えとせとら

15年ぶりの母校へ【えとせとら】


今週の東京出張は、実はわずか1時間の取材だった。本当なら、東京〜名古屋の日帰り出張で終わるはずなのだが、せっかく「ヒマ」をもてあましているので、ついでに懐かしい街に出掛けてみようと思い立った。学生時代の悪友・ハルコを呼び出してノスタルジーツアーを敢行。およそ15年ぶりくらいに、我が母校へ出掛けたのである。最寄りの駅は、昔はぼろぼろの駅舎だったのに、立派で大きくなっていたし、高架になってた!(昔は踏切の音がうるさかったんですよね〜)駅を降りたら、立派な並木道が整い、高層マンションがいっぱい並んでいる。まるで田舎者のごとく「わ〜ビックリ〜」と驚きながら大学までの道を歩いた。構内に入れば、これまたビックリの連続で、最近学部が増えたからか、新しい建物がぼこぼこと建っていて、私たちが過ごしたキャンパスの風景とは随分違っていた。なにより当時の学食がなくなっていたのはショックで、今は立派な「キャフェテリア」になっていたのである。時代は変わるのね〜。↑上の写真はこの日の目的のひとつ、学食で食べたランチ。なんとコレで260円。安いですよね。私たちの頃は、コロッケやカツなど揚げ物ばかりで構成されていて、確か230円だった。



学食はキャフェテリアに、図書館は立派な会館になり、大きくなった樹木の下にはウッドデッキやベンチが作られ、すっかりオシャレに変わってしまったキャンパスに、唯一昔のままの佇まいを残していたのが↑部室棟だった。体育系と文化系に分かれており、陸上部だったハルコは体育系の部室棟で、広告研究会だった私は文科系の部室棟で当時と同じ匂いを嗅いでみた。他人が見たら間違いなく変な人だったと思うけど、こっちは懐かしいんだから仕方ない。あのモラトリアムな4年間のことを思い出すと、たまらなく切なくなる。「あの頃、私たち、なんにも考えてなかったよね」ハルコがつぶやく。ホントになんにも考えていなかった。毎日どうやって楽しく過ごすか、それにしか興味がなかった。遠く離れて暮らしていた両親や姉も若かった。もし神様が願いを叶えてくれるなら、今の私の願いはひとつ。ハルコとマサコ(この日は会えなかったもう一人の悪友)と共に毎日はしゃいでいたあの頃の自分とみんなに、もう一度会いたい。