着物だいすき

着物とナフキンに悩むワタクシ【着物だいすき】


またまたネタが古くてすみません。今回は春のお着楽会のお話です。桜咲く四月の初旬、着物好きなクリエイター女子が集う[お着楽会]が開催された。毎年、春・夏・秋に着物を着てお食事し、あ〜だこ〜だとおしゃべりを楽しむ会である。今回の会場となったのは、名古屋市東区にあるイタリアンレストランの「アンティキ」。築百年以上の民家をリノベして作られたレストランで、名前の通り古い時計や照明、家具などがアンティークで、ぎしぎしときしむ床の感じもこれまた風情という感じの素敵なレストラン。もともとイタリアンなのだが、最近フレンチ出身のシェフが就任したので、お料理はフレンチベースなのにパスタもいただけて、世の中の「フレンチ好きでも麺も好き人種」をうならせるメニュー構成になっている。この日も春らしくてワインが飲みたくなっちゃう感じの美味しいお料理でした。


今回の参加人数は全部で10名。スタイリスト、ヘアメイク、フードコーディネイター、インテリアコーディネイター、そして着物のお着付けの先生まで。コピーライターの私以外は「外観を美しく整えるお仕事」に就いている方々ばかり。なので、着物のお着付けやコーディネイトや小物のセレクトがとっても粋だったり可愛かったりする。遠目で見たら「どこのお嬢さん?」と見間違うほど可愛かったMなみさん、まだまだ遠目だったらだませますよ、笑。


さて、着物を着るたびに悩みが増えるワタクシですが、今回のお題はナフキンの位置である。洋服でお食事する時は、ナフキンを二つ折りにして膝におく。でも着物の場合、皆さんはどうしていらっしゃるだろう。洋服と違って帯部分にボリュームがあるので、膝に置くよりも帯に掛けた方が、食べ物や飲み物をこぼしてしまった時のリスクが少なくなるのだ。↑上の写真でも帯に掛けて召し上がっている方が多いのは、帯を汚れから守るため、と考えられる。実際、私の周りで着物をよくお召しになる方は、帯にナフキンを掛けている方が多いような気がする。が、しかし。せっかく着物でオシャレして来ているのだから、着物だけではなく帯も見て欲しい〜って思いませんか?たとえ帯が汚れちゃってもいいから、帯と着物のコンビネーションを見せる、という潔さが着こなしの粋につながるんじゃないかと思うのだけど・・・。
実は、打ち明け話。パリの三ツ星レストラン「ギィサヴォワ」にお着物でお出掛けした時に、帯にソースをたら〜りとこぼしてしまったことがある。お肉のガルニテュールで、ほうれん草のグラチネが出てきた。少しゆるめのグラチネソースを思いっきり帯にこぼしてしまったのだ。日本に帰ってからあわててクリーニングに出し、無事きれいに直してもらいましたけどね。そんな失敗をしでかしたくせに、やっぱり帯にナフキンを掛けない方が、姿として美しい、と思うのですよ。ね、皆さん、どう思われますか?