。私がアルページュで食事したのはかれこれ4年ほど前のことなんだけど、その時はすでにほぼ野菜で構成されたメニューで世界一高価なレストランという評価が一般的になっていた。野菜だけで片手のコース料理なんて、いっくらなんでもあぁ〜た高すぎやしませんか?と思いつつ彼の料理をいただいたんだけど、食べ進むに従って、あ〜ここまで野菜が主役の料理として昇華させているのなら、確かに片手というのもうなづけるなぁと次第にパッサール氏の野菜マジックの虜になっていったのを覚えている。せっかく取材できるのだから、その時に感動したカブの料理のことを話そう!と心に決めていたのに、実際に面と向かうと、そんなことはすっかり忘れてしまっていた。4年前にお店にお邪魔したんです、と話しかけたら「あ、そう。あの時と今日の私は別人。今日はお祭りのようなものだから、パリとは違った楽しみ方をして欲しいんだよ」とさらっとかわされてしまったのだ。予想外のリアクションにどぎまぎしていると、「はい、さぁ、記念撮影ね、ほらあっちを見て笑って〜」とパッサール氏のペースにはまってしまって、↑のようなことになったのだ。うぅ〜不覚〜。


これが、その日の晩餐会にて使用された野菜の数々。
企業広報誌の撮影も同時進行したので、
私たちはこの大量の野菜と格闘しながら
撮影に取り組んだ。
野菜って並べると綺麗ですよね〜。


20代のころはぺろっと食べちゃってたフレンチフルコースが、さすがに最近はもたれるのだけどね。この夜の晩餐会のパッサールメニューは、おなかいっぱいにはなったものの、もたれる感覚はまったくなかった(Kさん、私だけ悠々といただいちゃってすみませんでした!)。野菜ひとつひとつの味を大切にして、それが最も引き立つ料理を考え、火入れに細心の技術を用い、ストレートに野菜の旨味を味わうメニューだからだ。驚いたのは翌日のこと。季節はずれの台風が来ていたので、予定よりも早い新幹線に乗り込んだ私は、車窓から景色を楽しんでいた。窓に映る自分の顔を見てビックリしたのである。顔の生気が昨日までの自分と全然違うのだ。先日のコラムでも書いたけど、夏以来、肌の調子がずっとおかしかったので、肌の生気には敏感になっていた私。大地の栄養をたっぷり摂ったからか、いつもよりも肌がしっとりとしていた。野菜の力ってすごい!豚肉とか鶏肉でコラーゲンを摂るのとはワケが違いますよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以下、妄想→ってことは、毎日アラン・パッサール氏の料理を食べていれば、肌はきれいになるってこと???アラブの大富豪に見初められたらそれも可能かもしれないけどね〜。パッサール氏を専属料理人にするのは無理にしても、スーシェフあたりだったら専属になってくれるかもな〜。あ、そういやパリのアラブ人にナンパされたことあったっけな〜。サンミッシェルのホテルの持ち主だけど、某リッツとは桁違い・・・。まだあのホテルあるかな〜。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここのところ事情あって素麺ばかり食べている私はお肌の調子も良くないので、そろそろ無尽蔵にふくらむ妄想は打ち切って今夜は眠ることにする。妄想オチでパッサールさん申し訳ない!ではおやすみなさい。


最後に、まったく野菜話とは関係ないけどがっ。この取材のために何十年かぶりに乗った踊り子号!学生時代、ゼミ教授の別荘が伊豆下田にあったため、夏のゼミ合宿は毎年下田でおこなわれていた。踊り子号はその時の思い出に直結する。なつかし〜!