一杯の幸せ

黄先生の秘蔵酒【一杯の幸せ】

半月ほど前、福井の農哲学院を主宰している黄先生を訪ねた時のこと。
ロンドンにもうすぐオープンする「いただき膳」の試作メニューを、
試食させていただき(ここでは書ききれないのでまた後日アップします)
食後2時間ほどしてから、おもむろに黄先生が出してくださったのが、
この秘蔵酒!
お酒? それともジュース?
お酒としてはわずかに未完成な感じがするが、
酸味と甘みのバランスが良く、果実酒であることは間違いないなと思った。
さらに、じんわりと体に染み渡るような感覚に驚く。
じっと考えていると、隣に座っていた江場さんがいたずらっ子のような顔で
お酒の中身を見せてくださった。
これは、黄先生の畑で見事な実をつけている葡萄のお酒だったのだ。
やられた〜。
お昼間に葡萄の実をしげしげと眺めていた私を、
江場さんがにやにやしながら見ていたのは、こういうわけだったのか〜!
彼の「秘蔵酒があるんだよ」の言葉につられて福井までやってきた私。
江場さんは、私の魂胆を最初から見抜いていたというわけだ。

ちなみにグラスを持っている真っ黒(笑!)な手は、
最近農業にすっかりはまっている江場さんの手です。