えとせとら

ファントムに会いそこねた赤い夜【えとせとら】

先週、ミッドランドスクエアの「ナイトショッピングwithオペラ座の怪人」というパーティーイベントがあった。ミッドランド全館がパーティー会場となっていて、招待状がないと中に入れない仕組み。ドレスコードは「赤」だった。
会場についた頃にちょうど始まったのがオペラ座の怪人に出演している方々のトークショー。エントランスにはウェルカムドリンク(スパークリングワインが赤色のロゼで凝った演出)が置かれ、レッドカーペットが敷かれて、さながら映画祭のような雰囲気。ドレスコードが赤なので、皆さんどこかに赤をあしらったファッションで、ミッドランドのどこを見回しても、赤色アクセントが目に入る。実りの秋のスタートにふさわしい色合いだった。


私は爪の先っちょだけ赤ネイルに、
ワインレッドのバッグで。


私の最も若いボーイフレンドのノゾム君は
赤いネクタイで参加でした。
(ネタをあかせばただの甥っこなんですが)


赤色コーデで始まり、ショッピングの特典や飲食店10%オフなど、いろいろお楽しみテーマはあったが、私が一番キャーキャー言ったのは、帰り際に見た「怪人」の姿だった。エスカレーターで階下に降りる時に、イベントに使われた怪人の人形を片付ける風景に出くわしたのである。目の悪い私は、遠目で見たらそれが完全に「人間が演じている怪人」だと勘違い。「わ〜。ファントムだ〜」と叫んで慌てて階下へ。意外に冷静な甥っこノゾムは、「あ、あれ人間じゃないよ、人形だよ」と言って軽くスルー。
なぁ〜んだ。人形か・・・・・・。
ここで天井から例の「ははははははははは」という声が聞こえてきて、ミッドランドのホワイエをファントムが飛ぶように登場したら「チョー感動するのに〜」(んなことあるワケないですよね)
妄想好きのアイデアは一人撃沈し、初秋の夜はスルーっと更けていった。