えとせとら

3年7組マスコミ系同窓会【えとせとら】

高校を卒業して20年以上がたった。あ、いや、20年どころじゃない、もっとだ。地に足のつかない生活をしているのは私くらいで、当時やんちゃだった男の子はカッコいいお父さんになり、可愛かった女の子は綺麗なお母さんになっている。そんなイカしたみんなが集まって、今年のお正月に「ほぼ私立文系クラスにいた者同士」という同窓会がおこなわれた。久しぶりに会った同級生たちの立派な様子には感心していたのだけど、中でも、極めて嬉しい発見が一つあった。同じ3年7組の同級生の中に、名古屋でマスコミ系の仕事をしている人が私を含めて4人もいたのである。某地元有力新聞社でスケールの大きなお仕事をしているKくん、某大手広告代理店で局長として先月までお勤めしていたKちゃん、そしてこのコラムには何度も登場しているコピーライター・広告デザイン会社社長・絵本作家・写真ギャラリーオーナーと数々の肩書きを持つOくん。そして極楽トンボのワタクシの4人である。そして先日、Kちゃんが長く勤めていた会社を退職し、独立して会社設立するということで、3年7組マスコミ系同窓会を兼ねてKちゃんのお祝い会をおこなった。


酒宴の話題は、Kちゃんの新会社設立に関することでひとしきり盛り上がり、その後、それぞれの仕事観を語り合い(ここはチョ〜マジメでした)、最後はお決まり?のエロい話で笑い合った。楽しかったなぁ〜。同級生というのはたとえ同じような業界にいても、決して損得勘定なく心を開いてしまうのはどうしてなんでしょう。垣根がない。そして、一応オンナである私の前でもまったく憚ることなく、男子3人がそれぞれにエロトーク炸裂するのはどうしてなんでしょう。それだけ私がオヤジだってことかな。やっぱり垣根がない。
わたしたちが通っていた高校は、一応は進学校だったのだけど、どこか”ゆるさ”のある学校だった。時代もそんな雰囲気だったのかもしれない。勉強している人はすごく頑張って有名大学に進学したし、それなりの人はそれなりに、そしてどちらかというと勉強以外のことに興味津々な感じの3年7組は、勝手気ままというか自由人が多かった。体育祭とか文化祭になると集団行動が苦手で必ず学校を休んじゃう人。美術大学に進学するわけでもないのに妙に美術の授業に真剣な人。私立文系なので数学は勉強しなくてもいいのになぜか数学の先生と仲良くしている人。この3年7組の立ち位置って、全職種におけるマスコミ系職種の特徴と似ているような気がするのだ。マスコミ系のお仕事をしている人は、一般企業と比較すると、フリーはもちろん会社勤めしていても個人個人の自由感は高い(つまり勝手気ままな人が多い)。だから3年7組の”ゆるさ”は、そのまま自由度の高さだったのかもしれないな。だって、クラスの人数を仮に40人として(それより絶対に少なかったけど)、4人がマスコミ系にいるということは1割ですもんね。
そんなわけで、先日集った4人以外でマスコミ系のお仕事をしている人が他にもいたら是非お声おかけいただきたい。みんなで集まって、わたしたちの自由人度を確かめてみようじゃありませんか。