えとせとら

ふぐ屋のサードオピニオン【えとせとら】


今年の安定しない天候はいろんなところに影響を及ぼしている。我が家のベランダで毎年香しく咲くくちなしが枯れかけで半分あきらめていたところ、たった一輪の蕾を見つけたのだ。良かった〜。一部は枯れてしまったけど、なんとか命をつなげることが出来たのだ。蕾を見つけて以来、まだ咲かないのかな〜と毎日眺めて楽しみにしたら、一昨日、真っ白な花が甘い匂いと共に開き始めた。きっと近いうちに良いことある気がする〜♥と小学生のように心躍るワタクシに、本当に嬉しい出来事があったのです!
ここのところの憂い事である「舟状骨骨折」について、いつも仲良くしているふぐ屋の女将が心配してくれて、ほぼ強引にサードオピニオンに連れていかれることになったのだ。キョーレツな名古屋弁が特徴の女将は「整形外科の先生に聞いたけど、ほっといたら左手が動かんくなるらしいぎゃ〜!信用できるドクターにちゃんと診てもらわないかんて。私が連れてったるで保険証持って黙ってついてこや〜!土曜日の午前に迎えに行くでね!」と一方的に用件を告げられ、一方的に電話を切られたのは5日ほど前。というわけで、今日土曜日の午前に、女将に連れられてとある整形外科病院へと出向いた。レントゲンとMRIを新たにとって、その画像を見て先生がにやり。「骨、くっつきかけてますね。大丈夫そうですよ」とおっしゃった。良かった〜!保護者代わりについてきてくれた女将も横で良かったね〜!と喜んでくれる。どうやら、くっつきにくい骨も私のしつこいカルシウム積極摂取作戦によって、どうやらくっつき始めているらしい。「完全にくっつくのにまだ数ヶ月はかかりますから引き続き用心してくださいね。それにしても、転んだ直後にちゃんと専門医に見せていれば、こんなに長引くことはなかったのにね〜」と今度は苦言を呈する先生。私を最初に診断した某有名ヤブ病院の名前を口にすると、先生は苦笑いをしながらも「まぁね、やっぱり餅は餅屋でね、医者にも専門分野があるんですよ。レントゲンの撮り方ひとつにしても、角度とか、いろいろポイントがあるんです。これからは何かあった時は必ず専門医にきちんと診てもらってくださいね」としっかりお説教されてしまった。


まぁ、そういうわけで、くちなしの甘い香りが運んできた「なにか良いことある気がしたこと」は、手のひらの骨がくっつきはじめたという吉報だったのだ。女将の言うことを聞いてサードオピニオンに行ってみて良かったです。ご心配をおかけした皆様に報告申し上げますです。ありがとうございました。
今夜は友人とミュージカルを観て帰宅し、ベランダで一人乾杯しながら骨がくっついたお祝いをしている。先日、松岡ひとみさんにいただいた七尾の和蝋燭を灯して、一輪のくちなしを眺めつつ、辺りに漂う甘い香りを嗅いでいる・・・。和蝋燭は風が吹いても消えにくく、ゆらゆらとゆらめく姿が美しいのだ。でも、ひざに抱いたパソコンの熱と蝋燭の温かみでさすがに暑くなってきたので、そろそろ引き上げて眠ることにします。おやすみなさい。皆様も良い夢を。