えとせとら

善と悪うごめく、"ウィキッド"【えとせとら】


昨日は、映画のおねいさん・松岡ひとみさんと"ひとだん"(ひとみさんの旦那様)にお誘いいただき、劇団四季のミュージカル"ウィキッド"のプレビュー公演にお邪魔してきた。会場にはマスコミ関係者やスポンサー企業の方々でにぎわっていて、ロビーでもトイレでもお知り合いに会いまくり。新名古屋ミュージカル劇場がとっても華やかな雰囲気になっていた。(名古屋外の方々のためにー新名古屋ミュージカル劇場とは、13年前にオープンした劇団四季の専用劇場)
さて、ウィキッドのサブタイトルは「誰も知らない、もう一つのオズの物語」。あの有名な童話「オズの魔法使い」から想を得て作られたアナザーストーリーだ。ドロシーは出てこないけど、良い魔女・グリンダや、ブリキ男、かかし、ライオンは登場するし、オズの国もエメラルドの都もお話に出てくる。「オズの魔法使い」は子供も大人も楽しめるファンタジーなお話だけど、このミュージカル"ウィキッド"はどちらかというと大人向けの内容だなぁと思いながら舞台を拝見した。友情、愛憎、ヒューマニティ、社会風刺、そして善と悪の表裏一体など、いろいろなテーマが見え隠れする内容だったのである。


生まれながらにして肌が緑色のエルファバは、その肌の色からコンプレックスにさいなまれるが、魔法の力に気づいた時から人生は一転する。観客は、この主人公エルファバに知らず知らずのうちに自己投影をしていくのである。どんな人間でも内側には誰にも言えないコンプレックスを抱いて生きている。そのコンプレックスとどう向き合っていくかが、人生の表に出てこないテーマの一つだと思っているのだけど。エルファバのように明らかなコンプレックスが表面に出ている人物が、悪に立ち向かって善を積んだり、時には悪の道に陥ってしまったり、善者と悪者の間を行ったり来たりする。その姿に思わず応援してしまい、善と悪の間でうごめくエルファバに自分を投影するのである。


アメリカのミュージカルとは思えない哀しみの結末を迎え、それでもどこかスッキリした気分で会場を出ると、秋晴れの青空が広がっていた。プレビュー後はお楽しみサプライズがあるよ、とひとみさんから聞いていたんだけど、なんと会場をヒルトンホテルに移してのオープニングパーティーですって。え〜ホテルでパーティーだったら、もう少しきれいな格好してくれば良かった〜。思い切り普段着やん。


「いいのいいの、気にしない!」とひとみさん。
ヘアメイクの村上由見子さんに
PARTY PASSをペタっと貼ってもらい、
ヒルトンホテルへ歩いて移動。


舞台にはキャストの方々が勢揃い!
ついさっきまで緑色だった方が美しい淑女に早変わり。
役者さんってすごいですよね。
愛知県出身の役者さんも多くいらっしゃった。


役者さんが各テーブルをまわってお話してくださった。
真ん中の男性が、フィエロ役の北澤祐輔さん。
(写真ボケボケですみません)
舞台でもかっこよかったけど、本物もかっこよかったですぅ〜♥


左端がマダム・モリブル役の中野今日子さん。
彼女のお肌の美しさには、女子全員がうっとり。
舞台の内緒話も少し教えていただき、楽しかったです。
(ひとみさん、綺麗な写真ありがとうございました)


ミュージカル"ウィキッド"は、新名古屋ミュージカル劇場で今日から開幕。日本では東京、大阪、福岡に次いで4番目の開催だそう。ミュージカルは苦手・・・という方にもマジメにオススメできる大人のお話なので、是非お出掛けくださいまし。お話そのものはもちろん、劇団四季のレベルの高い歌とダンス、そして必見は凝りに凝ったクラシカルな衣装(溜め息がでちゃいますぞ)、デコラティブなヘアスタイル。どれも本当に素晴らしいものばかり。私ももう一度観たいと思っているので、どなたかよろしかったらお誘いください。詳細はこちらへ。
さて昨日はこのパーティーの後、友人の舞踊を拝見するために観月会へ。慌てて帰宅し、お着物に着替えて速攻で再びお出掛けした。その時の様子は次回にアップします。