おうちごはん

よそ様宅の晩ご飯!【おうちごはん】


台風一過でいきなり涼しい名古屋の夜は、一年で一番美しいと言われるお月様を眺めてぼんやり思い出に浸っている。今年の仲秋の名月は満月ドンピシャということもあり、12月曜までは毎夜、こうしてお月様を眺めながら妄想と思い出にふけることになりそうだ。
さて、どんな思い出に浸っているかというと・・・はい、皆さんご想像の通りに美味しい食事のことでござる。というのは、7月と8月は、よそ様のお宅に招かれるという嬉しい出来事が続いたのであります。我が家でわいわい食事会をしている様子は時々このコラムでご紹介している通りなのだけど、なかなかご招待を受けるということが少ないものなのだ。今やホームパーティーばやりで、どこのご家庭でも週末は人が集って・・・みたいな記事がいろいろな方のブログに登場するのだけど、私自身はよそのお宅にお呼ばれすることがホントに少ないのだ。なぜかしら?
自宅にお招きすることの方が圧倒的に多い私は、招く側の気持ちがちょっとはわかるつもりでいる。だから、私がよそ様宅にお邪魔する時に気をつけていることをちょっと書いておこうかと思う。

1. 時間よりも5〜10分遅れていく。→招く方は準備がぎりぎりになって焦っているものなので早めにお邪魔するのは絶対にNG。以前に「早めについちゃった」といらっしゃり、めっちゃ困ったことがあります。
2. 事前に持参した方がいい物があれば伺って用意する。何もないと言われたら飲み物を持って行く。→飲み物はその時に飲まなくても差し上げられるから。
3. 食器などは片付けずホストに任せる。→招いた側はゲストに気づかいさせたくないので、片付けされるとかえって気になってしまうものなのです。
4. 徹底して招かれた側を楽しむ。→上記の理由と一緒で、洗い物しましょうかと言わない方が無難です。最悪なのは、片付けていて食器を割ってしまうこと。私も以前、片付けを手伝ってくれた人が大事にしていた食器を割ってしまったことがあり、お互いに申し訳なく思って疲れちゃいました。
5. 引き際はほどほどの時間に。→自宅でパーティーをした後は、片付けやら掃除に時間がかかります。翌日に持ち越す人もいるとは思うけど、一応、お店ではないので、遅くても23時までには引き上げます。(我が家の場合は、24時越えはざらにありますが、これについては皆さんどうぞお気になさらず)

ま、そんなことで、よそ様宅を訪問するチャンスはなかなかないので、上記のことをちゃんと守ってお邪魔した楽しい時の様子を、ここに御披露させていただく。


これは古い付き合いである名古屋在住フランス人のお宅で、
このお家のマダムの誕生日パーティー。
テーブルの上にはいろ〜んなお料理がずらりと並んでいたので
もうドキドキワクワク。(写真がぼけててすみません)
マダムのお誕生日なのにマダムの手作り料理なんてカッコいい!


これがメイン「子羊のハーブグリル」。
上の写真↑フランス人らしく徹底したホストぶり。
お肉の切り分けはご主人の役目なのです。
ここのお家はいつも、メインは絶対に肉料理。
やっぱりフランス人って肉食なのね。


こちらはゲストのIさん。いつものダンディぶりが、お着物姿でさらにバージョンアップ。白大島をお召しになって、かっこ良すぎるアラカン!です。(とてもアラカンには見えないですよね、内緒だけど)


これはまた別の日。友人であり仕事仲間の服部小百合嬢宅へ。ご主人は中国・吉林省のプリンス・つよし君。つよポンのお母さん(つまり小百合嬢の義母)が大の料理上手で(吉林省でおこなわれた二人の結婚式に参列した私は、そのお母さんの絶品手料理を食べさせてもらって大感激しているのだ)、小百合嬢ももともと料理上手だったため、小百合嬢の料理はかな〜りの進化を遂げていてビックリ!この日の晩餐は手によりをかけて作ってくれた中華料理オンパレード!小百合嬢がひたすら作る→わたしたちがひたすら食べて飲む→小百合嬢が作る→そして皆で食べる、というローテーションを何回やったことだろう。立ちっぱなし作りっぱなしの小百合嬢を誰も気づかうことなく、美味しい美味しいと連発していた。服部ちゃん、食べっぱなしでごめんね!(嬢って年じゃなかったね)


そしてこちらはまた別日。料理上手な旦那様とおもてなし上手な奥様のS先生宅。ここはデザイナーズハウスで、雑誌に登場するような素晴らしい設計のお宅である。


このボケボケ写真じゃ、ちょっとわからないかなぁ。
広々したリビングダイニングの中にアイランド式のキッチンがあって、
南側は全面ガラス。窓の外は一面、山の緑、という素晴らしい環境。
私たちは、リビングのソファに座ってゆったりシャンパンで食前酒。
Sドクターは汗をかきながら必死に料理。


この日の前半の山場。
なんとSドクターがお魚屋さんに特別オーダーした夏の魚たち。
お寿司屋さん???と思うほど新鮮なネタと質の良さでした。
この盛り方、祇園のあのお店に似てますよね〜。


デザートは奥様Hさんの手作りでメロンババロアでした。Hさんの趣味は磁器の絵付けで、このお皿はジノリのホワイトベッキオに植物画を描いたもの。お料理もHさんが描いた美しいお皿で供された。
あ〜、どのお宅も本当に素晴らしいお料理とおもてなしだった。お料理はもちろんだけど、ホストのホスピタリティが行き届いていると、自宅のパーティーはいつまでも記憶に残る素敵な思い出となる。徹底してゲスト側を楽しんでしまった私でしたが、お家に招かれるってやっぱり嬉しいものだなぁ〜と改めて実感した。楽しかったなぁ〜。皆さん、また是非呼んでくださいねっ!