200字で綴る美味の想い出

ひとし 名古屋・ふぐ【200字で綴る美味の想い出】

飴色の分厚いてっさが本当に旨いふぐであることを知ったのは、このお店だった。おそろしく流暢な名古屋弁による女将の口上と、もくもくと仕事をする大将の好対照が名古屋名物だという人もいる。ひたすら食べて体からふぐの匂いがしてはじめてふぐの味が分かると、池波正太郎が書いていたので、一年を通して食べたことがある。春夏秋冬の味を知った頃に、飴色の旨さを体が覚えた。池波正太郎が食べ続けたふぐも、飴色だったに違いない。



※いわゆるグルメブログは、多くのブロガーの方々にお任せするとして。ここでは、愛してやまないお店、あるいはたった一夜の素晴らしい記憶について、200字の文章で綴りたいと思います。お店や写真のデータなどは記載いたしませんので、来訪希望の方は申し訳ありませんがご自身でお調べください。