えとせとら

中年女子の妄想劇場【えとせとら】


暑くて暑くてたまんない!と思っていた夏もあっという間にどこかへと去り、夏を名残惜しむヒマもなく秋がやって来た。今年の夏の思い出といえば、やっぱりいちばんに思い浮かぶのが、友人の別荘がある蓼科に避暑に出掛けたこと。今回はじめて旅を共にするメンバーだったので、スッピンをさらしたのはちょっぴり恥ずかしかったけど、食材とワインをどっさり買い込んで飲んで食べて語ることを繰り返すという意味で、とても愉しい旅になった。
さて、別荘で過ごすということは、掃除や炊事は自分たちでやらなければならない。人間には得手不得手があるが、この旅のメンバーは見事に、得手不得手の凸凹がお互いに重ならず得意分野を担当しあったので、なんのストレスもなく、というか逆に、お互いの不得手な部分を補ってもらえて快適な生活ができたので、とても居心地が良かった。私と友人Aはご飯担当。友人Aと友人Bはお掃除担当。友人Bは洗濯とお掃除片付け担当。私はお洗濯物をたたむお手伝いをした程度で、ラクチンさせてもらっちゃった。親しい友人の下着をたたんで、はいっ!と手渡したりしてると、なんだか友人の域を超えて、親戚とか姉妹になっちゃった気分である。


1日目の夜は、麻婆豆腐やチヂミやナムルなどアジアンな感じで

1日目の夜は、麻婆豆腐やチヂミやナムルなどアジアンな感じで

朝寝坊したので朝食はカフェオレ。友人の珈琲屋さんがいれてくれた絶品氷だし珈琲。

朝寝坊したので朝食はカフェオレ。友人の珈琲屋さんがいれてくれた絶品氷だし珈琲。

2日目の夜は、1日目に食べきれなかったおかずを二次利用して、キャビアとシャンパンも!

2日目の夜は、1日目に食べきれなかったおかずを二次利用して、キャビアとシャンパンも!


というわけで、ここからがワタクシの妄想劇場の始まりである。いつの日かひとりぽっちになってしまった時、友人と共同生活できたら、さぞかし愉しいだろうと昔から妄想するクセがあったのだ。さかのぼれば学生時代の悪友たちと「友達ペンション計画」をたてていたこともあったほど。かつて独身だった友人たちは着々と結婚し、子供をもうけて年数がたったが、最近再び独身に戻った人もいれば、「ダンナとは一緒に暮らしてないと思うから一緒に暮らそっか」なんて言ってくれる奇特な友人もいる。「じゃあマリコはご飯担当ね」「じゃ○○子は掃除かな」などと妄想しながら女子同士で楽しんでいるのだ。


先日の蓼科への旅は、まさに妄想劇場をそのまま実現したような生活になった。ご飯担当の私は、買い出しやら仕込みやらであっという間に午後が終わってしまった。でもストレスが溜まらない。なぜなら好きなことだけやっていればいいから。家庭の主婦は好きじゃないこともやらなきゃいけないからストレスが溜まっていくんですよね。2日目の夕方は、私がちょっと疲れて眠っている間に、友人Bがきれいにお掃除して片付けしててくれたので、ビックリしたのと有り難かったのですっかりハイテンションになっちゃった。得手不得手の凹凸がぴったり合うって、なんて素敵なんでしょう。


そんなわけで、気分転換も兼ねて、妄想劇場を図面化してみたのが一番上の写真。仮に4人の友達とシェアハウスを建てるなら、こんな感じがいいな。各居室はちゃんと独立していて専用トイレがあるが、お風呂とリビングとキッチンは共有スペース。この妄想劇場設計図、究極のミニマムであり、極上のマキシマム、だと思うのだけど、いかがでしょう?(あくまでも妄想ですが、土地と建築費用を持っている人がいたらどしどし応募してください!)


ま、こんな妄想メモを書いてるヒマがあったら、さっさとベッドに入りなさいよ、というところで、今日はおしまい。この続きは旅に出た先にて。