着物だいすき

お着楽会にて、女子会続き【着物だいすき】

キモノ好きが集まって、食事を楽しみながら四方山話で盛り上がる、極めて気楽な「お着楽会」の新年会があった。場所は我が家からすぐ近くの「イグレックアサイ」。今回は私が幹事だったので、早めに行かなくちゃ、と焦って着付けしたおかげで、かなりグズグズな姿になってしまった(泣)。左からグラフィックデザイナーの青山洋子さん、スタイリストの石川万名見さん、スタイリストの原結美さん(直前までお仕事だった原さんは今回に限り洋服で参加された)、ワタクシ、ヘアメイクの村上由見子さん、ヘアメイクの古牧美具さん。皆さんは、キモノの専門という意味のプロではないけれど、ファッションという範疇で言えばプロ中のプロばかり。さすがにキモノコーデもバッチリ個性派である。正統派の着こなしはもちろん上品で素敵だけど、洋服のコーディネイト感覚を取り入れたキモノのいでたちに、思わず「カ〜ワイ〜」を連発してしまった私。コピーライターのくせに本当にボキャ貧である。


アサイさんの美味しいお料理をいただきながら、ガールズトークは留まるところを知らず、園ママ話題から愛しの息子クンのOKAMAちゃん疑惑話、美容話、東区泉1丁目に出没する「ガーベラちゃん」は一体何者か?、そして青ちゃん天然ボケ話などなど、話題がよくもまぁ出るわ続くわ。キモノ姿でいつもよりおしとやかにするつもりが、気づいたら大口開けて笑い続けてしまった。帰宅して鏡を見たら、しっかり笑い皺が目尻に刻まれていた。ふ〜、今夜はパックして寝よっと。
このお着楽会のメンバーもそうだし、先日のコラムでも書いたけれど、最近出会う人でパワフルだなぁと感じるのはほとんどが女性ばかり。世の中で厳しいニュースが流れていても、そんなこと言っちゃいられないとばかりに地道にオベンキョーしたり、アイデアを巡らしているのは女性が多い?というのは過言でしょうか。それとも、男性と比較すると、女性の方は感情構造が基本的にお気楽にできているのでしょうか。背負うものが大きい男性諸氏には申し訳ないような気もするが、今日も今日とて、今をときめくアラフォーアラフィフの女性からたくさんのエネルギーをお裾分けしていただいた気分だった。皆さん、また桜の季節の「お着楽会」楽しみにしておりますね。


さてさてまだ続くキモノネタ。金曜まで博多に出張していて、今回の収穫は「博多献上帯」。キモノの本の取材だったので、訪ねた先が博多織の織元の会社や博多織の職人さんたち。撮影にお邪魔した先のキモノ屋さんにて、この二つの博多献上帯を買ってしまいました〜。というか、今月は実は誕生日月なので、母に「誕生日のプレゼントに買ってあげるから、せっかく博多の織元に行くのなら買ってきなさい」と言われ、ハ〜イと素直に従ったもの。隣でなぎさカメラマンが撮影をしている最中に、私はお気楽にも帯選び。あーだこーだ悩んでいるうちに、撮影は終了していた。ごめんね、なぎさ。


博多献上帯には紬や小紋などをオススメしますよ、とキモノ屋さんが教えてくれた。現在なぜだか博多帯はユカタに締められることが多いが、もともとは黒田藩の献上帯だっただけあって正装に用いられていたもの。博多の芸者さんたちは、黒留袖にこうして博多帯をきりっと締め、正装としている。かっこいいですよね〜!こんな粋な姿にはとてもなれそうにないけど、今年の春には、この博多献上帯でお着楽会に出席したいなぁと目論んでいる。