えとせとら

お蕎麦屋にて地酒の会【えとせとら】


妙齢(!)のクリエイター5人で始めた逸品もっとよくなるプロジェクト。その活動の一貫として、今月スタートを切ったのが「もっと!地酒の会」である。第一回定例会は、手打ち蕎麦・小料理「和蕎楽」(わそら)を会場に、11名の日本酒好きが集って開催された。「もっと!地酒の会」では、毎回ひとつの蔵元からおすすめの日本酒を何種類かご提供いただく。蔵元の風土や、どんな環境でお酒が作られているかを、飲み比べしながら舌上で実感していくのである。飲み手の感想は蔵元へとフィードバックされるので「もっと!地酒の会」が、作り手と飲み手の媒介となるのだ。


今回ご提供いただいたのは、岐阜県各務原市の小町酒造さん。上の写真と左の写真の計5種類で、それぞれにまったく異なった個性を持つお酒だったので、飲み手の好みがはっきりと分かれた。私の印象では「しぼったまま純米」がベスト。少し冷やしていただいた←にごり発泡も爽やかでミルキーな口当たりがなかなかの出来。とまぁこんな風に、参加者それぞれが自分勝手に感想を言い合い、このネーミングはわかりにくいよね、とか、ラベルデザインは女性向けだよね、とか、広告業界特有の会話で盛り上がった(予想以上にほとんどが広告業界のクリエイターやディレクターだったため)。酔いがいい感じでまわってくると、日本酒に対する熱き想いを語る人もいれば、女性と一緒に恋バナに夢中になってるオジサンがいたりで、これもまた良き日本酒の風景なのである。


会場の「和蕎楽」(わそら)さんでは、地酒の会だからとお気遣いくださったようで、日本酒のアテがたっぷりのっかった八寸をご用意してくださった。おなかも心も満たされる料理の数々には感謝でございます。そして最後の〆はもちろん、秋の4たてを楽しむ「お蕎麦」。地酒を飲む会にお蕎麦屋さんはふさわしい場所ですよね。香気ただよう秋の蕎麦を手繰って、第一回定例会は幕を閉じたのである。蕎麦屋で長っ尻をしては江戸っ子から怒られちゃいそうだけど、日本酒文化のひとつ「お酒と共に会話も楽しむ」のが目的でもあるので、そこんところ、江戸っ子の粋人にはこれからも目をつぶっていただこうと思う。次回の蔵元は現在鋭意選定中。「もっと!地酒の会」にご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいまし。


地酒の会だから〜キモノでお出掛け。
縦縞のキモノに緑の帯、緑の半襟、黄緑の帯掛け。
COP10をテーマに緑オンパレードにしてみたんデス。
テレビ塔も緑になってることですし。
帯留は仕事仲間のイラストレーター遠山画伯のダイレクトペインティングのブローチ。坂本龍一氏が提唱する環境活動MoreTreesに参画している遠山画伯が、無垢の檜に直接描いたカエルと虫の絵。森の中の生物を描くというテーマだったんだそうだ。ブローチだけど帯留めにしても可愛いでしょ?誰も気づいてくれなかったけどね(苦笑)。