えとせとら

熟女に熟男【えとせとら】

先日、とある場所でおこなわれた会合にて、とある20代後半イケメンから声をかけられた。
「近藤さん、僕のすっごいタイプなんですけどぉ〜。今度飲みに誘ってもいいですか?」と。
タ、タ、タイプって誰が誰の???とハテナマークで頭がいっぱいになったところで、周りにいた人たちから面白がってもてはやされ、そこでイケメン君の強烈な一言があった。
「友達にもよく言われるんですけど、僕、熟女好きなんですよ」

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じゅ、じゅ、じゅくじょって私のことですか???
まるでハンマーで殴られたかのような(ってこの表現自体が古くて熟女っぽいけど)衝撃を受けて、一瞬もてた喜びよりも、熟女と言われたショックの方が大きく、会合を終えると、一人とぼとぼ帰路を急いだ。


40代にもなれば完璧に熟女、ですよね。確かにそうだ。でもなにも面と向かって言うことないじゃないか!と思い、かつて熟女好きだったという同年代のIさんに聞いてみたところ「20代後半の男性にとっては、大人っぽい40代の女性は魅力的に思えるもの」らしい。ふ〜ん、そうなのか。彼らにしてみれば、熟女は褒め言葉なんですな、きっと。


そこで、はたと私も考えた。普段から年上の方々とご一緒する機会が多い私。気づかないうちに、褒めたつもりで発した言葉で年上の相手を傷つけてはしまいかと。年齢を重ねることで人の魅力は増すものだと信じ込んでいるので、いぶし銀とか、渋いとか、素敵なオネエサマとか、そんな言葉を好んで使っている。でも言われた本人は、いぶされて汚い?とか、渋いって苦みばしってるってこと?、オネエサマじゃなくて名前で呼んで!などと思われているかもしれない。言葉が罪なのか、厳しい現実が罪なのか。言葉を生業にしているのだから、もう少し慎重にならなければ、ね。


それにしても不思議なのは、熟女という言葉があるのに、熟男という言葉はないですよね。男性の場合はなんて言うのかしら?字面を追って見れば、熟した女と書くのだから、フルーツで言えば「食べごろ」。ま、悪くないか。いやいや、熟した後は腐るのを待つのみ。やばい。腐る前になんとかせねば。と、くだらぬ妄想していて、気づくともうこんな時間!今日は〆切原稿があり、外出しないでパソコンに向かう一日と決めていたのに、あっという間に時が過ぎてしまった。やらなきゃ、仕事!


最後に、これが今日のおやつ♬
先週末にお手伝いした円頓寺商店街のイベントの時、
地元の小学生の子から「オネエサン、あげる!」と言われたので
喜びいさんでもらったおやつセット、なつかしのポン菓子もある!