徒然なるお仕事

逸品もっとよくなるプロジェクト【徒然なるお仕事】

私が20代の頃はバブルまっただ中で、広告の価値観は常に大げさな費用対効果と直面していた。どれだけお金をかければ、どんな効果があって、どんな利益を生むか。その方程式さえしっかり作り上げれば、広告はいくらでも売れたと言って過言ではない。合っているといえば合っている、この価値観。だけど、世の中、お金だけじゃ推し量れない価値だってある。商品だって会社だって、お金をかけて広告作り、広告効果抜群で売れさえすればそれでいいかと言えば、やっぱり違う。違うと思いたい。なぜなら、その商品、または会社に本当にピッタリ合った広告宣伝の方法があるはずだし、商品の良さをきちんと理解したクリエイターが広告制作にのぞむべきである。残念ながらバブルの頃は、広告費を使うことに重きが置かれ、時として真摯な取り組みが二番手に廻ってしまうことさえあった。今から思うと、ハチャメチャな時代でしたなぁ。と過去を振り返ってばかりはいられない。あの時代を経験した私たちだからこそ、見えるものがある。最近とみにそう思うようになった。


バブルもバブル崩壊も、プチバブルもプチ崩壊も、古くはIT革命だのDTPだの、そして百年に一度とやらの大不況も現在経験中の我々世代クリエイターが、あるプロジェクトで立ち上がることになった。[逸品もっとよくなるプロジェクト]である。提唱者は、高校の同級生でもありコピーライターで絵本作家で出版プロデューサーで広告デザイン会社社長と、数々の肩書きを持つ岡田新吾さん。「この商品、もっとこうした方がいいんじゃないか?」「地方の会社の商品なら、その地方の魅力をもっと理解して商品づくりに生かすべきではないか?」「この人物、こんなに魅力的で社会貢献度が高いのに、なぜアピールしないんだろう?」岡田さんが日頃の業務の中で感じる疑問やもっとこうしたら!というアイデアを、意思疎通のできるクリエイターと共にプロジェクトを組んでカタチにしたい〜そんな熱き想いで語ってくれたことに端を発するのだ。その彼のもとに集まったクリエイターは5名。いずれも私と同世代で、同じ時代を生き、様々な経験を積んだ者だからこそ疎通できる共通の思い〜それを商品開発や事業のプロデュース、パーソナルブランディングなどに繋げられるといいなぁ、という取り組みである。詳しくは岡田さんの会社エピスワードのwebにこのプロジェクトのコーナーがあるので、ご興味のある方もない方も是非ご覧くださいまし。→http://www.episword.co.jp/
逸品もっとよくなるプロジェクトの取り組み内容やメンバー5名のプロフィールなどが詳しく書かれている。広告宣伝というジャンルに留まらない、もっと広い視野で商品企画や商品開発、パーソナルブランディング、出版や電子書籍企画などのお手伝いをしていきたいと考えているのだ。「この商品名これでいいのかな」「良い商品なのに売れ行きが上がらないのはなぜ?」「広告費の使い方は適切だろうか」「個人史みたいな出版がしたいけどどうしたらいいかわからない」こんなお悩みがあったら、是非我がプロジェクトにご一報くださいまし。